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データ

英語版題名Henry the Green Engine
日本版旧題名みどりの機関車ヘンリー
日本版新題名みどりの機関車ヘンリー
イギリス版初発行1951年
日本版初発行1973年12月
原作者ウィルバート・オードリー
挿絵担当レジナルド・ダルビー

概要

みどりの機関車ヘンリーは汽車のえほんの第6巻である。


本巻は、調子が悪いノース・ウェスタン鉄道ヘンリーに起こる変化とトラブルをまとめた絵本である。


本巻は、ヘンリーが主役であるが、パーシーが主役を務める話が1話入っている。


前巻までは、トーマスを除き番号が振られていなかったが、本巻からエドワードからパーシーの5台に番号が付与された。


通常、汽車のえほんは1巻に4話が収録されているのだが、本作は5話も収録されている。

各話の簡単なあらすじと登場キャラクター


以降の項目はネタバレが含まれています。ネタバレが問題ない方のみご閲覧ください。





























ヘンリーと石炭

題名
英語版題名Coal
日本版旧題名ヘンリーと石炭
日本版新題名ヘンリーと石炭
登場キャラクター
主要キャラクターヘンリー ふとっちょの局長
サブキャラジェームス エドワード トーマス ヘンリーの機関士・助手
モブキャラパーシー 貨車 アニー クララベル 客車

ヘンリーは、この頃不調が続いており、その酷さは列車を引けなくなるほどでした。

ふとっちょの局長は、ヘンリーに添乗して調査しますが、エドワードの駅で停止してしまいます。原因は質の悪い石炭でした。ふとっちょの局長ヘンリーのために、特別にウェールズ産の最高級石炭を取り寄せます。それによってヘンリーはいつも以上の馬力と速力を発揮し、トーマスを驚かせました。


ヘンリーとフライング・キッパー号

題名
英語版題名The Flying Kipper
日本版旧題名フライング・キッパーごう
日本版新題名ヘンリーとフライング・キッパー号
登場キャラクター
主要キャラクターヘンリー
サブキャラヘンリーの機関士・助手 別の貨物列車の機関士・助手・車掌
モブキャラエドワード S.S.キャスリン 貨車 別の貨物列車のブレーキ車 ヘンリーを見に来た人

ある冬の日の早朝、ヘンリーは特別列車・フライング・キッパーを牽くことになりました。を出発して、途中までは順調に走っていましたが、ある駅の外れで、信号と待避線に通じるポイントが凍ってしまっていました。それが原因で待避線に入りこんでしまい、貨物列車に衝突して脱線してしまいました。

翌日、ヘンリーは、本土のクルー市にある工場に送られ、最新式の機関車に準じた改造を受けました。もう彼は特別な石炭無しでも快適に走れるようになったのです。


ゴードンの汽笛

題名
英語版題名Gordon’s Whistle
日本版旧題名ゴードンのきてき
日本版新題名ゴードンの汽笛
登場キャラクター
主要キャラクターヘンリー ゴードン
サブキャラエドワード パーシー ふとっちょの局長
モブキャラジェームス 客車 2人の修理工

ゴードンヘンリーが新しくなったことに嫉妬し、ヘンリーに「汽笛を鳴らしすぎだ、汽笛はやたらに鳴らさないのがたしなみだ」と責め立てました。

次の朝、ヘンリーエドワードの駅に止まって、エドワードと話していると、汽笛が鳴り止まなくなったゴードンエドワードの駅を通り過ぎていきました。沿線ではゴードンの汽笛に驚いた人たちが大騒ぎになり、ゴードンは引き込み線に押し込まれ何とか作業員に汽笛を止めてもらいます。

その夜、ヘンリーは「汽笛はやたらにならさないのがたしなみだよ」と呟くのでした。


パーシーのマフラー

題名
英語版題名Percy and the Trousers
日本版旧題名パーシーのマフラー
日本版新題名パーシーのマフラー
登場キャラクター
主要キャラクターパーシー
サブキャラヘンリー ふとっちょの局長
モブキャラゴードン パーシーの機関士 作業員 駅員 お客

それは寒い冬の朝のことでした。パーシーは、作業員たちのマフラーをうらやましがりマフラーなんて要らないといったヘンリーに「君のような短い煙突には要らないだろう」といって怒らせてしまう。パーシーは、入ってきた客車を驚かせようと静かに近づくがそのせいで駅員が運んでいた手押し車に突っ込んでしまいます。積み荷の中にあったジャムが、そこら中に飛び散り、吹き飛んだふとっちょの局長のズボンが、煙突に引っかかりマフラーのようになってしまい、パーシーはバツが悪そうに逃げていくのでした。


ヘンリーのくしゃみ

題名
英語版題名Henry’s Sneeze
日本版旧題名ヘンリーのくしゃみ
日本版新題名ヘンリーのくしゃみ
登場キャラクター
主要キャラクターヘンリー ヘンリーの機関士
サブキャラヘンリーの助手 お客 客車
モブキャラ車掌 赤い機関車B

気持ちの良い土曜日の事でした。陸橋に差し掛かると、ヘンリーの煙突にめがけて、いたずら坊主たちが石を投げ込んできたのです。外れた石で客車の窓が割れ、ヘンリーの助手も怪我をしてしまいます。ヘンリーと機関士は、いたずら坊主達を懲らしめるため、ある作戦をやることにしました。帰り道、また陸橋の上で待っているいたずら坊主達めがけてヘンリーはくしゃみをし、吹き出した灰でいたずら坊主達は真っ黒になって逃げていきました。


本巻の映像作品

きかんしゃトーマス

きかんしゃトーマス第1シリーズの『ヘンリーのせきたん』『フライング・キッパー』『きてきとクシャミ』、第3シリーズの『パーシーのマフラー』の4話で5話分映像化された。

ヘンリーのせきたん

『ヘンリーと石炭』の映像作品。

基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。

フライング・キッパー

『ヘンリーとフライング・キッパー号』の映像作品。

基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。

  • 冒頭の港とフライング・キッパーの解説のシーンとヘンリーが機関士と話すシーンの順番が入れ替えられている。
  • ヘンリーが機関士と話すシーンが港から機関区に変更されている。
  • 貨車が喋るシーンがカットされた。
  • 原作では、ブレーキ車の椅子から別の貨物列車の機関士・助手が立った瞬間に衝突したが、別の貨物列車の機関士・助手達が外に出た途端にぶつかったことになった。
  • ヘンリーの助手が雪で埋もれたシーン・別の貨物列車の助手がヘンリーにココアを突き付けて、別の貨物列車の機関士に注意されたシーンがカットされた。
  • ヘンリーを線路に戻すシーンは、戻し始める段階に変更されたため、線路に戻すシーンが無くなった。
  • クルー市の工場は、工場と呼ばれたのみだった。

きてきとクシャミ

『ゴードンの汽笛』と『ヘンリーのくしゃみ』の映像作品。

基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。

  • 『ゴードンの汽笛』では冒頭の機関区にジェームスゴードンヘンリーパーシーしかいなかったが、トーマスエドワードも登場する。
  • クルー市の工場は、工場と呼ばれたのみだった。
  • ゴードンエドワードの駅を通過する際、紫色の顔をして通過するが、その描写が無くなっている。
  • 『ゴードンの汽笛』では、周りに住む人が家から飛び出したり、消防車が5台出動したが、その描写が無くなっている。
  • 『ヘンリーのくしゃみ』が『ゴードンの汽笛』の翌日の出来事だったという設定が追加された。
  • 石を投げられたヘンリー達の被害が、助手の怪我、ヘンリーのペンキの剥がれ、客車のガラス破損の3つから、客車のガラス破損のみの被害になった。
  • 被害状況が変わったため、機関士が助手を治療するシーンがカットされた。

パーシーのマフラー

『パーシーのマフラー』の映像作品。

基本的に原作をベースにしているが、以下の変更が加えられている。

余談

  • 原文旧版の60ページ最後の行では、”as black as niggers(ニガーの様に黒く)となっていたが、大きな論争を引き起こし1972年には全国紙で報道された。差別用語であるとの指摘を受けたウィルバート・オードリーは後にこの不適切な表現について謝罪し、後年には”as black as soot(煤の様に黒く)に書き直された。

  • 夜明けの中を走るヘンリーを感情豊かに描いたP21の挿絵は、風景描写を得意とするダルビーの作品の中でも傑作の一つである。人形劇においてもクオリティの高いシーンとなった。

動画

日本人による日本語テレビ版の再現動画

『フライング・キッパー』

関連タグ

汽車のえほん ウィルバート・オードリー

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前作今作次回作
やっかいな機関車みどりの機関車ヘンリー機関車トビーのかつやく

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