概要
アーキバス・コーポレーションの系列企業で、異形感溢れる流線型のデザインが特徴であり、過去作におけるオーメル・サイエンス・テクノロジーを髣髴とさせる。
ちなみに社名のシュナイダー(Schröder)はドイツ語で「仕立て屋」を意味する。
同社が製造するACのフレームパーツには空戦に適した物が多く、軽量機の機動性を活かした戦闘スタイルを好むのであれば同社製品には大いに世話になるだろう。
この他にもAC用のブースターや、パルス・プラズマ系を中心にEN兵器の開発も手掛けている。
ちなみに製品の命名規則は鳥類の名前を指すドイツ語+「<シリーズ名>/<部位番号+シリーズ符号>」となっていると思われる。
例えば「NACHTREIHER/44E」なら「NACHTREIHER」がシリーズ名、「44」がAC用頭パーツを表す番号、「E」がNACHTREIHERシリーズを表す符号となるようだ。
企業標準機「NACHTREIHER」
シュナイダーの企業戦士筆頭。
パーツショップ解禁時から購入可能な、軽量で機動性に優れたフレーム。単一パーツが多い同社ではゲームリリース時唯一の全身一式揃ったフレームである。
日本語での読み方は「ナハトライアー」。ドイツ語で鳥類のゴイサギを意味する。
ゲーム内テキストによる設定上の特徴を纏めると「蓄積された空力特性の研究に基づく、軽さと運動性能(頭部は安定性)の両立」。
その素敵性能は4系で言うところの、オーメル標準機らしくとても魅力的。
頭 | NACHTREIHER/44E | 軽量頭。防御面に難ありだが軽量で安定性能に優れる。スキャン持続時間が長めなのもセールスポイント。 |
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コア | NACHTREIHER/40E | 軽量コア。大きく前傾した独特の姿勢が目を引く。ジェネレータ出力補正に難があるが、トップクラスの軽さと高いブースター補正もあって機動戦にぴったり。 |
腕 | NACHTREIHER/46E | 軽量腕。圧倒的な射撃適性の反面、反動制御や防御面では大きく劣る。 |
脚 | NACHTREIHER/42E | 軽量二脚。軽量二脚でありながら逆関節型の外見と性能を持つ異形のパーツで、見た目通り逆関節のような優れた跳躍性能を持つ。 |
ゲーム上では
見た目通りの高機動アセンに特化したフレームであり、実戦的な軽量機を組む際には第一に候補に挙がる。
初期レギュレーションでは足枷だったコアのジェネレータ出力補正もアップデートで改善されており、EN負荷の軽い武装を積めば余裕をもってブーストを噴かしていける。
ただしEN負荷の重いアーキバス本社製のEN兵器や、自社製のプラズマキャノンなどとはやはり相性が悪い。
実際に扱うにあたっては「衝撃値の高い武装で敵機のスタッガーを取り、近接武器を当てていく近距離型」と「中~遠距離を保ちながらミサイルやライフル等で戦う引き撃ち型」との大まかな2パターンに分かれる。高い機動力を活かして常に自分にとって有利な距離を維持するように戦うと良いだろう。
どちらの型で戦う場合でもベイラムやBAWSの実弾武器との相性は良い。
特に後者は後述のネタバレとの関係を邪推させる。
使用者
やはりというかアーキバス系、特にヴェスパーでの採用が多い。
一式採用。NACHTREIHER=彼の愛機「スティールヘイズ」のイメージで覚えているレイヴンも多いだろう。
いずれもコアのみを使用。オキーフはオールマインド頭とアーキバス腕・脚、ペイターはアーキバス頭・腕にKASUAR脚を合わせている。
頭・腕を使用。コアと脚はアーキバス製。
ランク外の独立傭兵。残骸等から確認できる範囲内では頭部とコアを採用している。交戦する事は無い。
拡張パーツ「KASUAR」
カズア。ドイツ語でヒクイドリを意味する。
要約するとシュナイダーの空力趣味を突き詰めた設計(安定性と防御力は地べたに置いてきた)になっている。
2023年11月時点ではコアと腕がゲーム上に存在しない。
実装されていないだけなのか、ナハトライアーの換装パーツ扱いなのかは不明。
実装されているパーツの中では本フレーム(とセットと思しきブースター)だけ型番がやたらと離れている(D、E、FからいきなりZ)。
拡張頭部パーツ「44Z」
高い負荷と引き換えに安定性能を更に突き詰め極めて高い空戦能力を実現した |
軽量逆関節脚部「42Z」
同社の得意とする空戦への速やかな移行を追求し、安定と防御を犠牲にして極めて高い跳躍性能を実現した |
試作型フレーム「LAMMERGEIER」
2023年12月のアップデートで追加実装。
ラマーガイアはドイツ語でヒゲワシを意味する技術検証用試作フレーム。
換装パーツKASUARと異なり、最初から全身一式軽量四脚として設計されている。
誰よりも高く羽ばたきたいシュナイダーの空力愛の結晶。
- 頭部「44F」:カメラアイに整流板を乗せただけ。耐久性能無視。
- コア「40F」:コックピットブロック剥き出し。中の人の安全は無視。
- 腕部「46F」:妥協の産物(後述)。三本指のマジックハンド。
- 脚部「42F」:飛行速度のみを追求。ホバリング及びAB時に変形する。
結果、空力以外のありとあらゆる要素をかなぐり捨てた面妖な変態フレームとなった。
特に腕部及び脚部の設計は脚部前肢を前腕兼翼にしようとしてアーキバス本社に却下された結果の産物である(つまり、これでもまだ100%は狂っていない)。
万が一通っていたら「4脚から腕無しトルソーの生えた空力キチマシーン」が誕生していた事になる。
似たような機体には過去作に登場した「X-SOBRERO」や巨大ロボットお祭りゲーの古参などがいる。見た目は全く違うが、どちらも公式からのDisられっぷりや人命の軽視具合は同レベルである。
なお、アップデートで追加されたというその都合上、Ver.1.05現在において実質621の専用フレームとなる。
よくある勘違い
その羽ばたく程の狂気的設計から両腕を翼にしようとして却下されたとよく言われるが、正しくは腕=翼にしようとしたのは四脚部の前肢左右二本の方である。
つまりはそもそも、腕パーツを付けない設計となる予定だったのだ。
※46Fの「PARTS INFO」より原文ママ(Appver.50、RegulationVer.1.05時点) |
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シュナイダーの開発した試作腕部パーツ 計画段階では脚部前肢を前腕=両翼とするプランも浮上したが アーキバス本社より却下され設計変更された経緯を持つ |
ゲーム上では
ただブースト移動するだけで他ACのアサルトブーストに匹敵する速度と四脚なのに一式揃えてAPが7920(ジャンク品の「JAILBREAK」を除けばワースト)という驚異の紙耐久を得た。
それ以外の性能はというと、頭部は同じく必要最小限の機能しか無い「天槍」よりは使える性能だが、負荷は大きい。
コアパーツはナハトライアーに対してジェネレーター出力補正で大きく勝り、ブースター効率補正で大きく劣っている。
腕部パーツは射撃武器適正が低めで、華奢な外見の割に近接武器適正が高い(全腕部中第4位)。
最もインパクトの強い脚部は、二脚にすら負ける積載性能に、四脚として最低限のラインは保っている姿勢安定性といったステータスだが、変形までするだけあってホバリング時の機動力は抜群となっている。
ブースター
- ALULA/21E
アルーラ。鳥の翼の第一指にある小型で固い羽のふさ。他の製品がドイツ語の中、唯一の英語。
瞬発力特化型。小型ノズル3つがワンセットになった見た目。
QB保証重量がやたら低いので軽量機専用かと思いきや、元のQBリロード時間が非常に短い為中量機でも充分なQBリロード時間で収める事が可能。
一方でQB噴射時間は下から3番目という短さであり、瞬発力はあるが飛距離はあまり伸びない。
オールマインドもその優秀さを認めているらしく、新人傭兵にお勧めするパーツでもある。
- FLUEGEL/21Z
フリューゲル。ドイツ語で羽。高機動戦向け。
型番から察するにKASUARのセット品と推測できるが、アーキバスの要請で設計されたものなので実際はバランスが良く(設定上)、中量フレームでも安定して動き回れる。Ver1.06ではこれまでかなり低めだった近接推力が突如全体2位にまで強化。近接推力1位のKIKAKUよりも全体的に性能が上という事もあって近接武器を愛用する独立傭兵達からの需要が急上昇した。
……が、「LAMMERGEIER」腕部のいざこざが明らかになった今となっては「アーキバスの要請で設計されたのでバランスが良い」という設定が違う意味に聞こえるとも。ちなみに、上記の強化を受けたVer1.06ではよりにもよって「LAMMERGEIER」脚部がナーフされた。
- BUERZEL/21D
長距離巡航型。ノズルは解放型バレルのような形状。
AB推力とEN効率を突き詰め、遠距離からの強襲に優れる。
それ以外は全てにおいて下から数えた方が早いという極端ぶりで、特にQB関連ではワースト1位の噴射時間とリロード時間、ワースト3位のQB出力と瞬発力には期待出来ない。
「D」の型番を持つフレームは現時点では未実装なので詳細不明。
読み方はドイツ語に従えば「ビューツェル」(=鳥の尾羽)なのだが、プレイヤー間ではもっぱら文字読みの「バーゼル」と呼ばれる。
武装
- WUERGER/66E
ジャマダハルのような形をした短射程のレーザーショットガン。
ヴーガーはドイツ語でモズという意味だが、シリーズと一部関わりのある他社のロボゲーでは「ビルガー」という読み方で有名だろう。
レーザーブレードのような見た目の通り、チャージすると刺突攻撃(っぽい射撃)に変化する。チャージ時に近接武器に近い攻撃と射程になる上に火力が非常に高い事もあり、本来右手に積めない近接武器の代わりにする独立傭兵もいるとか。
150ジェネとの相性も非常に良いが、元々0.4秒しかないチャージ時間は150ジェネで更に縮めると通常射撃したい時も油断するとチャージ攻撃に化けるため注意が必要。
- PFAU/66D
パルスハンドミサイル。2023年12月のアップデートで追加実装。
ファオはドイツ語でクジャクの意。
弧を描いて飛んでいく3発のパルスミサイルを発射し、敵のパルスアーマーを大きく削る。
チャージすると直線軌道で飛ぶ高速ミサイルをバースト発射する。
- FASAN/60E
背部プラズマキャノン。内部機構はVCPLの技術供与による。
ファザーンはドイツ語でキジの意。
ぶっちぎりのチャージ弾速を誇り、アーキバスの破壊天使砲こと「VE-60LCA」に負けず劣らずのバ火力を叩き出す。
見た目優先でキャノン砲を仕込んだ翼型飛行ユニットに見立てるのも良いが、真面目に使うなら素直に重量機に乗せる事をお勧めしたい。
末尾「E」で統一した真の企業戦士の出撃を阻む最大の障害。
重量も問題だが、EN出力不足で出撃そのものが不可能となっている。
- KRANICH/60Z
背部パルスキャノン。
クラニシュはドイツ語でクロヅルの意。
弦を振動させてパルスを発生する設計で、オーバーヒート時の冷却中にその弦が露出する。
DPSは十分で、両肩に背負って放てばパルスアーマーを一瞬で吹き飛ばす。
更には発射の際は構え動作が不要で、腕武装と同時使用可能という大きな強みがある。
その一方で撃ち続けていると約2秒でオーバーヒートするため扱いが難しい。
- EULE/60D
背部パルスシールド投射機。プレイヤー間で物議を醸しているネタ武器の一角。
オールはドイツ語でフクロウの意。
射出されたパルス防壁は、触れた敵機にACS負荷を蓄積させる。
余談
「D」の謎
末尾「D」のパーツは現状フレームが存在しないのだが、実装済みの武装は全てパルス兵装、ブースターは長距離強襲用とフロム脳を刺激されるラインナップとなっている。
アップデートによる(トンチキな)パーツの追加実装が判明した今、今後「D」のフレームがやってくる日が来るのだろうか…?
末尾アルファベットの意味
E.Z.D.Fの末尾はそれぞれドイツ語の数字から来ているという説がある。
それぞれ、Eins(1).Zwei(2).Drei(3).Fünf(5)の頭文字という訳である。
もしこれが当たっているなら、ナハトライアーは最初の、ラマーガイアは最後発のフレームであると考えられる。ただ、これだと"V"ier(4)が飛ばされている事になってしまう。
単に考察が的外れなだけとも考えられるが、もしやまだ見ぬ変態フレームや変態武装が待ち構えているのであろうか………
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シュナイダーマン:ベイ太郎やアーキ坊や、大豊娘娘に引き続き現れた二次創作のマスコットキャラ、EN出力が足りないのが玉に傷。
アスピナ機関:空力以外度外視したソブレロを開発した、過去作の同類。
ネタバレ
【警告】これより先、ゲーム本編のネタバレが含まれます。 |
ルビコン解放戦線の重鎮ミドル・フラットウェルはかつて密偵として同社に潜伏していた時期があり、スパイ活動を経てその人事部門と太いパイプを持つに至った。
これと前後して彼の部下であるラスティが人材公募プログラムによって見出され、僅か半年でヴェスパー上位メンバーに抜擢されている事から、フラットウェルが築き上げた人脈を活かしてアーキバスに入社した事が窺える。
また、ゲーム終盤でラスティの新たな乗機として登場するエルカノ製ALBAフレームの脚部パーツEL-PL-00 ALBAにはシュナイダーの製品を解析して得られた技術が導入されているが、ある場面で解放戦線がシュナイダーACを戦力として投入している事から、技術提供目的で意図的にシュナイダー(若しくはその内部の親ルビコン派)が横流ししていたのではないかとも囁かれている。
余談
- ……等と過去作のオーメルのように黒幕疑惑すら有ったシュナイダーだったが、ラマーガイア実装で状況は一変。造反の理由が、ラマーガイア本来の設計をアーキバスに却下された逆恨みではないかとプレイヤーからまことしやかに噂されるようにしまってしまった。
- 手を組んだエルカノの得意分野や、お空飛び放題なルビコン3のカーマンラインなど状況証拠が揃ってしまっているのが始末に終えない。
- 所属パイロットにもAC名(ツバサ)やエンブレムが鳥関連のフラットウェルや飛ぶ事に強い拘りを見せていたラスティなど頭シュナイダー疑惑があるのがますます度し難い。
- 最終的にスネイル閣下の言う「頭の悪い上層部」がアーキバスでは無くシュナイダー、というかラマーガイアの初期プランを却下したのは閣下なんて風評被害まで発生した。何処にもそんな事は書いておりません。
- ラスティが色々邪険にされていたのもVE-44Bの設計にスウィンバーンの提言が反映された前例を考えればシュナイダーの息がかかった彼を目障りに思う当然になってしまう。