CV.釘宮理恵
概要
以前から存在自体は示唆されていたが、第579訓(アニメ第324話)の星海坊主の回想にてついに登場。本名もここで明らかになる(なお、本編開始時点で故人であるため、作中では回想シーンにのみ登場)。
かつての大戦により滅ぼされた夜兎の母星・徨安で星海坊主が出会った女性。
無表情かつ冷淡な性格の美女で、煙管をよくふかしている。
口調はやや男性的で、あまり女性らしくはない。
ただし、一人でいるときに大声で歌ったり稀に訪れる珍客をからかうのが楽しいとも語っており、わりと茶目っ気もあるらしい。
大戦で破壊し尽くされ毒にまみれてしまった星に残り、苛酷な環境に適応した奇特な一族の末裔の一人で、彼女はその最後の生き残り。長い間徨安で暮らす内に、特殊な環境でしか生きられない身体になってしまっていた。星のヌシとして一人で暮らし、同じく星の毒により変異したほかの生物たちと共存する生活に満足していた(星海坊主に問われた時も、特に不満を感じていない旨の答えを示した)。
夜兎らしく腕は立つようで、3日間で59本のオロチ(後述)を鎮めてしまえるほど。
アニメでは、神楽と同じく釘宮女史が声を担当している。
馴れ初め
星海坊主が友人との飲み比べに敗れ、「死の星に女を口説きに行く」という罰ゲームを科せられたところからすべてが始まる。徨安にて星海坊主が惑星寄生種オロチとの交戦中(実際にはオロチたちは珍客に興奮しじゃれ合っていた)に、突如姿を現す。その姿を見た彼は命の危機を感じるが、同時に「この女しかいない」と一目惚れのような感情を抱く。その後、星海坊主は三日三晩彼女に付き纏い口説き落とそうとするも、その間全く相手にしようとせず軽くあしらい続けた。
ところが、江華が59本目のオロチを鎮めた時、星海坊主も自分の本能を鎮め名を名乗った。そこで初めて江華は彼に興味を抱き、自らも名を告げた。そこから交際を重ねるうちにその距離は縮まっていき、いつしかオロチたちも星海坊主を新たな徨安のヌシと認めていた。彼から外界の話を聞かされるうちに、外の世界に興味を抱き始める。それと同時に彼女も次第に星海坊主に惹かれていき、さびしいという感情も思い出していた。だが、後述の彼女固有の体質から江華は徨安を離れることが出来ないとして、一時は星海坊主との接触を絶とうとする。しかし、オロチを目印にした星海坊主に最終的には発見され、その場で告白を受けた。
家族生活
その後、星海坊主に手を取られてオロチたちが見送る中、共に徨安を去る。
彼と共に暮らすうちに、神威と神楽を出産する。尻に敷いてはいたものの、星海坊主との夫婦関係は良好だった。子を産んだことによる影響か、以前よりも態度が軟化して髪型や口調もより女性らしいものへと変化し、軽口も叩くようになった。子供達のことは心から大切に想っており、この頃はまだ幸せな一家であった。
その一方で、夜兎は圧倒的な力を持つがゆえに他の種族から疎まれる存在であり、それによって神威や神楽に負担を強いてしまっていることに苦心してもいた。
最期
実は虚同様アルタナの影響を受けており、徨安に満ちるアルタナを食らう限り死ぬことのない身体である。しかし星海坊主に嫁ぎ、徨安を離れてしまったことでアルタナの加護を受けられなくなり、神楽を出産した頃から吐血するなどその身は病に蝕まれていく。だが本人は星海坊主と一緒になる決断をした時からこうなる事は覚悟しており、そのうえで夫や子供たちと共にいることを選んでいた。
しかし、事実上江華を徨安から連れ出した星海坊主が彼女の寿命を縮めたのは確かであり、星海坊主は「家族の隣にいられなくとも、父親でなくなろうとも」江華の命を繋ぎ止めることを自身の業としていた。しかし、こうした経緯を幼い神威に知られてしまったことが後々の軋轢を生むこととなる。
その後、家族であることを捨てても母を救うべく星海坊主に襲いかかる息子を、重病の身を押して止めようとするも結局叶わず、彼とは生き別れることに。その後星海坊主から渡された徨安のアルタナの結晶石を手に、夫と娘に看取られながら静かに息を引き取った。
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5年後神楽・・・劇場版2作目に登場した19歳の娘の姿。切れ長の目元の母とは異なり、ぱっちりとしたつり目だが、雰囲気は江華の血を継いでいることを再認識させられるほど面影がある。