概要
観光特急としての意識が高い日光線系統のスペーシアに対し、「りょうもう」はビジネスや通勤・通学に狙いを絞っている。専用車両として製造された1800系・200系・250系には左右2列ずつあるリクライニングシートやトイレ、自販機程度しか設置されていない。モノクラス編成である。
現在は特急列車であるが、1997年(平成9年)3月21日までは急行で、大手私鉄としては珍しく急行料金をとる列車であった(現在走っている急行は急行料金なしで利用できる)。
愛称の由来は主な目的地の群馬県東部(桐生市・太田市・館林市=東毛)と栃木県南西部(足利市・佐野市)を合わせた「両毛」という地域名からである(JR東日本両毛線も同じ由来)。
なお500系「リバティ」で運行される列車は愛称が「リバティりょうもう」となる。
運行区間
東武スカイツリーライン浅草駅〜桐生線赤城駅間の運転を主とする。一部時間帯は伊勢崎線太田駅発着が設定されている他、伊勢崎線館林駅・伊勢崎駅・佐野線葛生駅発着が1往復ずつ存在する。
なお、日光線系統の特急が停車する春日部駅を通過し、代わりに通過する東武動物公園駅に停車する。
下り「リバティりょうもう39号」及び上り「りょうもう10号」は、現在伊勢崎線を全線走破する唯一の列車である。
停車駅
●:停車 :一部停車 |:非経由
停車駅 | 39号/10号 | 43号/12号 | その他 |
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浅草 | ● | ● | ● |
とうきょうスカイツリー | ● | ● | ● |
曳舟 | ● | ● | ○ |
北千住 | ● | ● | ● |
東武動物公園 | ● | ● | ● |
久喜 | ● | ● | ● |
加須 | ● | ● | ○ |
羽生 | ● | ● | ○ |
館林 | ● | ● | ● |
足利市 | ● | | | ● |
太田 | ● | | | ● |
木崎 | ● | | | | |
境町 | ● | | | | |
新伊勢崎 | ● | | | | |
伊勢崎 | ● | | | | |
桐生線直通 | |||
藪塚 | | | | | ● |
新桐生 | | | | | ● |
相老 | | | | | ● |
赤城 | | | | | ● |
佐野線直通 | |||
佐野市 | | | ● | | |
佐野 | | | ● | | |
田沼 | | | ● | | |
葛生 | | | ● | | |
使用車両
現在の使用車両
200系
南栗橋車両管区春日部支所所属の2代目「りょうもう」専用車。急行時代から使用されているが、500系「リバティ」への置き換えが行われている。
500系「リバティ」
南栗橋車両管区春日部支所所属。前述の通り500系を使用する列車は愛称が「リバティりょうもう」に変化する。3両又は6両編成で運行。
2023年(令和5年)7月15日から日光線系統でN100系「スペーシアX」が運行開始される事による運用変更に伴い、7月31日及び8月1日運行分より一部の3両編成で運行されている列車が6両に増車される。
過去の使用車両
1800系
館林検修区(現・南栗橋車両管区館林派出所)所属の初代「りょうもう」専用車。全身真っ赤で、白い帯を巻いていた。
1998年(平成10年)3月31日運行分をもって定期運用を終了。特急化後も稀にだが、200系が何らかの理由で予備車の用意が出来なくなった際に波動用の第19編成(1819F)が運用に就く事があった。
250系
南栗橋車両管区館林出張所(現・館林派出所)所属。分類上は200系の増備車だが仕様変更が行われ、VVVFインバータ制御方式となり、両端がクハ、中間車の一部がサハの3M3T構成になった。
6両編成1本が在籍していたが、2022年(令和4年)3月12日ダイヤ改正で休車扱いとなり、そのまま復帰する事なく6月7日に廃車された。