東武鉄道7800系
かつて東武鉄道に在籍していたツリカケ駆動の通勤形電車。1953年から1961年にかけて2両編成82本・計164両が投入された。国鉄63系割り当て車の7300系の使用実績が良好であったことから、同系をベースにした20m・4ドア車として製造。
1970年代に入り車体の老朽化が問題になったことから、車体の載せ替えを行うことを決定。事故廃車となったモハ7808-クハ808を除く162両が1979年から1985年にかけて改造、5000系・5050系・5070系となり7800系は形式消滅となった。
5070系は東武鉄道最後のツリカケ電車として2004年まで活躍した。
補足
1958年に製造された2両編成8本(60番台)は、試験塗装車として営業運転入り。4パターンの塗装を2編成ずつに施して比較試験が行われた。本採用となった「オレンジ地に黄色帯」の塗装がその後の標準色となる。
東武亀戸線で運用中の東武8000系復刻塗装車は、この試験塗装を再現したもの。
秩父鉄道7800系
普通列車は3両編成で運転されてきたが、乗車人員減少のため2両編成を製作することを決定。東急電鉄8090系・5両編成から、秩父鉄道7500系・3両編成への改造で余った中間車を有効活用する形で、2012~13年度にかけて2両編成4本を導入した。
先頭車化改造と羽生方先頭車(東急時代はデハ8490)の電装解除を行った。電動車:付随車=1:1の比率であったことから、運用開始当初は「坂を登れない」などのトラブルがあった(滑り止めの砂撒き装置を搭載しこの問題は解消)。