概要
冒険者の女の子。6人組(+1匹)の冒険者のパーティの一員として暮らす。
第1巻の時点では16歳。
長い髪を一本結びにしていることが多い。髪の色は金茶。瞳ははしばみ色。
ミドルネームのGは祖母の名前から取られた「グロリア」の略だが、作中で呼ばれることはまず無い。武器はショートソード(短剣に近い)と折りたたみ式クロスボウ。防具は白のレザーアーマー。現在では鎧のデザインはやや変わっている。
森の中にある町ガイナ出身。14歳の頃に故郷をチャク・デスというネズミのようなモンスターに襲撃されてしまい、そのモンスターの持つ伝染病によって両親を失う。一度は祖母の元に向かうが亡くなったばかりの母親を貶され、怒りと失意のまま祖母の家を飛び出してしまう。しかし帰りの乗合馬車の中で出会ったある冒険者との会話がきっかけで冒険に出ることを決意した。(その冒険者とは後のある冒険の中で再会した)
詩人といっても実態は小説家(※)に近い。
※自分達の冒険を脚色して、物語風にまとめ、それを印刷所に持ち込み、雑誌に掲載してもらっている。何気にその原稿料がパーティの貴重な収入源の一部になっていたりする。
能力
マッパーなのに方向音痴であるのはあまりにも有名。しかも通った道順を確認するのにそこいらに生えている何の変哲もない木に実っている何の変哲もない木の実を目印にしていたり、挙句には右と左を間違えたりと、「方向音痴以前にそもそもマッパーとしての知識、適性があるかどうかが怪しい」としか言いようがない描写が散見され、実際にトラップは「資格を与えるなら、(適性や知識の有無を)もう少しちゃんと調べてからにしてほしい」と資格審査試験や冒険者カードの発行を行う、「冒グル」=冒険者支援グループに対して文句を言っている。
(もっとも本人は思い切りはいいが、基本的に普通の女の子であり、両親との突然の死別や祖母との確執がなければ、自身が冒険者になるという決断をすることもなかったわけで、身内に有名な冒険者がいて、幼い頃からある程度の修行を積み、勉強もしていたクレイ達と比べるのは酷、という面もあるが)
記憶力にも自信がないようで、マッピングの際は何歩歩いたか言い続けていないと忘れてしまう模様。
「だって口に出して言ってないと忘れちゃうんだもん。ごじゅうし」
上述したようにマッパーとしての能力は最底辺に近い。その見た目から戦闘でも役に立たなそう、と思われがちだが、剣に関しては冒険者資格試験受験の為の予備校に通っていた頃、実技科目として選択し、更に授業時間外に既に知り合っていたクレイにもバイトの空き時間等に稽古をつけてもらっており、冒険者の資格を得る頃には初段を取っている為、腹をくくりさえすれば、低位のモンスター相手ならそれなりに戦えるし、町でごろつきに絡まれても対処できるレベルではある。いざという時の爆発力もあり、恋の女神メナースに憑依され、体のコントロールを奪われた際は、必死に抵抗して自力でメナースを体から追い出す、という芸当をやってみせている。
クロスボウも初期の頃は撃っても矢が明後日の方向へ飛んでいくことが多く、トラップからは「頼むから使うな」等と言われたりもしていたが、練習を積んで、中盤以降の物語では結構高位のモンスターの弱点を射抜いて倒したりもしている。ただ弓に関しては、弓そのものの質が良くないのでは、と思われる描写もある(曰く『普通クロスボウって撃つと「シュパッ」って音がするのに、私のは何故か撃つと「ボヨォン」って音がする』)
パーティーの財務も担当している。「マッパーなのに方向音痴」という部分ばかり注目されて、あまり触れられていないが実は結構なメシウマ女子であり、冒険に出て野宿する時の食事の支度(食材の確保は男性陣)は彼女がほぼ一手に引き受けている。
「パステルのお料理メモ」として作中で紹介されている料理は実際に作ってもかなり美味しい。(架空の食材は似ている実在の食材で代用可能)
別名・表記ゆれ
担当声優
松井菜桜子(カセット文庫)
笠原留美(OVA)
中川亜紀子(ラジオドラマ/TVアニメ)