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いまでないとき。

ここでない場所。

この物語は、ひとつのパラレルワールドを舞台にしている。

そのファンタジーゾーンでは、アドベンチャラーたちが、それぞれに生き、さまざまな冒険談を生み出している。


わたしはこれから、そのひとつのパーティーの話をしたいと思っている。

彼らの目的は……まだ、ない。


(原作各巻冒頭のモノローグより一部抜粋。)


概要編集

駆け出しの女性冒険者・パステルとそのパーティの奮闘を描いた、剣と魔法のファンタジー小説(ライトノベル)。TRPGドラゴンクエストなどのRPGの影響を受け、時代に先駆けてレベルステータス冒険者ギルドのような組織を劇中で登場させた作品である(史上初かは不明)。当時から「スーパーライトファンタジー」と紹介されている。


主人公パステルは戦闘が苦手で、冒険では主にマッピングを担当。パーティには幼児もいて疑似家族のようになっており、ダンジョン攻略とバトルだけでなく、料理やバイトといった日常生活風景が多く描かれることなども新機軸だった。


これらの特徴は後年のいわゆるなろう系のヒット作品にも共通するものがあるが、本作ではレベルが上がることでステータスが上がったり魔法スキルを覚えたりするわけではなく、冒険者1人1人が持つ冒険者カードが持ち主の能力を可視化した形になっている。また世界観としても非ヨーロッパ、非中世とも思わせる描写が当初からあり、いわゆるナーロッパとも少々異なる。

  • 本作と前後してドラゴンクエストからはダイの大冒険ノベライズも刊行され始めたが、当時はレベルやステータスが劇中に出ることはなかった(2000年頃の作品から登場?)。

著:深沢美潮、イラスト:迎夏生。

1989年に角川スニーカー文庫から刊行開始。8巻まで発売された(無印版)。

その後、1994年に担当編集者の異動に伴い、レーベルを電撃文庫へと移し『新フォーチュン・クエスト』として刊行が開始された。既刊は20巻(新装版)。

さらに、2007年からは無印版がポプラポケット文庫から再販されている。

2020年7月には、30周年を迎えたうえで完結した。


漫画化もされている。また、「フォーチュン・クエストL」と言うタイトルで*テレビアニメ化されたことがあり、1997年10月から1998年3月にかけて、テレビ東京および毎日放送に加えて東日本のTBS系列局約2局にて放送されている。アニメーション制作はイージーフィルム。ちなみに毎日放送の深夜アニメ枠「アニメシャワー(設定当初は「あにめシャワ〜」)」の一発目に当たる。


登場人物編集


関連タグ編集

フォーチュンクエスト:表記揺れ。タグとしてはこちらが多く用いられている。

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