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「これも巡り合わせだ ともに壁越えと行こうじゃないか」

概要

CV:加瀬康之/英:クリストファー・ハックニー

アーキバス・コーポレーションの専属AC部隊「ヴェスパー」の第4小隊長を務める腕利きで、ウォルターも「ヴェスパー部隊の番号付き」と名声に触れるぐらいの実力はある模様。

入社前から強化人間になっていたらしく、当人の自己申告によれば第8世代らしい。

アリーナランクはBランクの第9位、エンブレムは口輪をはめられた狼。

アーキバス主導での「壁越え」作戦で、なり行きから主人公C4-621と共闘。以来621を「戦友」と呼び、好意的に接してくれるようになる。

ストーリーでの活躍

  • 「壁越え」

初登場はチャプター1のミッション『壁越え』。

アーキバス主導での「壁越え」作戦にアーキバス側から参加しており、621とは別ルートから進行する事がブリーフィングで説明される。

作戦進行の最中、「壁」を守護する巨大兵器「重装機動砲台ジャガーノート」の目前にて621と合流。記事冒頭の台詞と共に共闘を提案する。

ジャガーノート戦では的確にアドバイスを出しつつ、愛機スティールヘイズの機動力を活かして囮役を引き受ける。621の奮闘ぶりを見て「流石はウォルターの猟犬」と称賛し、撃破されると無線越しに惜しんでくれる。

しかしある程度ジャガーノートにダメージを与えると敵増援の報を受け、共倒れを防ぐためそちらの迎撃へ向かってしまう。期待してくれたラスティのためにも自力で頑張ろう。

更に任務完了後にはアーキバスが621を露払い用の捨て駒にする気だったとメッセージにてリークしてくれる(教えてくれた理由は「一緒に戦った仲だから」とのこと)。

そして共に同じ作戦で最前線を張った事から、621のことを以降会うたびに「戦友」と呼ぶようになる。

  • 「壁越え」の後

「壁越え」を成し遂げた621を「腕の立つ独立傭兵」と信頼しているようで、その後も有事の際には自ら621にアーキバスからの依頼や作戦終了後の通信メッセージを送信してくる。

更にとあるミッションでは作戦上621を救援する予定がないにもかかわらず、「敵の増援が来るだろうから自分の仕事が終わったら救援に行く」と、個人の意志で621を気にかけて助力する姿勢を見せている。

今までのシリーズでは「利害の一致や作戦の都合での一時共闘」という場面は存在したが、「個人的な友情で主人公に手を貸す」というのは非常に珍しいケース。

複数回共闘する機会があり、大規模なミッションにも重要な役回りで参加するなどプレイヤーの印象にも残りやすい「頼れる戦友」といった活躍を見せてくれる。

一方で、壁越え直後に発生する任務「戦闘ログ回収」では、彼にまつわる不穏な情報を閲覧することになる。

この時点ではまだまだストーリーも序盤であり、その意味さえ理解できずにただ任務をこなしていくことになるのだが……

プレイヤーからの評判

本作の発売前にベイラム社レッドガン部隊が公開されるまで唯一詳細が判明しているACパイロットであったためか、あるいはそこにイケボとイケメンアセンが加わったせいか、発売を待ちきれないアレな連中によって早々に素材にされてしまった。

名前が判明する前は「共に壁越えと行こう」という台詞から「壁越えお兄さん(おじさん)」などと呼ばれていた。

ラスティ構文

発売後はアレとは違った形でネタにされている。

「やあ戦友、V.Ⅳラスティだ。」から始まる文章でラスティが621に依頼をするのだが、基本的にその依頼内容がV.Ⅱスネイルに対するしょうもないイタズラである、という大喜利。

同じく「ビジター、俺だ」で始めてボスことシンダー・カーラの様子を面白おかしく伝える「チャティ構文」ともども静かな広がりを見せている。

余談

  • ファンの間では、もっぱら「爽やかで嫌味のないイケメン」として認知されており、彼のファンアートもやはり好青年を絵に描いたような美男子になる傾向が強い。
  • 同時に荒くれや高慢な人物が多いことが通例のシリーズでも珍しい、「主人公を“戦友”と呼んで協力を惜しまない好漢」という事もあって、多くのプレイヤーのハートを狙い撃ちしてしまう罪作りな存在ともなっている。特にチャプター3最終任務「アイスワーム撃破」での活躍は必見であり、粋な演出も手伝ってこのステージでラスティにアイスワームと共に撃沈されるプレイヤーは後を絶たない。
    • ゲーム実況系動画でも、加瀬氏のイケボと劇中の颯爽とした活躍ぶりに、男女を問わず配信者・視聴者を諸共に夢主にしてしまう。
    • あまりの人気っぷりに、夢女子が選ぶ2023年の100人では6位にランクイン。刀剣乱舞など夢人気の高い作品に交じっての堂々上位入賞ということで腰を抜かしたレイヴンも多いとか。
  • ヴェスパーたちの名前の由来は芸術関係とされ、ラスティは「Rusty, Number 617」という絵画が由来と考えられている。
    • 海外のファンの間では、これに加え初対面時から621に優しくウォルターのことも高く評価していたことや、エンブレムが犬系で武装に実弾が多いなどの理由から、『ラスティの正体は戦死したと思われていた強化人間617ではないか』という説が生まれている。617らハウンズの最期が描かれたストリートレーラーでは、619が「生体反応ロスト」と明言されているのに対し、617は「ロスト」としか言われていないので、617が生きていても一応矛盾は生じないかもしれない。とはいえ現状、この説はあくまでも海外ファンによるロマン溢れる妄想である。
    • なお、ACVIに限らずフロムゲーの英語版は翻訳がいい加減で、文章の意味が原文と違っている部分が散見される(例:「ラスティは実弾系武器も使いこなしている」→「ラスティは実弾系武器を好んで使っている」など)。海外ファンによる仮説や考察には、そうした誤訳された文章を根拠としたものがあることに留意すべし。

関連タグ

アーマード・コア ACVI

アーキバス・コーポレーション ヴェスパー

スティールヘイズ

『何を考えているんだ…!

俺は…俺は見たんだ!

帥叔のファイルを 俺は…

なぜこんなことを…!』

   ――ラスティとの交戦中に通信の接続を試みた解放戦線兵士

【警告】これより先、この男の未来が記載されているため閲覧に注意されたし

「このラスティには... ルビコンで為すべきことがある」

「理由なき強さほど、危ういものはないぞ...!」

「壁越え」以来常に共闘関係にあったラスティだが、チャプター4「未踏破領域調査」では技研都市に向かう621を追跡した末に敵として立ちはだかる。

このミッションはアーキバスからの依頼で、621側は「先行調査の続行、留意事項として尾行している何者かが居るらしいので遭遇したら抹殺せよ」という依頼なのだが、ラスティ側には「独断で先行した独立傭兵を抹殺せよ」との命令が下っている。ラスティは企業陣営から煙たがられているという背景もあり、どちらかを抹殺、あわよくば共倒れを狙ったもので、いわば今作の騙して悪いが枠なのだが、今回は双方被害者である。

この状況でもなお621を「戦友」と呼び、「踊らされている」ことは知りつつも「いずれ殺し合わねばならないのならせめて今のうちに」と続行、戦闘中もなぜ戦うのか、何かのために戦う覚悟はあるのか、と問い続ける。スティールヘイズ撃破すると中破し右腕が捥げるが、「理由なき強さほど危ういものはない」と忠告し、目くらましにアサルトアーマーを発動させ逃亡する。

二周目以降に解禁される「未踏破領域調査」のALTミッションでは、ここにルビコン解放戦線の実質的なボス、ミドル・フラットウェルが乱入してくる。その時の口ぶりや後述の敵対及び共闘状況からもわかるように彼は企業側に潜入しているルビコン解放戦線のスパイ(それにしては壁越えなど解放戦線へ出している被害が尋常ではないが)であり、エンブレムは企業に飼われていて本当の自分を抑え込んでいる事=口輪、それでも犬になる気は毛頭ない事=狼を意味している。

また、この時フラットウェルのACはAPが半分しかないため真っ先に撃墜できるが、そうすると「戻れ フラットウェル 貴方の仕事はまだある」と、少々高圧的な言動を取る事から組織内にかなりの権力を持っていることが窺える。

  • ルート「レイヴンの火」

「...来たか 戦友」

「やはり君は...」

ルビコンを脅かす 危険因子だったようだ」

ウォルターの遺志を継ぎ、エアと決別したルートでは、チャプター5「カーマンライン突破」にて、621がアーキバス主力艦隊の迎撃に向かい不在だった隙を突いて浮上都市ザイレムを急襲。コーラルを焼き払う(その際「アイビスの火」と同等以上の大災害が発生する=ルビコンが炎に包まれる)オーバーシアーの計画に賛同した621を阻止すべく、新型機「スティールヘイズ・オルトゥス」を駆り、その前に立ちはだかる。

「まだだ...!」

「ルビコンの夜明けを拓いてみせる...」

「より高く飛ぶのは...私だ!」

撃破されても執念で再起動を果たし抗うラスティだったが、死闘の末ついに621に討たれる。

彼の沈黙により敵対勢力は一掃され、最早彼等を止める者は誰一人としていなくなった。

後はザイレムをバスキュラープラントに突っ込ませ誘爆させるだけとなった……

「レイヴン…衛星砲は私が掌握しました…」

  • ルート「ルビコンの解放者」

人とコーラルの共存を望むエアに共感し、企業やオーバーシアーと対峙するこのルートでは、チャプター5「動力ブロック破壊」にて制御不能となった浮上都市ザイレムを撃墜するために、エアがレイヴンの名でルビコン全土に『灼けた空の上で、レイヴンが戦っている』というメッセージを送信。協力依頼を掛けたところ、ルビコン解放戦線が呼応し、援護を約束。

そして解放戦線の内通者であり、誰よりもレイヴンを知るラスティは真っ先に名乗りを上げ、スティールヘイズ・オルトゥスと共に加勢。

また、エアの送ったメッセージは単騎でルビコンの脅威に立ち向かう英雄からの檄文と取られ、これを受けた解放戦線のゲリラがルビコン各地で立ち上がった。結果的にこれが陽動として働き、アーキバスは対応のためにザイレムへ向ける兵力を分散する事となり、全戦力を送ることができなかったと見る事もできる。

スマートクリーナーとの交戦時にはその装甲やその脆い部分、それを片方が囮になり片方が弱所を突くというシチュエーションに既視感を覚え「壁越えの再現と行こうか」と激励する場面も。

クリーナーの撃破と共にザイレム正面にアーキバス艦隊が展開したとの報を受けた彼は、それを撃墜するために単騎で離脱し、艦隊を蹂躙する。

「悪いな。私を捕まえられる人間は、ひとりしか知らない」

全動力ブロックを破壊の後、惑星封鎖機構バルテウスを改修したアーキバス・バルテウスに乗ったV.Ⅱスネイルが強襲を仕掛けてくるも、辛くもこれを撃破した621。あとはラムジェットエンジンを破壊するだけ………

「終わったか…戦友…こちらも、どうにか片付い…」

「ラスティの機体反応が……消失…!?」

というところで何者かの強襲を受け撃墜されてしまった。

(ただし、本作は前作までと違い、撃墜されてもパイロットが生還しているケースは多い。ラスティも生体反応ではなく「機体反応消失」なので、脱出に成功し生存している可能性もゼロではない)

  • ルート「賽は投げられた」

3周目以降に選択できるルート「賽は投げられた」では、上記2ルートと違い「未踏破領域調査」以降はフラットウェル共々登場しない。

さらなる余談

  • 「ルビコンの解放者」ルートでは、地上でアーキバスと戦っている解放戦線がどういうわけかシュナイダー製のACを投入している様子を通信で聞くことができる。単にアーキバスの基地から鹵獲しただけなのか、それとも……

ちなみに、フラットウェルは密偵として星外企業に潜伏していた過去があり、中でもシュナイダー社の人事部門と太いパイプを持っているようだ。

  • スティールヘイズはウェポンハンガーを採用しているが、実はアリーナのランカーでウェポンハンガーを採用しているACはラスティを除けばルビコン解放戦線のものだけ(具体的には六文銭の「シノビ」、ミドル・フラットウェルの「ツバサ」、サム・ドルマヤンの「アストヒク」)であり、ラスティが解放戦線の人間であることを示唆しているとの指摘がある
  • 「カーマンライン突破」ではホワイト・グリントの如く執念の再起動を見せているように見えるが、実は「ただターミナルアーマー(HP1で耐え2秒間ほぼ割れないアーマーで無敵になる)の発動とともに撃破時のスロー演出を掛けリペアキットを使っているだけ」である。実際彼との戦闘においてこの再起動演出前にジリジリ削っても三回まで回復する他のACと異なり二回しか回復しないが、回復を許さず瞬殺してターミナルアーマーを発動させると一気にフル回復(二回リペア使用)し、その後一気に墜とし損ねるともう一度回復してくる。演出を掛けるだけであたかも彼特有の機能が発生したように見せる演出力には脱帽である。
  • 「ACが破損して隻腕になる」演出自体はシリーズにおいて度々見られている。しかしはどれも左腕を喪失しており、右腕が欠落したのは彼のスティールヘイズが初。
  • 「青い異形の軽量二脚機体に乗る」「主人公の動向に序盤から注目し複数回共闘する」「表向きは企業所属だが本来の所属組織がある」「ストーリー中所属企業から離脱」「主人公の選ぶルートによって敵対もしくは協力関係になる」「ストーリー終盤で機体を乗り換える」という点からACfaに登場したオッツダルヴァをオマージュしたキャラクターとも言えるが「故郷のために戦う」「軽量二脚機」「共闘と敵対」「主人公の戦友」「最終戦で機体を乗り換える」事からAC4ジョシュア・オブライエンの要素も加わっている。

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