日本では特に貨物輸送量の少ない私鉄や路面電車などでその姿が見られた。
よく荷物電車と混同されることもあるが、電動貨車の場合は輸送品目は貨物であり、用途は異なる。
…とはいえ、実際に荷物電車や事業用車、または機関車の置き換えとして用いられた例も少なくない。
近鉄のモト75型などは、軌間の異なる線区用の車両を検査のために車両基地へ送る際、その車両を回送する為に使われる。回送する車両には仮台車を履かせ、本来の台車は荷台に載せ、モト2両で回送車両2両ほどを挟んで走る。
新潟交通の電動貨車、モワ51形。
アメリカにも似たスタイルの有蓋電動貨車がインターアーバンなどを中心に在籍しており、
これらは「ボックスモーター」と呼ばれた。
ただし、JR貨物の貨物電車、M250系も広義の電動貨車にあたる。
というかこれこそが実際に貨物輸送で営業運転している、マジモノの電動貨車で16両固定編成を組んで東京と大阪を結ぶ定期運用に就いている。