『問題ない。まだ「笑える」状況だ』
概要
CV:青山穣
惑星ルビコン3で活動するならず者集団「ドーザー」の一つ、RaDのシステム担当。
アリーナランクはCランクの第14位、エンブレムの図案は電球もしくはミサイルを模していると思われる。
トップであるシンダー・カーラの補佐役で、彼女のことは「ボス」と呼ぶ。カーラ曰く「無口だが仕事はできる奴」とのことで、アリーナでの紹介文でも「必要なこと以外を喋ろうとしない」聞き役であると評されている。二つ名である「チャティ」(Chatty、おしゃべり)とは真逆の模様。
その正体はカーラが一から生み、育てた対話型AI。
AIでありながら下手な人間よりよほど情緒的で愛嬌のある性格をしており、ミサイル発射を「花火大会」と表現する、カーラが嬉しそうにしているのを伝えるためだけに621にメッセージを送るなど茶目っ気のある行動を取ることもある。
「笑い」を重んじるカーラの考えに影響を受けてか、たびたび笑うことについて言及する。
「生きるってコトにバックアップなんかない」というカーラの美学に基づきバックアップは取られておらず、唯一無二の存在。チャティの破壊=彼の死を意味する。
ストーリーでの活躍
初登場はチャプター3「大型ミサイル発射支援」。惑星封鎖機構の軍門に下ったジャンカー・コヨーテスに制裁を加えるためのミサイルを621が護衛している裏で、ミサイル発射の準備を淡々と進める。
「花火大会」が無事成功に終わると、621に「ボスはお前とつるんでいると楽しそうだ」と伝えるためだけに621にメッセージを飛ばしてくる。
その後チャプター3のラスト「アイスワーム撃破」でカーラから「弾幕要員」兼RaD代表として指名され出撃、621らと機体を並べることに。作戦中もアイスワームが子機を展開したことをいち早く察知して知らせるなど、AIらしい頭の回転の速さを見せる。
アイスワーム戦で僚機となるV.Ⅱスネイルからは「RaDの自動人形」と呼ばれ、作戦行動中に「死を恐れないのは良いことです」と評されたのに対し「・・・それに近いものは持ち合わせているつもりだ」と回答する一幕もある。
苦戦を強いられている状況に陥っている相手に対して『【苦しい状況こそ笑うべきだ】とボスが言っていた』と精神的に支えとなってくれている。
乗機「サーカス」
彼の乗機はタンク型AC「サーカス」(CIRCUS)。
腕部にバズーカとグレネード、両肩にミサイルという構成の火力支援機。軽タンクのフットワークの軽さを生かし、タイミングをずらしながら爆撃を喰らわせる。腕武器は威力よりも軽さでチョイスしており、機動力を殺さない工夫がされている。ちなみにFCSとジェネレータはボスとおそろい。
アセンブル
頭 | AH-J-124 BASHO | BAWS製の重量頭。最高のAPと対爆防御を持ち、最低限の安定性能も備える。 |
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コア | CC-3000 WRECKER | RaD製の中量コア。中量級としてはやや重いがなかなかに硬め。ただしブースタ効率補正は見てはいけない。 |
腕 | AC-2000 TOOL ARM | RaD製の中量腕。防御性能にはやや劣るがそこそこの性能を持ち、低負荷かつ軽量。 |
脚 | EL-TL-11 FORTALEZA | エルカノ製の軽量タンク脚。いわゆる「車椅子タンク」。重火器の構え動作というデメリットを踏み倒しつつ異次元の速度を発揮でき、地上での機動戦では無類の強さを発揮する。 |
ブースタ | なし | タンク脚のため脚部に内蔵されている。 |
FCS | FCS-G2/P10SLT | ファーロン・ダイナミクス製。ミサイルロック性能に特化したFCSで、ミサイルを多く活用する本機の能力を最大限に引き出す事ができる。 |
ジェネレータ | AG-T-005 HOKUSHI | BAWS製の内燃型ジェネレータ(エルカノとの共同開発)。重量はやや犠牲になるが出力と補充性能に長ける。 |
コア拡張 | なし | 火力支援を目的としているため非搭載。 |
右腕武器 | IRIDIUM | メリニット製の軽量ハンドグレネード。マシンガン以下という驚きの軽さを実現しつつ、手痛い一撃をお見舞いできる。 |
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左腕武器 | LITTLE GEM | メリニット製の軽量バズーカ。リロードが全バズーカ中最も遅いというデメリットはあるが、高い弾速から削り性能は優秀。 |
右肩武器 | WR-0999 DELIVERY BOY | RaD製のクラスターミサイル。目標の真上に飛んで行って子ミサイルの出前をお届けする面妖な代物で、しかも地形に引っかからなければ最大3回まで再配達に来る。 |
左肩武器 | BML-G1/P07VTC-12 | ファーロン・ダイナミクス製の12連装垂直ミサイル。重量はかさむがその分総火力は高く、距離を取ってひたすら爆撃する本機のコンセプトにあっている。 |
余談
演者の青山氏は同じフロム作品だと他に『アーマード・コア4』のサーダナや『Bloodborne』のミコラーシュを演じている。
乗機が破壊されると死ぬとはいうが、アイスワーム戦で撃破されてしまった場合は「離脱する」と言っており、事実その後も健在である。これに関しては「ACのOSにソフトウェアとして存在するのではなくハードウェアの端末があるのでは?」との考察がなされている。
二次創作では「チャティ構文」が人気。
「RaDのチャティ・スティックだ」で始め、621が行った・言ったことに対しての結果やら、笑い過ぎで救急搬送されたボスの近況報告やらを伝えた後「用件はそれだけだ、じゃあな」で締めるというもの。
事務的でありながら情景描写に富んだ独特の口調から高評価を集め、汎用性の高さを生かし、細部や大筋を改変しSNSなどで様々に利活用されている。
「RaDのチャティ・スティックだ。最近RaD内で大豊娘娘に対抗して、俺を「裸作業着の褐色デカチチ美少女」のマスコットにする計画が立案されている。ビジター、コイツらを始末してほしい。コレを聞いたボスは笑い過ぎて死にかけた。用件はそれだけだ、じゃあな」
関連イラスト
関連タグ
【警告】これより先、この男の未来が記載されているため閲覧に注意されたし
- ルート「レイヴンの火」
オーバーシアーの使命に賛同し、621はカーラたちに協力することになる。
ミッション「企業勢力迎撃」でザイレムの右舷ブロック防衛を担当しミッション後半で621と共にアーキバス部隊を退けるもV.Ⅰフロイトの急襲を受け戦死してしまう。
「…ボス ビジ… ター…」
その際、フロイトから「無人ACだな。そういう動きだ」と瞬時に分析されたうえに即時粉砕され、それに対してカーラは怒りと悲しみを滲ませながら621に敵討ちを頼んでくる。
戦死後はカーラによって丁重に葬られたらしい事が語られる。
- ルート「ルビコンの解放者」
621はコーラル焼滅を良しとしないエアに賛同し、カーラたちオーバーシアーと敵対することになる。
ザイレムの隔壁を封鎖して抵抗するも突破してきた621をカーラと二機がかりで迎撃してくる。
高台に陣取り基本的に降りてくることはなく、カーラの包囲ミサイル攻撃の合間をカバーするようにミサイルやグレネードの爆撃を重ねてくる難敵。援護に徹していることを逆手に取りカーラから先に撃墜するとよい。
チャティから先にダメージを与えていた場合
「ボス 厳しい状況だ フッ…やはり只者ではない…」
作中で彼が最初で最後の笑いを見せるシーンがある。
死闘の末カーラ共々621に撃破されるも、奥の手としてザイレムの管理権限をロックし、計画を成し遂げんとする。結果、ザイレム掌握の手段を失ったエアと621はザイレムを止めるため次の手を打つことになる。
「代わろう…ボス…俺が……この船を…押す……!!」
「ザイレム推進ベクトル固定」
「オールブロック」
異なる未来のチャティ
- ルート「賽は投げられた」
「ボスからの伝言を預かっている」
「『その選択は 悪いが笑えない』」
オールマインド側に付いた621はザイレムのバスキュラープラント特攻を阻止すべく制御中枢へ向かい、たどり着いた先にはザイレム制御システムと一体化したチャティの姿があった。621へ防衛用レーザー砲を撃ち込みながら緊急プロトコルを発動し、オールブロックを発動させザイレム衝突軌道を確定する事によりオーバーシアーの目的の完遂、621の排除を行なおうとするもレーザー砲を掻い潜りながらオールブロック発動阻止のアクセスを繰り返され、セキュリティダウンした制御システム中央デバイスにハッキングを仕掛けられ、システム完全停止と共にチャティも死を迎える。
「ボス…すまな…い…」
「やはり俺は…笑え…な…」
「あんたに…貰った命に…」
「報いる…が…」
621と度々関わり、プレイヤーからの人気も高い彼だが、ウォルター、カーラ同様残念ながら生存ルートは一切存在しなかった。しかも、三ルート中二ルートでプレイヤーが直接手にかけることになるという容赦のなさである。