曖昧さ回避
概要
1986年の一作目『奇々怪界』で登場し、そこからシリーズを通して主人公をつとめている。キャラクター原案・デザインは、当時タイトー社員でゲーム全体の企画者・制作者でもある藪崎久也。
登場時期から言って、後の各業界に誕生した巫女キャラの開祖というべき存在である。生誕から約25年が経過した2010頃になってもアミューズメント筐体の景品グッズになっていたり、突如小説版が刊行されたりと、タイトーの看板キャラの一角として、根強いファンを獲得している。
「紅白の巫女装束、くくった長い黒髪に白鉢巻、御祓い棒と御札を武器に妖怪と戦う巫女の少女」というのが基本設定。
作品によって見た目は多少変わる事もあり、一作目のディスクシステム移植版である『奇々怪界 怒濤編』では、イラストにおいてのみではあるがなぜか丑の刻参り風に頭に二本ロウソクを立てている。また最終的に発売中止になった作品だが、PS2用に2007年の発売を目指し開発されていた『奇々怪界2』では時流に応じた萌え系美少女となり、衣装も脇をさらしたデザインになるはずだった。
小説版では、『奇々怪界』『謎の黒マント』『月夜草子』『あどばんす』の4度の事件を解決してきたベテランの巫女という設定で、成熟した人格を持つ人物として描かれている。
元祖紅白
先ほどの解説にもあったが、巫女キャラの元祖である。
そして実は、今や同人界一有名な巫女の直接の先祖に当たるキャラでもある。
というのも、知る人は知っているが幻想郷の生みの親であるzunは、DOS版での第一作目の前に、習作としてタイトーキャラクターの登場するゲームを制作しており、その中には小夜ちゃんも登場。そして彼女のテーマ曲がずばり『東方怪奇談』という、どこかで聞いたことのあるタイトルとなっている。
その後、zunはタイトーの社員となったというが、この関連性をみると、ある意味では必然だったのかもしれない。
登場作品
ゲーム
- 奇々怪界シリーズ
- その他
小説
- 奇々怪界~狐の里入り~(2010年、藤原休樹 with 企画屋)
交友関係
- 魔奴化 : 一作目で悪さをしていた妖怪たちの親玉である化け狸。その後は改心し親友の仲になっていて、二作目からは2Pキャラクターやオプションという形で登場している。
- 美紀ちゃん : 『怒濤編』で、もう一人のプレイアブルキャラクターとして登場。姿は小夜ちゃんの色違いで袴の色が緑。『あどばんす』や小説版にも登場した。モデルはタレントの伊藤美紀。
- アシュラナータ : 『不動明王伝』の主人公で、黒翁にさらわれた小夜を救出した。『ゴルフッ子オープン』でも隠れキャラの「あしゅらなあた」と「さよちゃん」として共演しており、小夜ちゃんからは「あしゅらくん」と呼ばれている。
- みよちゃん : 『あっかんべぇだぁ~』での2Pキャラ。スペースインベーダーシリーズ(ゲスト参戦)なので、お賽銭箱型砲台に乗り込んでいる(小夜ちゃんも同様)。
余談
『怒濤編』のEDで「1代目・2代目の小夜が登場し『怒濤編』における主人公の小夜ちゃんが3代目と呼ばれる」という展開があるため、一部ファンの間で「AC版の小夜ちゃんが1代目、PCエンジン版が2代目」と言われていたりするらしい。
ただし発売時期は『怒濤編』が移植第一弾で1987年8月、第二弾MSX2版が同年9月、第三弾PCエンジン版が1990年3月なので、少なくとも発売時期的にはPCエンジン版の小夜ちゃんは2代目ではない。
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