概要
惑星封鎖機構が管理する自律防衛型C兵器(コーラルを用いた兵器)。中央氷原に配備され、地下深くに眠る集積コーラルを防衛している。型式番号は「IA-02」。
その名の通り超巨大なミミズのような身体を持ち、頭部にはACのようなセンサー類は見受けられず、巨大なドリルが3つ付いている。
このドリルで地盤を削って地中を移動するのだが、その出力は地盤を何の抵抗もないかのようにヌルヌルと移動できるほどに強力。移動に巻き込まれたり、ドリルの直撃を受けたりすればたとえACであろうと損害は免れない。
加えて「多重コーラル防壁」という、2重の強力なリアクティブシールドを常時展開しており、通常の攻撃は全くと言っていいほど通らない上、シールド下の装甲強度も尋常ではない。
この圧倒的な脅威から、氷原のコーラルを狙う企業勢力にとって大きな障害となっている。
ミミズを彷彿とさせる超巨大な兵器というビジュアルから、プレイヤー間では見た目がよく似たUMAになぞらえて「ルビコニアンデスワーム」という愛称が付けられており、「惑星封鎖機構の兵器は正式名称を覚えてもらえない」説に一役買ってしまっている(スペルミスされがちなバルテウスとカタフラクト、その特異な形状から付いた通称が強すぎるシースパイダーなど)。
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劇中での活躍(以下ネタバレ注意)
惑星封鎖機構が支配するバートラム旧宇宙港を襲撃するミッション「旧宇宙港襲撃」において、C4-621及びV.Ⅳラスティに撃破された封鎖機構の執行機体が「コード78E」を送信。封鎖機構が「惑星封鎖に対する脅威現出」とみなしこれを受諾したことで、地中からその姿を現す。
ラスティは果敢に攻撃するも、その圧倒的な防御性能の前に歯が立たない。
アイスワームは地面を抉りながらしばらく暴れ回ったが、何か他に優先すべき指令を受けたのか、その場を離れていく。
この脅威に対しアーキバスとベイラムの2大企業グループは一時停戦協定を結び、ベイラムのG1ミシガンの指揮でアイスワーム撃破作戦を行うこととなった。
アーキバスはその間に封鎖機構艦隊への襲撃を担当し、アイスワーム撃破作戦にはヴェスパー上位メンバー2名の派遣と新兵器の供与を行う。
更にウォルターの仲介の下RaDも協力し、作戦の目処がた立った。
その作戦はプライマリシールドをアーキバス先進開発局が製造した対アイスワーム兵装・スタンニードルランチャー「VE-60SNA」、セカンダリシールドをRaDが製作した巨大砲台オーバードレールキャノンでそれぞれ無力化し、丸裸となったアイスワームを叩く、というものである。
ミッション「アイスワーム撃破」
チャプター3の最後を締めくくるミッション。
作戦の総指揮はG1ミシガンが執り、レールキャノンの射手は狙撃の得意なV.Ⅳラスティが担当。
前線要員にはブリーフィングで「やってられるかよ」と悪態をついたG5イグアス(AC:ヘッドブリンガー)が真っ先に放り込まれ、現場監督としてアーキバスからはV.Ⅱスネイル(AC:オープンフェイス)、火力支援としてRaDからチャティ・スティック(AC:サーカス)が出撃。
スタンニードルランチャーはミシガンの指名により、G13レイヴンこと621の機体に搭載されることになる。
アーキバスも緊急事態のためか、右肩用のスタンニードルランチャーを無償で提供してくれる。必ず装備していこう。
ボス戦ではあるが実際のところイベント成分が強く、「スタンニードルランチャーを当てる→ラスティがレールキャノンを当ててシールドが剥がれるので全力で頭部を攻撃する」の繰り返し。
アイスワームはのたうち回りながらミサイルの弾幕やレーザーを撃つ子機を放ってくるが、いずれも警告が出るためきちんと見て回避すれば大丈夫。落ち着いてスタンニードルランチャーを正面から当てよう。
ちなみにスタンニードルランチャーを持っていかずに出撃することもできるが、その際はG1ミシガンに怒鳴りつけられ、エアに呆れられるという小ネタがある。
一応プライマリシールドはゲーム的には「ものすごく堅いパルスアーマー」扱いであり、通常の攻撃でもちょっとずつ削っていけるので持っていかなくてもクリアは不可能ではない(呆れていたエアも気持ちを切り替えて「頭部に攻撃を集中させましょう」という旨の交信をしてくる)。やる際はパルスガンかパルスブレード(初期ブレード)を持っていくといい。
なお、頑張ってスタンニードルランチャーなしで撃破しても追加報酬や特殊実績などはなく、撃破後の展開も通常撃破との差異はない。したがってランチャーなしでの挑戦は純粋に自己満足の部類と言える。
- 意外とスタンニードルランチャーが弾切れになったり、装備解除してしまっても特に何も言われない。
余談
- ルビコン調査技研の機体の命名法に則り生物のような名前が付けられているが、アイスワームという名の生物は実在しており、アラスカから北ワシントン州まで沿岸の氷河に和名「コオリミミズ」として0℃の環境を氷を掘り進んで生きている。
- アイスワーム討伐の要、スタンニードルランチャー「VE-60SNA」はこのミッション専用装備...かと思いきや、直撃補正(スタッガー時に当てた際のダメージ倍率)が非常に優秀なこと、火力の割に連射が利くこと、爆風がスリップダメージを引き起こす特殊なものでカス当たりでもダメージが入りやすいこと、などから通常のミッション攻略や対人戦でも非常に優秀なパーツであり、プレイヤー間では「ワーム砲」の通称で重宝されている。また、その対アイスワームでの特効性から、今作のストームルーラー枠の武器とされる。ただし、あまりに強力すぎたためか2023年10月5日のアップデートにて衝撃や衝撃残留、直撃補正などが下方修正されている。ちなみにアイスワームのAPを1/3まで削ると2発当てないとバリアが剥がせないため、リプレイでオールSランクを狙うなら時間短縮のためにも買っておくべきだろう。実践の際は「同時射撃」だと「1発判定」になってしまうので、1秒位間隔を開けての射撃を心掛けたい。
- ラスティが発射するレールキャノンには当たり判定がない。あくまで演出である。
- あまりないパターンだが、3回目にシールドを剥がした後に仕留めきれないとアイスワームのシールドが復旧してしまう。レールキャノンは最大出力で放った第3射の負荷で破損してしまったため、文字通り打つ手がなくなりミッション失敗になる。第3射前のラスティの発言はフリではない。気を引き締めよう。
- 1射目・2射目で規定以下までアイスワームを削れなかった際もアイスワームのシールドが復活するが、シールドを剥がす度にラスティの射撃が何度でも来る。射撃毎に台詞に若干の差異があるので余裕があれば試してみよう。
- 共に出撃する3機の中では、うまく生き残っても形態移行時のコーラル雷撃に自ら突っ込んでいくスネイルとイグアスが真っ先に落ちるため、チャティが最後まで生き残る可能性が高い。地上を高速で走り回れる軽量タンク脚部が広いフィールドに合っているためだろう。タンクならば走りながらワーム砲を撃てるので、プレイヤー自身が使っても非常に有効である。
- pixivでは「アイスワーム」よりも「ルビコニアンデスワーム」の方が検索結果が多かったりする。
その後
激闘の末、各員の活躍により作戦は成功。アイスワームは撃破され、集積コーラルを防衛する脅威は排除された。
この直後、621はエアの正体を、彼女自身から語られることとなる。
アイスワーム撃破が決定打となり、惑星封鎖機構は戦力の過半を喪失。星外への撤退を余儀なくされる。
この作戦を主導したのはベイラムだが、その間アーキバスは封鎖機構の執行部隊との交戦を経て、強襲艦を始めとする多数の主力兵器を鹵獲し、戦力の大幅な増強に成功した。
これによりパワーバランスはアーキバス優勢に傾き、両企業陣営の消耗とそれによる拮抗ないし共倒れを見込んでいたルビコン解放戦線にとっても大きな痛手となった。
惑星封鎖機構という共通の敵、及び仲裁役を失ったことで、中央氷原の集積コーラル到達競争は再び熾烈さを増し、そして、戦いは終幕へと向かっていく。