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ジャガーノート(ACVI)

じゅうそうきどうほうだいじゃがーのーと

アクションゲーム『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』序盤のミッションでプレイヤーを待ち構えるボスの一体。
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概要編集

ルビコン解放戦線によって要塞化された交易拠点「壁」の頂上に構え、眼下の敵を片端から吹っ飛ばしていく重装機動砲台である。

プレイヤーはミッション「壁越え」の終盤にて、この兵器と対峙することになる。


左右2列計4列の履帯を備えた破壊困難な車体と、立ち上がった「壁」そのものとしか言いようのない鉄壁の装甲を備えた胴部を有する。頭部ユニットはなく、左側のレドームや右側の艦橋状構造物(弱点になっていないので、本当に人が入っている艦橋なのかそう見えるだけのセンサーユニットなのかは不明)等、デザイン上は現代の軍艦に通ずるものがある。

兵装は右上面に三連装グレネードキャノン、腕部に相当する箇所に二連装速射砲(ライフル)、左側にはミサイルポッドを複数、更に地雷散布装置とかなりの重武装。

重量も相当なものと思われるが、脚部の無限軌道に加えて前後左右に向けられた大量のロケットブースタによりACの動きにもある程度は追随出来るほどの機動性を確保している。


設定上の型式番号はHA-T-102。型番の命名法則からBAWS製である事がわかる(長らく明言はされていなかったが、オフィシャルビジュアルワークスにて確定した)。どう考えてもBAWSが自社製品に付けるとは考えられない愛称の方は解放戦線側で付けたのだろうか。

他のMTや汎用兵器と違って他勢力では採用されておらず、解放戦線でも2機の運用しか確認されていない。「壁越え」以降は解放戦線と交戦する機会がめっきり減るので、これしか持っていないのかそれ以上保有しているのかは不明。

1機は「壁」の防衛戦力として、もう1機は「壁」への増援として多数のMTと共に送り込まれているが、防衛戦力側はいうに及ばず、増援側も高速近接戦を得意とするACに撃破されたと見られ、残骸から戦闘ログを回収出来る。残骸の配置から見るに、随伴する2脚MTを先行させて4脚MTと行動を共にしており、後方からの支援砲撃を行いながら向かっていた可能性が高い。



攻略法編集

「壁越え」の序盤に固定砲台と共にグレネードを撃ち下ろしており、よく見ると「壁」の上から頭と火砲だけ出しているのがわかる。当然、こちらからの攻撃は届かない(一応当たり判定はあるらしいが、装甲に弾かれるのかダメージが通らない)。

一応発砲前の警告音は鳴るが、固定砲台のアラートに混ぜて撃ってくるのでナメて躱し損ねると結構なAPを持っていかれる。特に「壁」際の固定砲台のスナイパーキャノンで固まったところにグレネードが重なると、一発撃破も有り得る。ウォルターの言う通り、遮蔽物を上手く使って躱そう。


本番は「壁」の頂上に到達してからとなる。

ぬりかべじみた形状からもわかるように正面からでは攻守共に無敵であり、下手に撃ち合うとこちらの攻撃はろくに通らず、逆に敵の苛烈な弾幕と体当たりにより消し飛ばされることになる。そのため、アドバイスされるように背後へ回り込んで攻撃、あるいは正面を避けて攻撃出来る装備で対処しなければならない。

幸い、前半戦では高機動型の僚機がジャガーノートの注意を引いてくれるので、背後を取るのはそれほど難しくない。或いはこちらが注意を引き付けて、相手に切り込んでもらうことも出来る。


しかしながら、一定量のダメージを与えると僚機は途中で呼び出しを受け、解放戦線の増援を迎撃するために戦闘を離脱してしまう。囮がいなくなったことで背後を取るのが難しくなる上にジャガーノートが地雷散布装置を解禁するので、一気に難易度が上がるここからが本番となる。

引き付け役がいなくなったことで側面や背後を狙おうとしても即座に回頭して正面の盾で防がれてしまい、突進時には高威力・高衝撃の地雷(接触・時間経過で起爆)も散布されるため、うかつに近づく事も出来ない。


しかし、実はジャガーノートは後ろや横よりも上からの攻撃に滅法弱い。

この機体は正面からの攻撃は防げるが、それ以外からの攻撃は全部同じように通用する。つまり、真上からの攻撃に対しても背面や側面と同等のダメージが通ってしまう。

加えて火砲の仰角がかなり狭く、こちらが高度を上げればあれほど痛かったグレネードやライフルをほとんど当てられなくなる。ミサイルは当たるが、あまり複雑な軌道は取らないので場合によっては通常ブーストや落下だけでも回避が可能。地面にいない以上は地雷も無力であり、ダッシュで逃げる判断も遅れがち(編者体感)になるので、頭上からの攻撃を狙っていくのが攻略の鍵となるのである。

各属性の耐性に関しても、実弾は比較的高いがENと爆発に対してはかのルビコプター以上に脆弱。上を取ってひたすらグレネードやミサイル、プラズマを垂れ流すと非常に効果的である。

トップアタックを狙ってスタッガーに追い込めば一定時間殴り放題になるので、後はお好きなように。背部ブースタユニットの上に乗れば、ブーストダッシュで動き出して振り落とされるまで何でも出来るし、正面から体当たりを食らう時と違ってほぼダメージはない(スタンはするので注意)。

なお、車体側への攻撃は背後側面からでも通らないので注意。


兵装としては「壁越え」開始直前でショップに入荷する垂直ミサイル、取り分け垂直プラズマミサイルがおすすめ。ジャガーノートの低いEN属性に特攻が入るプラズマの雨を降らせて、簡単にダメージを与えつつスタッガーにも追い込める。苦戦しているならお試しあれ。


余談編集

有人の人型ロボットを主役とする作品で頻繁に語られる「巨大ロボ(この場合はAC)を作る技術で戦車を作った方が強いのでは?」を実現したような機体。

極めて頑丈な正面装甲、無限軌道による走破性、強力な火砲を積み込みつつ、戦車では持ち切れなかったミサイルに加え、機体各所のブースタによる加速力と旋回性能で高機動のACにも付いていける。加速しての体当たりはACのアサルトブーストにキックの威力が付いたようなものといえなくもない。

タンク型ACがあくまで戦車の車体を脚部としたACであるのに対し、こちらはACの技術をフィードバックしつつも運用方法としては戦車のそれである。


実在の戦車と違って随伴歩兵を含む諸兵科連合を行わなかったが、これは拠点防衛という任務の性質に加え、随伴する友軍を撃破或いは振り切って単騎潜入を果たした敵側の作戦勝ちというところか。

実際、解放戦線が増援として送り込んできた部隊のジャガーノートは多数のMTを伴っており、本来はそちらの運用の方が正しいのかもしれない。


一方でその重量を支えながらブーストで飛び回ることは出来ず、クイックブーストのような挙動は不可能となっている。また、前述のように正面装甲以外には不安を抱えている等、戦車の弱点もそのまま持っている。

この点については、むしろ後に登場する機体の方が洗練されているが…


ジャガーノート【juggernaut】とは「絶対的な凶暴」「犠牲を求める恐るべき強者」等の意味を持ち、その語源はヒンドゥー教の神で維持神ヴィシュヌの分身(アバターラ)の一人・英雄クリシュナの幼児期である「ジャガンナート」に由来する。


ストーリー・ゲームの両面でも相応しい名前だが、ジャガンナートの祭りでは小さな家ほどもありそうな巨大な山車を引き回す事で知られ、14世紀のイエズス会の宣教師の記録では「救いを求めてジャガンナートの山車の前に飛び出して、轢死しようとする者もいた」と記され、正に正面からプレイヤーを轢殺しにかかるジャガーノートの威容にピタリと当てはまる。

上述のおどろおどろしいジャガーノートの意味も、この宣教師の記述が拡大解釈された事で生まれた。


関連タグ編集

ACVI ルビコン解放戦線 BAWS

惑星封鎖機構大型武装ヘリ バルテウス

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