フロート型AC
ふろーとまたはむきゃくがたえーしー
『AC2』が初出となった新カテゴリーの『フロート型脚部』を採用したACの総称。
ホバー推進で移動する特性から、地上=面による機動力の高さに加え、水没によるエリアオーバーやダメージゾーンの無効化などと特異な性質を持つ(一定時間操作せずに待機モードに移行すると、即水没となるので注意)。
ただし、脚部に内蔵されたブースターしか扱えない(※エクステンションの『補助ブースター』は可)仕様上、垂直移動の性能が著しく低く、最終的な機動力の評価は『タンク型AC以上重量二脚型AC以下』に留まる。
外装パーツとして見ても「機動力特化」と断言しても良い上、二脚型ACや逆関節型ACと同様にキャノン系武装を使用すると構え動作が発生する(しかも発射体勢を取ると地面に降着するため、ダメージゾーンの無効化がなくなる)仕様も加わり、良くも悪くも「ミッション運用専門の脚部」 とも評されている。
また、部位破壊システムを導入したACLRでは、脚部の位置の高さから被弾しやすく、更に被弾による損傷で著しく機動力が低下してしまうのも重なり、フロート脚部そのものが産廃認定されてしまった。
「『ダメージゾーンの無効化』を得た代わりに『接地時限定のキャノン兵器の制限解除を失った』AC2以前の四脚型AC」 と総評できる微妙な存在であり、全ての脚部がホバー推進が可能となったAC4では、大半の機能を四脚に取り込まれる形で統合、事実上カテゴリーとしてのフロート型は消滅した。
基本は二脚型ACや逆関節型ACに準ずるが、積載量の乏しさから重武装が施せない都合上、対戦では「武器腕による特攻」などの極端なアセンブルを選択肢に加える必用もある。
また、本気で対戦に使用する場合、フロート独自のテクニックである『ブーストの断続使用』を覚えるのが大前提となる。
やり方は『レバー入れブースト開始→ある程度進んだらブースト使用を止める→ブーストの慣性が止まったら(おおよその目安は機体が水平姿勢に戻ったら)再びレバー入れブースト(以下繰り返し)』であり、これを習得すると被弾率は相応に下がる。
ただし、この操作をミスするとゆっくりとブースト上昇を開始、的と化してしまうのが難点で、上記の “機体が水平姿勢に戻ったら” も本当に目安に過ぎないため、反復練習で体に覚え込ませるしかないのが実状である。
また、ブレーキ性能を高めると切り返しが容易になるも、代わりに『ブーストの断続使用』がしづらくなる弊害もある。
どうしても扱えない人は無理をせず、ミッションでの運用に留めるのが良い。