概要
RaDが保有する、作業用MTを改造して作られた自律型大型兵器。形式番号は「EC-0804」。
明言はされていないが、おそらく設計者はシンダー・カーラ。
巨大な2本の腕と背中の溶鉱炉が特徴で、遠目にはさながらヤドカリのよう。
しかしその両腕は金属裁断用の超大型グラインダーブレード、いわゆるライオンシュレッダーを搭載した破砕アームであり、近づく敵を両腕ですり潰すという物騒な代物。
さらに製鋼用の炉が搭載されており、背中の高炉煙突や頭部の排出口から熱々の銑鉄を火山噴火の如くぶっかけるという色んな意味でぶっ飛んだ攻撃を繰り出してくる。
おまけに図体のデカさのわりになかなか素早く、ジャガーノートのように轢かれるリスクすらある。
一応は解体と金属の溶解を一手に担えるという便利なものだが、カーラの性格を考えれば湧き出るインスピレーションと魔改造気質が合わさって誕生した悪魔的ワル乗りの化身と言えるだろう。実際RaD内でもイカれた兵器扱いされている模様。
一体どのあたりがスマート(頭がいい)だと思えたのかはカーラのみぞ知る…彼女ならそれも含めた悪ふざけという可能性すらあるが。
その名前に反する殺意満々の武装とデザイン、そして試遊会での暴れっぷりゆえにファンから付けられたあだ名は「ルビコニアンデスルンバ」。
ストーリーでの活躍
「ビジター あんたは向こう見ずだね 嫌いじゃないよ」
「でも さよならだ」
チャプター2最初のミッション「グリッド086侵入」の大ボスとして登場。
グリッド086に侵入し、RaDの戦力を退けながら進んできたC4-621に対し、観念したかのように「降参するよ」と言っていたカーラの手で投入される。
腕を振りかざしての突進、叩きつけながら挟む、前述した銑鉄ぶっかけ(通称「噴火」)など多彩な攻撃を仕掛けてくる。
モーションは大振りだが火力はシャレにならないほど高く、アームに当たるとほぼ確実にスタッガーを取られてそのまま削られてしまうほか、床にばら撒かれた銑鉄を踏むとACS異常を起こしてしまう。
弱点は正面の開口部と背中の溶鉱炉の口で、それ以外の部分は装甲が硬すぎてまともにダメージが通らない。したがって破砕アームに巻き込まれるリスクを承知で正面から殴るか、溶鉱炉にトップアタックを仕掛けるのが攻略法となる。
硬い分スタッガー時間がかなり長く、構え武器・溜め武器も安心して撃てる。直前で解禁されている連装グレネードSONGBIRDSはダメージと衝撃を両立でき、回転率も高めなのでかなりオススメ。
一般に推奨されるのは、ホバリングが可能な四脚か、上昇力の高い軽量機で上を取り、溶鉱炉にグレネードを放り込む「玉入れ」戦法。スタッガーが取れたら破砕アームの接触に注意しつつ正面のお口にパイルなりブレードなりをねじ込んでやろう。
見事スマートクリーナーを撃破すると、カーラは621の実力を認め、グリッド086上層へと案内することを約束してくれる。
その後のルート選択によっては終盤で再戦することになるが、特にバージョンアップなどはされておらず、しかも僚機が共に戦ってくれるので、そこに至るだけの技量と装備があれば労せず突破できるだろう。ただし、そこに至るまで補給は一切受けられないので、弾切れには注意しなければならない。
余談
- ACVI発売前の店頭試遊会では「グリッド086侵入」が体験ミッションに選ばれており、もちろんボスとしてスマートクリーナーが登板。見事撃破した傭兵たちに二つ名がつくというムーブメントが発生した。詳しくはC4-621の記事で。
- 撃破後の当たり判定が妙なことになっており、溶鉱炉の口に(明らかにアツアツの銑鉄が残っているが)空中に浮くような見た目でノーダメージで乗ることができるほか、破砕アームはなんとすり抜ける。