概要
ルビコン解放戦線が保有する戦力の一つで、初登場はチャプター1のミッション「武装採掘艦破壊」。
本来はコーラルの採掘と運搬を行う為の採掘艦であったが、企業勢力に対する反抗の要として武装を施した移動要塞へと改装された。解放戦線側のミッション仲介人のアーシルによれば、武装化にあたりドーザーに多額の資金を支払っていたとのこと。
ミッション開始時に砂嵐の向こうからうっすらと全容が確認できるが、ACと比較しても非常に巨大で山の如き威容を誇る。
外見は6つの巨大な脚部と前後2つの車両で構成された歩行型の戦艦で、後部車両は切り離すことが可能。
艦体側面には解放戦線のロゴマークが確認でき、前方車両下部には採掘用ドリル、先頭部にはBWEが付いているが、ゲーム中では特に使われない。普通にゲームをプレイする上ではまず起こり得ないが、脚に踏み潰されたりBWEに接触するとAPの残量に関係なく即死となる。
武装は連装砲塔19基、10連ミサイル発射機6基、主武装のアイボール1基とそれを保護するサブジェネレータ4基で構成されている。
装甲自体もACの攻撃では傷一つつかないほど強固だが、何より強力なのが先頭車両に取り付けられている360度攻撃可能な巨大レーザー砲『アイボール』。
遠距離では下から上に薙ぎ上げるように収束レーザーを照射し、中距離では拡散レーザーと側面からの連装ミサイル、更に接近された場合は収束レーザーとアサルトアーマーで抵抗してくる。特に遠方から高い照準精度で放たれるレーザーは強力で、直撃すればAPをごっそりと削られてしまう。
加えて砲台への直接攻撃を防ぐために4つのサブジェネレーターによって常時バリアが張られており、防御面もカバーしている。
これらの武装の数々から一見すると無敵の要塞に見えるが、主武装のアイボールは先頭車両の上部に取り付けられている都合上俯角に問題を抱えており、後部車両に近づく敵には自身の胴体が邪魔になってレーザーが当たらないという弱点がある。
加えて脚部にダメージを負えば姿勢を保てず車両ごと崩落し、万が一アイボールを破壊された場合は行き場を失ったエネルギーが暴走して船体ごと自壊してしまうというとんでもない欠陥を抱えている。
更にアイボールの急所であるサブジェネレーターは外部に露出しており、それに対して側面の機銃やミサイルで迎撃しようにも自信の巨体が死角となってしまい、一度敵に貼り付かれてしまえば有効な抵抗手段がなくなってしまう。
元々採掘艦を無理矢理武装化したものである上に解放戦線の懐事情も考慮すると仕方ない所もあるとはいえ、その欠陥兵器ぶりにウォルターからは「破綻した設計」、ヴェスパー部隊のスネイルからは「解放戦線の粗大ゴミ」など散々にこき下ろされている。
しかも3周目に追加されるミッション「武装採掘艦護衛」ではミッション開始時点でC兵器に襲撃されており、その直後しめやかに爆発四散する。合掌。
攻略
本ミッションにおいてはアサルトブーストが非常に重要となり、特に視点を上にすることでジャンプよりも効率的に上昇できるテクニックは是非とも覚えておきたい。
ミッション開始時は砂嵐の向こうにストライダーの影がうっすらと確認でき、アイボールからのレーザーを回避しつつ接近することになる。
大岩すら粉砕するレーザーは直撃すれば大ダメージは免れない為、クイックブーストやアサルトブーストを駆使して回避しよう。どうしても回避できない621はスタート地点から見て左に寄ってストライダーの後方から回り込めば安全に接近できるので試してみよう。
なんとかストライダーの足元まで接近できたら、剥き出しになっている関節部を攻撃して破壊していく。近くにMTが1機いるので横槍に注意。
破壊に成功すれば後部車両がバランスを失って倒れ(倒壊に巻き込まれると即死)、それを足掛かりに登っていくのだが、登り切ったあたりでストライダーは後部車両を切り離して逃げていくのでアサルトブーストを使って一気に接近していこう。初見は焦るかもしれないが、時間の猶予は長めなので落ち着いて接近していこう。まごついていると追撃不能となり、ミッション失敗となる。
先頭車両に取り付くことができたら各所にある4つのサブジェネレーターを破壊する。
基本的に滞空しながらジェネレーターを正面から攻撃する必要があるが、グレネードなどの爆発属性の武器やパルスブレードのチャージ攻撃なら壁越しにダメージを与えることができる。周囲にはカタパルトもあるのでそれらを活用していけばより効率的に破壊できるだろう。なお、側面と上部のジェネレーターを攻撃する際はアイボールからの拡散レーザーに注意。地上の時と違って低威力の多段ヒットなので、落ち着いて近くの影に隠れてやり過ごせば被弾は少なく済む。
ジェネレーターをすべて破壊したらいよいよアイボール本体を攻撃していく。
上部ジェネレーターの影に隠れてミサイルなどでチクチク攻撃するか、攻撃の切れ目を狙ってアサルトブーストで一気に接近してしまおう。
この段階で飛んでくる連装ミサイルは誘導性能と衝撃力が高く、モロに喰らうとスタッガーを起こしてしまい、最悪の場合そこにレーザーが直撃して黒焦げにされることもあるので油断は禁物。
アイボールを撃破すればストライダーが崩壊。
その場に留まっていると大爆発に巻き込まれて即死するので、ストライダーから飛び降り目的地まで離れよう。(ちなみにこの時暫く待っているとウォルターから早く離脱するように急かされる)
こうしてルビコン解放戦線の巨大兵器は撃破され、アイボールを失ってエネルギーを暴走させながら自壊していくストライダーを眺めながらウォルターは「破綻した設計の妥当な末路」と評するのだった。
余談
名前のストライダー【strider】とは英語で「大股で歩く人」という意味を持つ。
巨大な足で大地を闊歩していく本兵器にはぴったりのネーミングだろう。
ストライダーを襲撃するミッションはアーキバスの系列企業シュナイダーから依頼されるのだが、後のアップデートで明らかになる空力への執念から「巨大な図体で地面を鈍重に歩くストライダーを許せなかった」、「アイボールを回収して飛ばそうとした」などと一部でネタにされている。