概要
エドワードは『汽車のえほん』とそれをベースとした映像作品の『きかんしゃトーマス』に登場する蒸気機関車のキャラクターである。
タグとしては、エドワード(きかんしゃトーマス)が既に使われているが、本来は汽車のえほんが原作のためこちらの記事に解説を掲載する。
『汽車のえほん』と『きかんしゃトーマス』では設定が異なるため、媒体別に解説を行う。
キャラクターとしてのエドワードの誕生
エドワードと言うキャラクターが誕生した理由は、ウィルバート・オードリーの息子であるクリストファー・オードリーが子供の頃の1942年まで遡る。
クリストファー・オードリーはこの頃、麻疹に掛かり寝込んでいた。
この時、蒸気機関車の物語を語り、絵を起こすのだが、その1台に悲しそうな機関車がいて、クリストファー・オードリーは、悲しい顔をしている理由を質問した。
そして、ウィルバート・オードリーは、彼は年老いていて、長い間外に出ていないから、と答えた。
クリストファー・オードリーは、さらにその機関車の名前を聞く。
ウィルバート・オードリーは、この機関車の名前をエドワードだと答えた。
これが、エドワードが誕生した瞬間だった。
察しの良い方は、お気づきかもしれないが、長い間外に出ていないエドワードは、麻疹で寝込んでいるクリストファー・オードリーと照らし合わせて生まれたキャラクターなのである。
汽車のえほんにおいてのエドワード
データ
所属鉄道 | ファーネス鉄道→ノース・ウェスタン鉄道 |
---|---|
製造年 | 1896年 |
来島年 | 1915年 |
性別 | 男性 |
ベースカラー | 赤茶色(ファーネス鉄道時代)→水色 |
番号 | 21(ファーネス鉄道時代)→2 |
モデル | ファーネス鉄道K2形「ラージャー・シーガル」 |
初登場 | 第1巻3だいの機関車 |
概要
汽車のえほんの第1巻『3だいの機関車』より初登場したテンダー式蒸気機関車である。
1896年に生まれ、1915年に来島したとされる。
1896年に作られたファーネス鉄道のK2形蒸気機関車21号機として製造され、ファーネス鉄道での運用を担当していたが、1915年にソドー島に来島した経歴がある。
姿に関しては、モデル機とかなり異なっているが、これは、ファーネス鉄道時代は、ファーネス鉄道K2形そのものの姿をしていたのだが、ノース・ウェスタン鉄道に来てから、幾度か改造を行ったため、今の姿になったとされている(メタい話をすると、挿絵担当の描き方が実機とかけ離れていたため、そういう設定になったためである)。
ソドー島の鉄道のアクシデントを描く汽車のえほんでは、かなり珍しい脱線したことがない機関車である(もちろん、トラブルに見舞われる場合もあり、牽引していた列車の後方が脱線した例もあるにはあるが、本人が脱線した例がないのである)。
登場頻度は、比較的ある方なのだが、事故やトラブルが少ないが故に、トラブルに巻き込まれやすいキャラクター達と比べると、少ない部類に入る。
性格・特徴
性格は物静かで優しく、誰にでも親切な機関車である。他の機関車からも人望が厚い。優しいお兄さんのような存在である。
客車・貨車の扱いが得意である。
まだまだ使えるトレバーが捨てられたことを怒り、彼を助けるために色々な人に聞いて回り、トレバーを助けたこともある。
他の機関車の言うことを聞かない、悪戯好きなビルとベンが言うことを唯一聞く機関車でもある。
運用
当初は、本線運用に就いていた。
作品の中では、どの時期かは不明だが、年代でいえば1948年にブレンダム線を担当することとなり、現在でもブレンダム線の旅客、貨物運用の担当を行っている。
とは言え、決してブレンダム線が定位置という訳ではないようで、本線にあるゴードンの丘の補機運用に付いたり、ティッドマス駅始発のブレンダム線方面を走る旅客運用を担当したりしている。
イレギュラーな例としては、以下が挙げられる。
- 汽車のえほんの機関車達が本当にいることを伝えるために、ロンドンの会場で展示されるメンバーの一員として参加。
きかんしゃトーマスにおいてのエドワード
データ
所属鉄道 | ファーネス鉄道→ノース・ウェスタン鉄道 |
---|---|
性別 | 男性 |
ベースカラー | 水色 |
製造年 | 1896年 |
来島年 | 1915年 |
番号 | 2 |
日本版声優 | 高戸靖広→佐々木望 |
モデル | ファーネス鉄道K2形「ラージャー・シーガル」 |
初登場 | エドワードのおてがら |
概要
きかんしゃトーマスにおいても登場キャラクターの1台として登場している。
性格は、原作と同じ優しい性格だが、一部の話で本来あり得ない性格を出したことがある。それについての詳細は後述する。
汽車のえほんとの違い
きかんしゃトーマスにおいての変更点は以下の通りとなっている。
- 性格は基本優しいのだが、一部、その優しさが見えない話が存在する(詳しくは後述する)。
- 原作では脱線事故は起こしていなかったが、こちらでは何度か起こしてしまっている。
エドワードの関する炎上問題
きかんしゃトーマスに登場するエドワードに関して、炎上する事態が少なくとも2件起きている。
本来あり得ない性格を出す。
エドワードと言えば、優しい機関車であると言える。しかしきかんしゃトーマスで他のキャラクターに対して辛辣な態度を取るというひどい設定崩壊を起こし、炎上したことがあった。
最初にそれが確認できるのは、第6シリーズの『ハーヴィーのはつしごと』にて機関庫でトーマス以外の他の機関車達と一緒になってハーヴィーの批評を言っていた。
この時は、エドワードのメイン回ではなかったため、それほど大きな問題にはならなかったが、違和感を持つ人も少なくなかった。
続いて確認できたのは、第10シリーズ『エドワードのしっぱい』であった。
こちらは、エドワードがメインキャラとなったのだが、新キャラのロッキーを役に立たないと言い、そのあと和解すると言う話だった。
この話に関しては、評価が国内外問わずとても悪く、エドワード好きな人には見せられないような作品となっており、見た人からはタイトルをもじって『エドワードの〈設定に〉しっぱい』と言われたり、『青いジェームス』、『悪ワード』と言われる程、設定崩壊が酷かった内容となっている。
スチーム・チーム脱退問題
第8シリーズより使用されるようになったきかんしゃトーマスのユニット名が『スチーム・チーム』である。
第7シリーズ以前には無かった、所謂レギュラーメンバーの結成と言えるのだが、これ自体も第8シリーズ以降の評価同様、賛否が分かれている。しかし、そのユニットを結成した件で炎上したわけではない。
炎上するきっかけとなったのは、第22シリーズの方針転換であった。
現在、アメリカの大手玩具メーカーマテル社がきかんしゃトーマスの権利を所持していて、そのマテル社が作品の方針を変更することを決定する。
それにあたり様々な変更を加えることになったのだが、その一つが『スチーム・チーム』のメンバー入れ替えだったのである。
第21シリーズ以前の『スチーム・チーム』に入っていたエドワード・ヘンリー・トビーを脱退させ、新キャラのニア・レベッカを加入させることにしたのである。
このレギュラー交代を加えた方針変更の対応に世界各国のファンの反応は最悪で、世界各国で大炎上する事態となった。
2次創作について
2次創作では、汽車のえほんやきかんしゃトーマスベースの優しい性格で描かれている。
海外では、trainzを使った動画が多く制作されている。
それに使われるモデルは、きかんしゃトーマスベースのモデルやファーネス鉄道K2形「ラージャー・シーガル」の姿をしたモデルなどがあったりする。
関連タグ
ブレンダム線での同僚
ブレンダム線周辺の車両