データ
英語版題名 | The Three Railway Engines |
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日本版旧題名 | 三だいの機関車 |
日本版新題名 | 3だいの機関車 |
イギリス版初発行 | 1945年5月12日 |
日本版初発行 | 1973年11月 |
原作者 | ウィルバート・オードリー |
挿絵担当 | ウィリアム・ミドルトン → レジナルド・ダルビー |
概要
3だいの機関車は汽車のえほんの記念すべき第1巻である。
本巻は、主にノース・ウェスタン鉄道の3台の蒸気機関車が繰り広げるストーリーをまとめた絵本である。
絵師に関しては、当初ウィリアム・ミドルトン氏が担当したのだが、ウィルバート・オードリー氏の求めるリアリティのある機関車の絵とは異なるため、後に3巻『赤い機関車ジェームス』から挿絵担当となるレジナルド・ダルビーの挿絵に変更となった。
本作の誕生経緯は、汽車のえほん又はウィルバート・オードリーを参照。
各話の簡単なあらすじと登場キャラクター
以降の項目はネタバレが含まれています。ネタバレが問題ない方のみご閲覧ください。
エドワードのたのしい1日
題名 | |
英語版題名 | Edward's Day Out |
日本版旧題名 | エドワードのたのしい一日 |
日本版新題名 | エドワードのたのしい1日 |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | エドワード |
サブキャラ | 客車たち エドワードの機関士・助手 車掌 |
モブキャラ | ヘンリー ゴードン 87546号 98462号 赤い機関車A |
機関庫で一番小さくて古い機関車エドワードはもう長い間仕事をさせてもらえずにいました。
ある日機関士と助手がやってきて久しぶりにエドワードを仕事へ連れ出しました。
エドワードは一日中楽しく走り回り、明日も仕事をさせてもらえると喜び眠るのでした。
エドワードとゴードン
題名 | |
英語版題名 | Edward and Gordon |
日本版旧題名 | いばりんぼうのゴードン |
日本版新題名 | エドワードとゴードン |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | エドワード ゴードン |
サブキャラ | 貨車たち エドワードの機関士・助手 ゴードンの機関士・助手 |
モブキャラ | 車掌 |
機関庫で一番大きくて速いゴードンはピカピカの急行列車を牽けることをいつも自慢しています。
朝早く威張って出て行ったゴードンを見送ってエドワードが貨車の整理をしているとピカピカの急行列車ではなく汚いのろまな貨車を牽かされたゴードンが不機嫌そうに通り過ぎました。しばらくしてゴードンが急な丘で立ち往生したと連絡があり、エドワードは助けに向かいました。
エドワードはゴードンを後ろから押して登るのを助けますが、ゴードンは頂上に着くとお礼を言わないまま喜んで走って行ってしまいました。エドワードは機関士に褒められペンキを塗りなおしてもらう約束をして貰うのでした。
なさけないヘンリー
題名 | |
英語版題名 | The Sad Story of Henry |
日本版旧題名 | なさけないヘンリー |
日本版新題名 | なさけないヘンリー |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | ヘンリー ふとっちょの重役 |
サブキャラ | 赤い機関車B ヘンリーの機関士・助手 |
モブキャラ | エドワード お客 赤い機関車Bの機関士・助手・車掌 |
緑の機関車ヘンリーは降り出した雨を怖がりトンネルに閉じこもって出てこなくなりました。
機関士と助手が説得しても、ふとっちょの重役が命令しても、お客達が総出で引っ張っても、他の機関車が後ろから押しても、ヘンリーはトンネルから出てきません。
遂に皆は諦めてトンネルを塞ぎ、ヘンリーを閉じ込めてしまったのでした。
なかよしになった3だい
題名 | |
英語版題名 | Edward, Gordon and Henry |
日本版旧題名 | なかよしになった三だい |
日本版新題名 | なかよしになった3だい |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | エドワード ヘンリー ゴードン ふとっちょの重役 |
サブキャラ | ゴードンの機関士・助手 |
モブキャラ | お客 |
急行を引くゴードンがヘンリーが閉じ込められたトンネルの前で故障してしまいました。エドワードが代わりに急行列車を牽こうとしますが、列車が重く走れません。そこでヘンリーがトンネルから出され、エドワードと協力して列車を動かしました。エドワードとヘンリーとゴードンはそれ以来仲良くなりヘンリーはもう雨を怖がらなくなりました。
本巻の映像作品
BBC版
1953年6月14日、英国営放送局BBCは汽車のえほんの第1回放送にThe Sad Story of Henry(なさけないヘンリー)を選んで放送した。
しかし、
- 放送形態が生放送
- スタッフのミスで機関車が突然脱線。
- 脱線した機関車を大きな手が線路に戻す。
- 本来ストーリーと無関係のジェームスがなぜか登場する。
と、以上の事態が発生し、ウィルバート・オードリー氏が苦情を入れたことをキッカケにBBC版の製作が中止となった経緯がある。
ちなみに生放送だったため映像は現存しない。
きかんしゃトーマス版
きかんしゃトーマス第1シリーズの『エドワードのおてがら』『でてこいヘンリー』『ヘンリーだいかつやく』の3話で4話分映像化された。
エドワードのおてがら
『エドワードのたのしい1日』『エドワードとゴードン』の2話の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 冒頭の『エドワードのたのしい1日』の機関区のシーンのモブ機関車3台がいなくなり、代わりにトーマスとジェームスが出てくる。
- エドワードが涙を流すシーンのカット
- 『エドワードのたのしい1日』の客車を取りに行く下りから車掌が遅れてやってくるまでシーンのカット
でてこいヘンリー
『なさけないヘンリー』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 対向のトンネルからヘンリーの反対方面を走るエドワードが、映像では同じ方向で走っている。
- ヘンリーの列車に乗り合わせていたふとっちょの重役が対向の列車から登場するものに変更。
- 後ろからやって来た列車を牽引していた赤い機関車が後ろから押すシーンが、トーマスが応援にやってきて押すものに変更。
- 『なかよしになった3だい』の冒頭の閉じ込められたヘンリーに挨拶するエドワードとゴードンのシーンはこちらの話の終盤で使用。
ヘンリーだいかつやく
『なかよしになった3だい』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 冒頭の閉じ込められたヘンリーに挨拶するエドワードとゴードンのシーンは、でてこいヘンリーに使用されたためカット。
- エドワードが列車の先頭に連結して引っ張るシーンは、エドワードが後方から列車を押すシーンに変更。
- トンネルの壁を取り除き、線路を戻して前進しているヘンリーのシーンは、ヘンリーがバックでトンネルから出るシーンに変更。
- 前述したエドワードが客車の後ろに連結された影響で、ヘンリー・エドワード・客車たちの並びから、ヘンリー・客車たち・エドワードに変更。
- 終盤、黄緑から水色に塗装変更されたヘンリーのシーンは、無かったことになった(これは、視聴者にヘンリーとゴードンの区別をしやすくする配慮と撮影の手間の削減が考えられる)。
きかんしゃトーマス トーマスのはじめて物語版
汽車のえほん発行70周年を記念して制作された、1巻~2巻をベースにした映像作品。
ベースにはなっているが、原作と違うシーンがあることに加え、きかんしゃトーマス第1シリーズとも違いが出ている。
『エドワードとゴードン』との違い
- 機関区のシーンがなく、代わりに操車場のシーンと統合されている。
- 操車場のシーンでジェームスが登場している。
- ゴードンが坂で立ち往生するシーンの追加。
- ゴードンを押し上げた後、次の駅で休憩するシーンがカットされ、操車場に戻る。
『なさけないヘンリー』との違い
- 本来は『エドワードとゴードン』の後の出来事であるが、本作では過去の出来事として回想されている。
- 後ろからやって来た列車を牽引していた赤い機関車が後ろから押すシーンが、ジェームスが応援にやってきて押すものに変更。
『なかよしになった3だい』との違い
動画
きかんしゃトーマス版
前述の『エドワードのおてがら』と『でてこいヘンリー』は、原作出版80周年を記念して、公式YouTubeチャンネルで日本語テレビ版が公開されている。
『エドワードのおてがら』
『でてこいヘンリー』
『ヘンリーだいかつやく』
関連タグ
前作 | 今作 | 次回作 |
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