概要
アーキ坊やから始まったAC世界の企業のマスコットを創造するブームは、白熱化の一途を見せている。
正統派着ぐるみマスコットのアーキ坊や、やっつけ感漂う残念系ゆるキャラのベイ太郎、樹大枝細の体現者大豊娘娘、本編には存在しないはずのそれらはあたかも存在するかの様に多数のファンアートが描かれた。
…しかし、まだ"何か"が足りない。
そこへ動きを見せたのは、アーキバスの系列企業『シュナイダー』であった。
空力特性の研究において先進を切る同社の看板製品は、運動性能を重視した軽量二脚AC『ナハトライアー』
そのフルフレームのネームドACとは何を隠そう、我らが戦友ラスティの愛機『スティールヘイズ』
鋭角でヒロイックなビジュアル、空戦に特化したアクロバティックなバトルスタイル、愛用するネームドキャラクターは「細胞の一片までイケメン」と評される程の好漢。
これらの要素から編み出されたのは、ズバリ「ヒーロー」である。
「かわいい」や「萌え」とはまた違うアプローチの「カッコいいマスコットヒーロー」はシュナイダー社の専門分野のイメージ的にもピッタリであり、これもまた自ずと傭兵達に迎え入れられた。
語感が似ているからか、専ら地獄からの使者の口上を真似たセリフが多い。
中の人ことスーツアクターはラスティが務めており、ノリノリで役に成りきる彼を幻視するレイヴンも多数いるとか。
なお、ラスティの声優の加瀬氏は元ネタとちょくちょく共演するクソ無責任ヒーローの吹き替えをやっていたりする。
アップデート後
来たる12月某日。突如として公式より告知・実装されたアップデートにより、AC6は更なる盛り上がりを見せた。
ランクマッチや肩ガトリング、手持ちパルスミサイル、重機関砲など、目新しいものも増えた。
だが、AC6のプレイヤーであろう諸君らなら分かるだろう。
シュナイダー製試作パーツ「LAMMERGEIER」(ドイツ語でヒゲワシの意)シリーズが登場。
それはシュナイダーマンが本性を現したとしか言えない代物だった。
整流板(極論、ただの板)に剥き出しの配線とカメラアイをくっ付けたものを頭部パーツと言い張り、コアパーツは装甲無しでコア丸出しの機体を挟んで反対側の風景が見えるもはや「アーマード」コアでは無くただの「コア」としか言えないスカスカ胴体、腕パーツも華奢なかぎ爪型(そのくせ何故か近接適正は高め)、そして四脚のパーツはホバリングでフロート形態に成り、ABでY字型の3本足形態になる変態的設計（しかもアーキバスが待ったをかけてこの有様で、本来は前肢左右二本を前腕と翼にしようとしていた。要するに脚部の前二本に武装をつけて腕部を廃するつもりだった）。
もはや一式揃えてアセンすれば、APは8000を下回る。
空力学に人生を捧げたと言っても過言でない。
かのフラジールではプライマルアーマー性能が優秀だったが、AC6の世界には常時展開可能なプライマルアーマーは存在しない。
すなわち、冗談抜きの空力学特化型ACなのである！尤も、これらはあくまで試作品であり、それを実戦投入しているのがおかしいのだが。
こんなものを平気で売るシュナイダーの気がしれないが、それを取り扱うオールマインドもオールマインドだと思ったのはあなただけではない。
なお、4脚で歩くとカサカサと歩く。ちょっとGっぽい。
さらに追加機体なので当然と言えば当然だがどのパーツも他に使用しているACが居ない。
そのためパルスミサイルも併せてC4-621の愛機扱いが可能になってしまう。
