もしかしてきかんしゃトーマス
→汽車のえほんを原作とするテレビ作品。
データ
英語版題名 | Thomas the Tank Engine |
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日本版旧題名 | 機関車トーマス |
日本版新題名 | 機関車トーマス |
イギリス版初発行 | 1946年6月 |
日本版初発行 | 1973年11月 |
原作者 | ウィルバート・オードリー |
挿絵担当 | レジナルド・ペイン→レジナルド・ダルビー |
概要
機関車トーマスは汽車のえほんの第2巻である。
本巻は、ノース・ウェスタン鉄道の入れ替えの仕事をするトーマスを主人公とし、トーマスが数々の失敗から成長していくストーリーとなっている。
絵師に関しては、当初海軍でも働いていたレジナルド・ペイン氏が担当したのだが、海軍の問題で神経衰弱に陥り降板した。後に3巻『赤い機関車ジェームス』から挿絵担当となるレジナルド・ダルビー氏の挿絵に変更となったが、基本的にレジナルド・ペイン氏の写し描きのため、絵の画風はレジナルド・ペイン氏のものになっている。
各話の簡単なあらすじと登場キャラクター
以降の項目はネタバレが含まれています。ネタバレが問題ない方のみご閲覧ください。
トーマスとゴードン
題名 | |
英語版題名 | Thomas and Gordon |
日本版旧題名 | なまいきなトーマス |
日本版新題名 | トーマスとゴードン |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | トーマス ゴードン |
サブキャラ | 客車たち |
モブキャラ | ヘンリー ふとっちょの重役 |
いたずら者の小さな機関車トーマスは大きな駅で列車の整理をしている。
ある日トーマスは疲れて休んでいたゴードンを驚かせて起こし、ゴードンは怒りを覚えました。次の日トーマスが寝坊したため、列車の用意が直前になり、焦って列車の後ろにトーマスを繋いだまま発車させてしまいます。ゴードンは仕返しとばかりにトーマスをつないだまま全速力で走りました。へとへとになったトーマスはゴードンにいたずらを仕掛けるのはしなくなりました。
トーマスの列車
題名 | |
英語版題名 | Thomas' Train |
日本版旧題名 | あわてもののトーマス |
日本版新題名 | トーマスの列車 |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | トーマス |
サブキャラ | ヘンリー 客車たち ふとっちょの重役 トーマスの機関士 信号係 |
モブキャラ | 駅長 車掌 お客たち |
トーマスはいつも列車を引っ張って走ってみたいと思っていました。
ある日始発列車を牽く予定のヘンリーが病気になってしまい代わりにトーマスが牽くことになりました。ところがトーマスは列車を繋がないで出発してしまい信号で止められて初めて失敗に気付きました。
その後しばらくトーマスはこの事で他の機関車から揶揄われる事になるのであった。
トーマスと貨車
題名 | |
英語版題名 | Thomas and Trucks |
日本版旧題名 | トーマスと貨車 |
日本版新題名 | トーマスと貨車 |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | トーマス |
サブキャラ | エドワード 貨車たち ふとっちょの重役 |
モブキャラ | ヘンリー |
トーマスは列車を引っ張りたいといつもほかの機関車に愚痴を言って嫌がられていました。
かわいそうに思ったエドワードは彼に貨車を引っ張る仕事を代わりにすることを持ちかけ、機関士達からの許可もおります。ところがトーマスは厄介な貨車達の扱い方をきちんと頭に入れていませんでした。
ゴードンの丘へたどり着いたトーマスでしたが、丘の頂上で急なブレーキをかけたため貨車達から追突され丘を滑り降りてしまいました。駅の車止めの直前で何とか止まったトーマスはふとっちょの重役から貨車の扱い方を勉強するように注意されたのでした。
トーマスときゅうえん列車
題名 | |
英語版題名 | Thomas and the Breakdown Train |
日本版旧題名 | トーマスときゅうえん列車 |
日本版新題名 | トーマスときゅうえん列車 |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | トーマス ジェームス ふとっちょの重役 |
サブキャラ | 貨車たち きゅうえん列車 トーマスの機関士 ジェームスの機関士・助手 |
モブキャラ | 駅員 作業員 エドワード ヘンリー ゴードン アニー クララベル |
トーマスは貨車の扱い方について学ぶうちに自分の思い上がりに気付いて賢い機関車になっていきました。
そんなある日、新入りの機関車ジェームスが厄介な貨車達に押され暴走し脱線してしまいます。
トーマスは救援列車を連れて事故の後片付けをしたことでふとっちょの重役から一人前の機関車と認められ、専用の支線と2台の客車を贈られ、幸せ一杯になったのでした。
本巻の映像作品
きかんしゃトーマス版
きかんしゃトーマス第1シリーズの『トーマスとゴードン』『トーマスのしっぱい』『トーマスのさいなん』『ジェームスのだっせん』の4話で4話分映像化された。
トーマスとゴードン
『トーマスとゴードン』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 原作の2巻第1話の内容であるが、きかんしゃトーマス版では第1話となっている。
- モブとしてこの回ではまだ未登場のジェームスとクララベルが登場している。
- 登場するヘンリーは、原作では青く塗り替えられた姿であるが、きかんしゃトーマス版では、黄緑のままである。
- 機関区のシーンでヘンリーがモブとして機関区で休んでいたが、トーマス以外いないシーンに変更。
- ゴードンが慌てたために、トーマスを繋いだまま発車したシーンは、ゴードンがわざと急かせて発車したと取れるシーンに変更。
トーマスのしっぱい
『トーマスの列車』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 前述した通り、ヘンリーは、原作では青く塗り替えられた姿であるが、きかんしゃトーマス版では、黄緑のままである(こちらは、ヘンリーが青に塗り直された回の後に放送されたが、その青に塗り替えるシーンが無かったことにされたためである)。
- モブとしてこの回ではまだ未登場のジェームスが登場している。
トーマスのさいなん
『トーマスと貨車』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- トーマスの愚痴を聞かされた仲間に、この回で未登場のジェームスが混じっている。
- 同じシーンにて、トーマスのことを可哀そうに思っているはずのエドワードが他の機関車と一緒に顔をしかめながら睨んでいる。
- 体調が悪そうな顔をしたヘンリーが、映像では普通そうにしている。
- 本来のルートは、ヴィカーズタウン駅→橋→バラフートンネル(ヘンリーが閉じこもったトンネル)→【省略】→マロン駅→ゴードンの丘→ウェルズワース操車場 だったのだが、ナップフォード駅→(ヘンリーが閉じこもったトンネル)→エルスブリッジ駅→ウェルズワース駅→ゴードンの丘→マロン駅という異なるルートを通っている。
ジェームスのだっせん
『トーマスときゅうえん列車』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- ジェームスの塗装が黒ではなく赤になっている。
- トーマスがジェームスを引いて戻る際、ジェームスを炭水車なしの状態で背中合わせで連結してトーマス側に前進していたが、炭水車を繋いだ状態でトーマスと同じ方向を向いてジェームスを先頭にするように連結し、バックで戻るシーンに変更。
- 原作ではアニーとクララベルの名前はまだ登場せず、2台の客車と書かれるが、アニーとクララベルの名前が出されている。
- 終盤、駅で止まっている機関車はエドワードだったが、ヘンリーに変更されている。
きかんしゃトーマス トーマスのはじめて物語版
汽車のえほん発行70周年を記念して制作された、1巻~2巻をベースにした映像作品。
ベースにはなっているが、原作と違うシーンがあることに加え、きかんしゃトーマス第1シリーズとも違いが出ている。
『トーマスとゴードン』との違い
- ゴードンを驚かすシーンでエドワードがいる。
- 機関区のシーンでヘンリーがモブとして機関区で休んでいたが、トーマスを起こす役割が追加された。
- ゴードンが慌てたために、トーマスを繋いだまま発車したシーンは、ゴードンがすでに待機していて、トーマスの連結を外すタイミングを与えないように急に発車したものに変更されている。
- 原作では対向列車はなかったが、エドワードが貨物列車を引いた対向列車として登場し、トーマスがエドワードの名前を叫んで、驚いたエドワードが急ブレーキを掛けたシーンが追加された。
- トーマスが転車台で向きを変えてもらうシーンが、無かったことにされた。
『トーマスの列車』との違い
- 冒頭のシーンでヘンリーがただ体調を悪そうにしているシーンは、トーマスとヘンリーが対話するシーンが追加された。
- 客車を準備する際、トーマスと客車が対話していたが、客車と対話するシーンが無くなり、代わりにエドワードが登場して旅客列車は引くのは簡単でないことを教えた。
- 本来は無いウキウキしたトーマスが客車に音を立ててぶつけるシーンが追加され、トップハム・ハット卿に注意されている。
- 勝手に発車したトーマスのシーンは、別のホームから発射したエドワードにつられて発車したものに変更。
- 原作では対向列車は走っていなかったが、ジェームスが対向列車として登場し、質問した後、何とも言えない顔で走り去っていくシーンが追加された。
- しょげたトーマスが駅へ戻った際、本来は特に発言をしていなかったが、トップハム・ハット卿に謝罪をして、トップハム・ハット卿から注意を受けたシーンが追加された。
- トーマスが発車するシーンで、トップハム・ハット卿に発車して良いか確認するシーンが追加された。
『トーマスと貨車』との違い
- 本来、トーマスが愚痴をするシーンは無くなり、代わりに客車を忘れたことを笑われるシーンが追加された。
- エドワードがトーマスに貨車を引く仕事を譲った理由が、トーマスが可哀そうだったからではなく、外の世界を見てみたいトーマスに経験させるためという理由に変更された。
- 貨車に押されて暴走するシーンで、本来は書かれていない急カーブで貨車の荷物が散乱するシーンが追加された。
- 同じく暴走するシーンで、本来登場しなかった対向列車としてヘンリーが登場している。
- 本来はふとっちょの重役がトーマスのみに怒っていたシーンが、エドワードも怒られて、エドワードと同じくらいトーマスが貨車を勉強するまで一緒に操車場で働くことを命じられるという対応が追加された。
『トーマスときゅうえん列車』との違い
- 本来の冒頭は、トップハム・ハット卿がトーマスを励ますシーンなのだが、エドワードがトップハム・ハット卿が様子を見に来ることを伝えるシーンに変更された。
- 本来、非常ベルが鳴った後、トーマスがジェームスを助けに行くが、ジェームスの暴走を見たトーマスが追いかけ始めるシーンが追加。
- トーマスが追いかけ始めるシーンが追加により、本来は無かった車掌車を連結して止めようとするシーンが追加された。
- トーマスが追いかけ始めるシーンが追加により、本来は描かれていないジェームスが脱線した瞬間のシーンが追加。
- 非常ベルが鳴るシーンがカットされた。
- 本来は、ジェームスが脱線した報告を受けてからトーマスが行動を始めたが、トーマスの独断で行動を開始した。
- トーマスがジェームスを引いて戻る際、ジェームスを炭水車なしの状態で背中合わせで連結してトーマス側に前進していたが、炭水車を繋いだ状態でトーマスと同じ方向を向いてトーマスを先頭にするように連結し、前進で戻るシーンに変更。
- トーマスの行動に多くの人や機関車が喝采しているシーンが追加。
- トーマスに支線の仕事を任せるシーンは、本来は明確に書かれていなかったが、他の機関車たちにも分かるように大々的に発表した。
- 本来なかった、ジェームスが新しいブレーキと新しい赤の塗装で帰ってきたシーンが追加された。
- 本来なかった、駅で止まっているゴードンを驚かすシーンが追加された。
- 本来なかった、ファーカー駅に到着した時、グリンと話すシーンが追加された。
- 終盤、駅で止まっている機関車はエドワードと話したりする辺りから、ゴードンに汽笛で返事するシーンが丸々カットされた。
動画
日本人による日本語テレビ版の再現動画
『トーマスとゴードン』
『トーマスのしっぱい』
『ジェームスのだっせん』
関連タグ
前作 | 今作 | 次回作 |
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3だいの機関車 | 機関車トーマス | 赤い機関車ジェームス |