データ
邦題 | Hero of the Rails |
---|---|
日本語版正式名称 | きかんしゃトーマス 伝説の英雄 |
世界初公開日 | 2009年9月8日(アメリカ) |
英国初公開日 | 2009年10月12日 |
日本初公開日 | 2010年4月24日 |
概要
『きかんしゃトーマス』TVシリーズのスピンオフ長編作品第4弾。
2009年に制作・公開され、日本では2010年に劇場公開された。
今作からはCG制作に移行しており、カナダのCG会社ニトロゲンスタジオが制作を行っている。
なお、本作に登場するヒロはソニー・クリエイティブプロダクツが「日本の機関車を出して欲しい」と要求したことで出演した経緯がある。しかし、作中設定とモデル機の誕生年を考えると大きく矛盾している。
また本編に五重の塔が写るシーンが存在するのだが、日本版ではカットされている。なお理由に関しては記載されていない。
あらすじ
夏を迎えたある日、ボックスフォード公爵夫妻と公爵専用機関車のスペンサーがやって来た。
スペンサーは他の機関車達に嫌味を言ったりしていたため、機関車達は腹を立ててしまう。
翌日、腹を立てたトーマス達はスペンサーに反論したが、それをきっかけにトーマスとスペンサーが荷物を運ぶ競争をすることになってしまい、翌日その競争が行われた。
競争で一生懸命坂を上り切ったトーマスだが、頂上に着いた途端ブレーキが壊れて暴走をしてしまい、古い線路に入ってしまう。何とか止まれたトーマスは場所が分からず暮れていたが、知らない声が聞こえてきて、その声を探して進んでみると日本から来た機関車のヒロという蒸気機関車に最初に出会う。
修理部品を待っていたが、いつしか忘れられてしまったと言うヒロをトーマスは可哀そうに思い、トップハム・ハット卿に修理を頼んでみるというと、スクラップにされてしまうのを恐れてそれを拒否。トーマスは違う形で手助けすることに決めた。
この後、ソドー整備工場に送られたトーマスはブレーキを修理してもらい、その時に見つけた古いシリンダーでヒロを直せると思い、部品を貰ってヒロに渡した。
その後、ヒロの居場所がスペンサーが良く来る公爵夫妻の別荘の近くだと気付き、この調子ではまずいと思ったトーマスはいろいろ考え、パーシーにヒロの事を話して手伝ってもらったが、それが影響してバルブを壊してしまう。その後、ビクターや他の機関車達にもヒロの事を教えて、ヒロをみんなで助けることとなった。しかし、邪魔をするので教えてもらっていないスペンサーはトーマス達の行動に違和感を感じて、探りを入れてくるようになる。
ヒロの修理も終盤に差し掛かって来た時、スペンサーが近づいてきているのに気づき、トーマスとヒロは逃亡を図ったが、スペンサーに見つかり、さらにヒロの部品が次々と落ちて行って、ヒロは走れなくなってしまう。
その時、ゴードンがやって来て、スペンサーに競争を持ち掛け、ヒロ達は何とか難を逃れることが出来た。
トーマスは自力での修理は不可能だと判断し、自分が役に立つ機関車だと証明してヒロを助けてもらうようにトップハム・ハット卿に頼むことにした。
なんとか別荘の仕事が終わり、トーマスはヒロを助けてもらうためにトップハム・ハット卿の所に向かったがそれを良しとしないスペンサーが先回りしようと競争が勃発。トーマスは近道の古い線路に向かい、スペンサーもそれについていく形となったが、沼地にかかった橋がスペンサーの重さに耐えきれず、スペンサーは動けなくなってしまう。
トーマスでは助けることが出来ないので、そのままスペンサーを放置してトップハム・ハット卿の元に向かった。ハット郷に出会ったトーマスはヒロを助けてほしいと話すと、ヒロが鉄道の英雄であると知っていて、修理してくれることになった。
ヒロは元の姿に修復されると、放置されていたスペンサーを助けた。
スペンサーは反省して、みんなと一緒に公爵夫妻の別荘の仕事をこなした。
一方、ヒロはホームシックになっていて、トーマスはトップハム・ハット卿に話して彼を日本に帰れらせたいと伝えて、それが実行されることになる。
数日後、機関車達に盛大に見送られてヒロは日本に帰国した。
新キャラクター
ヒロ
本作のキーキャラクター。
ソドー島に来た最初の蒸気機関車で、とても有名。
替えの部品を待っていたが、忘れ去られてしまい、長い間放置されていた。
トーマス達の活躍で復活を遂げ、日本に帰国した。ただし、後日再びソドー島に来島している。
なおトーマスの誕生した年よりヒロのモデルとなったD51形が初めて誕生した年の方が若かったり、そもそも蒸気機関車先進国のイギリスが、後進国でイギリス本土より性能が低い日本の蒸気機関車を導入している点など、かなり設定の時点で矛盾だらけの存在である。マニアな人物が自費で輸入したのだろうか(日本が輸入した機関車にも、量産機種の中に「そのうちの1両だけ鉄道省等の公機関でも私鉄でもなく、個人名義で発注されて1両だけで輸入された」個体が混じっているケースがあったりする)。
ビクター
声優 | 坂口候一 |
---|---|
モデル機関車 | キューバ カルロス・マニュエル・デ・セスペデス製糖工場所属(Carlos Manuel de Céspedes Sugar Mill) ボールドウィン・ロコモーティブ・ワークス社製(Baldwin Locomotive Works) No.1173 |
メインカラー | 赤 |
ソドー整備工場で働く蒸気機関車。
本作ではトーマス達を手助けする。実は足回りは標準軌ではなく、高山鉄道と同じ規格である。
ブルーマウンテンの謎ではキーキャラクターとなる。
ケビン
声優 | 河杉貴志 |
---|---|
モデル車両 | ランサムズ&レイピア社(Ransomes & Rapier) 4輪6トンクレーン車 |
メインカラー | 黄 |
ソドー整備工場で働くクレーン車。
よくフックから物を落としてしまうため、ビクターに注意されている。本作ではその問題点で危機を回避したりした。
その他の声の出演
登場キャラクター及び登場人物 | 声優 |
---|---|
ナレーター | ジョン・カビラ |
トーマス | 比嘉久美子 |
エドワード | 佐々木望 |
ヘンリー | 金丸淳一 |
ゴードン | 三宅健太 |
ジェームス | 江原正士 |
パーシー | 神代知衣 |
トビー | 坪井智浩 |
エミリー | 山崎依里奈 |
スペンサー | 宗矢樹頼 |
メイビス/ボックスフォード公爵婦人 | 伊東久美子 |
トーマスの機関助手 | 坂口候一 |
ロッキー | 河本邦弘 |
トップハム・ハット卿 | 納谷六朗 |
ボックスフォード公爵/トーマスの機関士 | 樫井笙人 |
モブキャラ
- カメオ出演
- ロージー
- ディーゼル
- アニーとクララベル
- ヘンリエッタ
- クランキー
- ビッグ・ミッキー
音楽
- Go, Go Thomas