カタフラクトは強固な装甲に包まれた封鎖機構最強の地上兵器
人型MTをコアに組み込むことで汎用性も確保した恐るべき相手だが
このコアMTを狙い撃つことができれば…必ず勝機があるはずだ
―――「特務機体撃破」より
「大きすぎる…」
概要
惑星封鎖機構が保有する巨大兵器で、封鎖機構の中でも一番高い戦力を保有する特務部隊に配備されている。
早い話があのバルテウスと同格。しかし有人操作という違いがある。
型番及びゲーム上の正式名称はAAS02:CATAPHRACT。
名前の由来はギリシャ時代の兵科の一つ。
騎兵にも騎馬にも装甲をペタペタ張り付け機動力と耐久力を確保した当時としては生きた戦車とも呼べる存在だった。
その名称に違わず、重装甲のMTをコアとして、巨大な戦車装甲と乗せられる限りの武装を詰め込んでそのMTを包み込んだような無茶苦茶な兵器。
発売前のストーリートレーラーでも登場しており、ハウンズのうち生き残っていた620を葬り去り、617を瀕死の状態まで追い込んだ。
また、カタフラクトが出てきたことからもわかるようにこの時のハウンズは惑星封鎖機構の施設を襲撃しており、4人の命を捧げてようやくC4-621をルビコン3へと送り込むことに成功したと思われる。
武装
- ダブルガトリングキャノン
双頭砲塔の下面に1基ずつ配された6砲身ガトリング砲。
連射性能が高く射角が砲塔に追従するため、どの向きからでも弾幕を展開してくる。
- ガトリンググレネード
左右前部履帯の上面に1門ずつ配される4砲身グレネードランチャー。
ガトリングキャノンと比較して連射性能・弾速共に低く射角も正面に限られるが、それでも並のグレネードに匹敵する威力・衝撃値を持つ。
- 多連装面制圧ミサイル
右砲塔上面に搭載される36連装ミサイルランチャー。
機体の斜め上に向けてミサイルを複数発射出し、こちら側の回避を強要する。
戦車系の欠点とも言うべき機体上方に対する対空兵器としても機能する。
- 可変式多機能レーザーキャノン
左砲塔上面に搭載される、本機の本命と言える武装。「可変式」とあるのは収束率を変更できることに由来する。
9門あるレーザー砲の一つ一つが高い衝撃値を持ち、拡散モードでは水平方向に広く拡散させて照射。収束モードでは高威力の収束レーザーを照射する。
強さ
見た目以上の重火力を持ち合わせており、悍ましい見た目通りの耐久性と破壊力でガチタンのACですらルビコンの大地の肥やしにする。
正面から撃ちあえばダブルガトリングキャノンの超絶弾幕で一気に衝撃値を溜められてしまい、側面をとってもこちらの攻撃は装甲でほとんど通じない上に機敏に稼働するガトリンググレネードと可変式多機能拡散レーザーキャノンに照準を定められ、620のように粉々にされる。
距離を取れば多連装面制圧ミサイルが容赦なく襲い掛かり、集中を欠いた瞬間をレーザーキャノンの収束チャージショットが撃ち抜いてくる。
ガトリングとミサイルも簡単に此方のAPを1000以上削る火力を持ち、グレネードとレーザーキャノンは言わずもがな。
しかもこのデカさでクソ速い。
どれくらい速いかというとブーストをかけて走ったカタフラクトに、中量二脚のABが追い付けない。
そのため、地の利を経て追いつめようとしてもすぐに距離を離されてしまったり、その巨体を強引にぶつけてくるだけでも十分な攻撃力を持つ。
まさしく惑星封鎖機構特務機体の名に恥じぬ恐ろしい強さを持ち合わせている。
…と、この説明では見えるだろう。
しかし、情報戦に弱いルビコン解放戦線ですら知っている致命的な弱点がある。
コ ア に 組 み 込 ま れ て い る M T で あ る。
弱点
ルビコン解放戦線がカタフラクトについて「人型MTをコアに組み込むことで汎用性も確保した恐るべき相手」と称しているが、逆を言えばこの人型MTに機体の制御を一任しているも同じであり、実はこのカタフラクト、真ん中のMTへの攻撃に対して非常に弱い。
弱すぎるほど弱い。誰が言ったか「懲罰席」
カタフラクトは壁越えで戦ったジャガーノートと違いどの部位に攻撃を当ててもダメージがわずかに通るのだが、特にこのMTに当てるとダメージカットが殆どなく凄い勢いで衝撃値が溜まり、スタッガーしやすくなっている。
そしてスタッガーシステムは「全ての攻撃が直撃判定=クリティカル」という仕様のため、強力な武器を使えば1回スタッガーにさせてしまえば半分以上削ることが出来る。
また、MTということは的が小さいかというとそんなことは無く、四脚MTの胴部分くらいあって結構デカいため正面をとれていれば思っている以上に攻撃が当たる。
そのため、レーザータレットを装備して上を取るだけでタレットがMTにレーザーを当ててくれるため面白い程にHPが削れる。
垂直ミサイルによる爆発も当たりやすく衝撃値をためやすい。
機体のシルエットもちょうど凹の形をしており、丁度ACがすっぽり正面に入ると全ての武器の死角となり一方的にいたぶる事ができる。
当然そんな所に陣取れば突進攻撃でひき逃げアタックをされてしまうがダメージこそ入るもののレーザーキャノンやグレネードと比較すればそこまで高いダメージではないため、積極的に攻めていって問題なかったりする。
そしてスマートクリーナーのような常に当たり判定のある部分も無いため、肉薄しても突進モーションを取っていない限りは触れたところでダメージがないため、見た目に気圧されず積極的に攻めていくスタイルが逆に有効。
その点は「高耐久で銃とミサイルの引き撃ちでは勝ち目が無いがEN防御が紙なので積極的にブレードで斬ると一瞬で死ぬ」ルビコプターと一緒である。
そんなところまで規格一緒にしなくても…
つまるところ、「速攻で距離を詰め、MT部分に適当に攻撃を加えていればあっさり死ぬ」機体である。
実際、引き撃ちに専念した620は死亡したが、MT部分に特攻をかけ至近距離ガトリングを叩き込んだ617が勝利しているというストーリートレーラーの展開自体がカタフラクト攻略のヒントになっていた。
こんなヒント誰が気付くか。
このカラクリがわかってしまえば高火力武器を担いだ機体でしっかり肉薄すれば一瞬で安全に倒せてしまうため中盤の金策として重宝するようになり、大豊のテスターACの命が脅かされなくなっていく。
カタフラクトの名誉のために補足しておくと、コアMTの両サイドにはMTをすっぽり覆ってしまうほどの巨大な履帯が鎮座しており、その上部にはガトリングキャノンが2門鎮座しているため、コアMTにダメージを与えようものなら機体正面に立たざるを得ず、ガトリングガンとミサイル、更には高衝撃の拡散レーザーの猛攻を受けることになる。
これだけの濃密な火力を前に正面切って出られる機動兵器はACぐらいであり、トレーラーでも617との間に割って入られた620に気を取られ、その隙に上部砲塔の射界から外れた617のガトリングを浴びて息の根を止められた。
むしろこれだけ火器が山積みとなった機体特性を考えるとMTは操縦系兼脱出機構としての役割も求められる。OPムービーでは装甲に守られていたはずのMTが至近距離から逃げ場のない攻撃でハチの巣にされて敗北しているため、機体の軽量化や緊急時の脱出などの改修を考慮すると正面装甲は外してしまっても大した問題にならないのだ。
対複数なら兎も角、単騎であれば欠陥兵器の謗りを受けようとも灰燼に帰すことは容易であっただろう。
C4-621がイレギュラー過ぎたのだ…。
作中での活躍
特務機体撃破
企業ではなくなんとルビコン解放戦線から「封鎖機構の高性能機が企業の手に渡ったらやばいので先んじて破壊して欲しい」という依頼が届く。
この時点で惑星封鎖機構は圧倒的優勢のため、カタフラクトが暴れている戦況自体が良くないという事情もある。
こうしてカタフラクトを撃破すると師父ミドル・フラットウェルから「奇貨居くべし」との評価を貰える。
しかし後に襲撃することになるバートラム旧宇宙港にはこのカタフラクトのようなものがいくつもオブジェクトとして存在しており、それが残った港を企業が確保したということは…
また、「企業の鹵獲防止のため封鎖機構の機体を破壊して欲しい」という依頼は「新型機体鹵獲阻止」という内容で同じくルビコン解放戦線からされているが…
強制監査妨害
こちらはクリア後に発生する特殊な依頼です!ネタバレ回避のため未プレイの方はご注意ください
1周目でやることになった「BAWS第二工廠調査」の逆をやる。
ある独立傭兵の情報筋から封鎖機構がBAWS第二工廠に襲い掛かってくることがわかっているため、逆に封鎖機構を迎撃してしまおうというもの。
その最後になんと同じく特務機体のエクドロモイ2機を伴ってコイツが出てくる。
「監査」というにはあまりにも殺意が高い…言うなれば始めから第二工廠を破壊しつくすつもりでやってきたような戦力に流石のウォルターも動揺を隠せないが、この時は621だけでなくこちらに依頼してきた独立傭兵「ケイト・マークソン」が僚機としてやって来てくれる。
カタフラクトのヘイトは最初はケイトではなくこちらに向いているため、「安い方からやろう」と思ってエクドロモイに意識を向けてしまうととんでもない弾幕が後ろから飛んできて落とされてしまうため、うまいことケイトにカタフラクトのヘイトを向けさせるか、さっさと高い方からやろう。
この時、ケイトは「大きすぎる…」とつぶやくがこれはカタフラクトの大きさに・・・ではなく、自分が協力しているとはいえ特務機体3体を圧倒する621の力に対して言っている。
ちなみにこの依頼が出た後に情報ログを集めつつ物語を進めていくと「BAWS第二工廠調査」の真相がどんどん出てくる。
まるで封鎖機構の監査によって滅んだように見えた1周目の展開だったが、あのステルス迷彩を持ち、プラズマ機雷投射器を使ったあの丸い機体はどうやら封鎖機構のものではなく…
余談
カタフラクト戦は2つの任務のうちどちらも、惑星封鎖機構のパイロットから先代の「レイヴン」について語られる稀少な機会となっている。
とくに「特務機体撃破」ではパイロットの特務上尉から封鎖による秩序をレイヴンが破ったという強い殺意を抱いた恨み節を聞かされる。
どうやら「レイヴン」は惑星封鎖機構がルビコン3を必死に封鎖してまで秘匿していた情報を星外企業に漏洩した張本人であることがここで判明する。
621を「優先排除対象」としたのも単純に621が強いということが理由ではなかったのである。
散々621を先代の「レイヴン」と勘違いしたまま襲い掛かるが、追いつめられるにつれて戦い方がかつてのレイヴンと違っていることに違和感を持つがそのまま撃墜され、今際の際で確信に至った「レイヴンが別人である」ことを伝えようとするも爆散してしまうのであった。
「強制監査妨害」の方ではパイロットの特務中尉がどちらも初見の所属不明機だったため情報解析を行ったところ621の方は「レイヴン」とわかったため、既に殺害したはずの存在が蘇っていることに疑問を持ちながらも排除にかかってくる(「密航」時の惑星封鎖機構大型武装ヘリはレイヴンとなったばかりの621がすぐに落としたためレイヴン生存の情報がシステムには伝わっていない)。
もう一度殺し直すことを目的にエクドロモイとの連携で襲い掛かるが、621は強く、随伴となるケイト・マークソンの大火力にも押され、システムにあらゆるイレギュラーな事態が起こっていることを報告して消えていくのであった。
またどうやら短距離であれば飛行できる様であり「強制監査妨害」ではエクドロモイ2機と共に飛行しながら現れる。
初お目見えとなったストーリートレーラーで登場する個体はコアMTを保護する装甲板が足元まで延長されている。
ルビコンに進駐している個体がこの仕様でなかったのかは不明だが、仮にこの仕様で来られたらコアMTの防御力が底上げされることは必定で、現在の評価よりも数段上の難易度(=クソゲー)になることは間違いなかったであろう。
関連動画
1:16に地面から出てくる機体がカタフラクト