解説
かつて「コメットさん」をヒットさせたTBS「ブラザー劇場」枠で放送された。
殉職した父の仇を討つため、晴れて父と同じ刑事になった三神鉄男の成長ドラマを描いた熱血根性物としてスタート。
新米刑事が捜査を通じて一人前の刑事として成長していく作劇スタイルは翌年スタートの「太陽にほえろ!」に何らかの影響を与えたと言っても過言ではない。
また、当時人気のアイドル歌手が続々とゲストで出演した点も本作の人気アップに貢献した。
「連続アクチュアルドラマ部長刑事」と同様に30分で"事件を解決する優秀な刑事"としてネタにされる事も多いが、本作の刑事は新米なのでそれほど優秀ではない。
放送期間
第1シリーズ:1971/9/6~1972/10/2
第2シリーズ:1973/4/16~1974/5/6
第3シリーズ:1974/11/11~1975/11/17
第4シリーズ:1976/6/7~11/29
レギュラー登場人物
城南署
- 三神鉄男(桜木健一)
- 主人公の熱血根性刑事。第1シリーズの最終回で大願を果たしたため、刑事を辞職。しかし第2シリーズの第1話で時村が長期休暇扱いにしていたため刑事に復職。第3シリーズ最終回では警察大学が警察官のエキスパート養成の為に各所轄に募集した特待生に選抜され、城南署を去る。第4シリーズでは本庁に栄転。準レギュラーとなる。
- 時村重蔵(名古屋章)
- 鉄男の父とは同期で親友だった。ミスをした鉄男に対し「バカモン!」と一喝するのがお約束。
- 大丸四郎(仲雅美)
- 鉄男とは警察学校同期でありライバル関係。第1シリーズ第30話で海外留学に旅立つ。
- 島崎(守屋俊志)
- あだ名は「島さん」。城南署一の癒し系。
- 姫野千代(森桃江)
- 婦人警官。第1シリーズのみの出演。
- 土居(山口暁)
- 三神の同僚だが、なぜか出演回数が少ない。第1シリーズのみの出演。
- 板垣一彦(立花直樹)
- 第1シリーズ第30話で配属。(大丸の後任というわけではない)第1シリーズのみの出演。
- 吉本真琴(中山麻理)
- 婦人警官。第2シリーズのみの出演。
- 宗方惇司(三浦友和)
- 鉄男の先輩にあたるライバル刑事。第2シリーズのみの出演。
- 風間義勝(宮内洋)
- 第3シリーズより出演。捜査には手段を選ばないエリート。
- 林妙子(新井春美)
- 婦人警官。普段は事務職だが時には私服で捜査にも出る。水上警察署で捜査係長を勤める兄がいる。第3シリーズより出演。
- 勝山剛(星正人)
- 第4シリーズの主人公である新米刑事。その無鉄砲さから時村によく𠮟られている。同じ刑事だった兄は殉職。その今際の際に発した「刑事というものは……」という言葉の答えを見つける為に奮闘している。最終回で林婦警の兄の推薦で水上警察署に転勤していった。
主人公の家族
- 三神はる(風見章子)
- 鉄男の母で「ハル美容室」の経営者。第4シリーズでは準レギュラーとなる。
- 三神次郎(第1シリーズ:三浦康晴/第2シリーズ:山崎亮一/第3シリーズ:佐野伸寿)
- 鉄男の弟。
- 勝山三郎(西川和孝)
- 剛の弟。