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概要編集

小説家になろうにて連載されていた異世界転生ものの作品。著者はちょきんぎょ。氏(読み方は「ちょきんぎょまる」)。

2016年1月にアース・スターノベルより書籍化されることを発表。同年4月15日に第1巻が刊行された。

イラストは47AgDragon氏が担当。

2019年4月15日に刊行した第8巻で完結。

※実はこの書籍化の前に一度、別のレーベルから書籍化の話が出ていたが、諸々の事情で断っている。


コミカライズ化もされており、アーススターが運営するWEB漫画サイト「コミックアース・スター」にて

転生吸血鬼さんはお昼寝がしたい~Please take care of me.~

のタイトルで連載。2022年10月に完結した。

pixivコミックニコニコ静画でも遅れて配信中。

作画は咲良氏が担当。

2022年12月に最終13巻が刊行予定。


ストーリー編集

※小説家になろうより引用

丁寧系無気力少年が異世界転生したのは、吸血鬼の美少女だった。

剣も魔法もある異世界に、チート能力盛りだくさんで転生した主人公が求めるもの、それは――!


三食昼寝おやつ付きで養ってくれる生活ですかね


お前本当に主人公かよ!

理想のヒモ生活を目指す異世界ファンタジーコメディ、開幕……?

登場人物編集

アルジェチャンカワイイヤッター

アルジェント・ヴァンピール

玖音 銀士(くおん ぎんじ)」という青年が転生した吸血鬼の美少女。銀髪。性格は丁寧系無気力。通称はアルジェ

半分寝ながら今日もいつでもごろごろ。

詳細は個別記事参照。


フェルノートさん

フェルノート・ライリア

オッドアイ聖騎士」の異名を持つ凄腕の元王国騎士。性格は真面目。

過去の魔物との戦闘で呪いを受けて盲目になりアレルシャの町で引退していたが、アルジェに治癒してもらい、別の意味で盲目に「目覚めて」しまった

アルジェ曰く「オッドアイボイン」。

詳細は個別記事参照。


ゼノ・コトブキ

転生したアルジェが最初に出会った行商人の青年。後に、アルジェを追いかけていたフェルノートと偶然出会い、しばらく行動を共にしていた。

終盤では、あえてアルジェ達と別行動をとり、後方から彼女たちを支援した。


サマカー・スワロ

アレルシャの町の領主。正しく女好き。

一方で有能で人柄もよく、市民からもバカにされ‥‥もとい慕われている。

アルジェ曰く「エロキノコ」(髪型がいわゆるマッシュルームカットのため)。


クロム・クライム

「呪い風のクロム」の二つ名を持つ裏稼業専門の傭兵だが、アルジェ曰く「つるぺたチョップ」。

自分の実力、特に速さには自信を持っていたが、アルジェに完敗。雪辱を誓っていたが、後に意外な形で再会、仲間となる。


ネグセオー

アルジェが国境の森で出会った野生馬。名前の由来はボサボサのタテガミが寝癖のように見えたことから

アルジェから「血の契約」という強化術を施されたため非常に能力が高い。

なお、一応は馬なので人間の言葉は喋れないが、アルジェが転生時に貰ったチート能力の一つに言語翻訳があるため、意思の疎通は可能。


センシティブな作品

エルシィ

強大な力を持つ悪名高い吸血姫。アルジェをにしようと狙っている。

昼間行動できないことを除けば能力はアルジェ以上で、さすがのアルジェも何度も苦戦しているが、ある事情で休戦・共闘することになる。


狐少女

クズハ

狐少女。

悪徳領主に騙されて母親を殺されたが、アルジェに救われる。

分身の術や炎魔法の使い手。

アルジェ曰く「首輪ノーパン」。

アルジェの友人を自称し、強引に彼女についていく。


リシェリオール・アルク・ヴァレリア(リシェル)

海の向こうの「魔大陸」に生息しているダークエルフの女当主。

弓の使い手だがかなりの大食い。

領地に侵入してきた者に捕まり、奴隷として売られそうになったところをアルジェを追いかけていたフェルノート達に助けられた。

「古代精霊言語」という言葉しか喋れないため、普段はアルジェが通訳している。


関連リンク編集

小説家になろう

書籍版刊行ページ

コミカライズ版

コミカライズ版(pixivコミック)

コミカライズ版(ニコニコ静画)


関連項目編集

小説家になろう ライトノベル / ラノベ

ファンタジー 異世界転生 ガールズラブ / 百合


運命の悪魔に見初められたんだが、あまりに純で可愛すぎる件について‥‥イラスト担当の47AgDragon氏の小説。本作の影響を受けて作られたことが書籍版あとがきで語られている。

なお、文だけでなく挿絵も47AgDragon氏が担当と、珍しい構図となっている。


















第6巻以降のネタバレにつき、閲覧注意!!
















実はこの作品のテーマは、

「『報われなかった人間が転生した世界で好き勝手やって報われてバンザイ』ではなく、『報われなかった人間が転生した世界で得たもので報われなかった過去と向き合う』というお話」

であることが、ちょきんぎょ。氏が「小説家になろう」連載時(外部リンク参照)及び、書籍第6巻あとがきにて語っている。

事実、アルジェ達の前に、彼女の前世の実家「玖音家」の転生者が関わりだし、戦争の危機にまでなり、「三食お昼寝」どころではなくなっていく‥‥。


  • 玖音家

様々な分野で数多くの天才を生み出した名門。

‥‥と言えば聞こえはいいが、その教育方針は歪んでいるどころではなく、才能がないと見なされれば、「家の恥」扱いして、座敷牢に死ぬまで幽閉する(銀士=アルジェもそうして死んだ一人)。しかも、大半がそれを当然としており、後述のクロガネのような人間性に欠けている者が「普通」な極端なまでの才能至上主義な一族。

また、書籍7巻の記述によれば、元の世界では我々の現代日本とは違い、玖音家が世界を牛耳っている模様

劇中登場した転生者は、銀士=アルジェを含めて以下の三人。関係者もここに記す。


アルジェ(玖音 銀士)

自分が死ぬまで幽閉されていた件は受け入れている‥‥というか、ごろごろ寝て過ごすのが大好きだったので、最低限の衣食住が保障されている座敷牢生活はむしろ気に入っていた模様。

しかし、玖音家の危険性はしっかり理解しており、玖音の転生者が世界の裏で暗躍していることに気付いて以降は、のんびりとした面が見られなくなることも。また、旅での様々な出会いを経て、少しずつ周囲を思いやれる性格に変わりつつある。

世界中に宣戦布告し、無差別に殺戮を始めた帝国とクロガネを止めるため(本人曰く「何故転生したのに玖音の生き方を続けるのか知りたい」)にアオバやフェルノートたちと共に帝国に旅立つ。

‥‥ただし、「三食お昼寝おやつ付き」はいまだ諦めてはいない。


クロガネに一度は敗れ心が折れてしまうが、クズハの叱咤で再び立ち上がり、「玖音 銀士」としてではなく、「アルジェント・ヴァンピール」として改めて生きることを決意する。

仲間たちの助けもありクロガネを捕まえ戦争を終わらせる。その後はシャーウッドに腰を落ち着け、念願の「三食お昼寝おやつ付き」な日常を手に入れた。


センシティブな作品

アオバ(玖音 青葉)

王国西部にある魔物が多数生息している「魔の森」を統一し、小国「シャーウッド」を打ち立て、女王となったアルラウネ。前世では華道の天才であった。本編後半のメインヒロイン的存在。

前世では銀士=前世のアルジェに思いを寄せており、孤立していた銀士の数少ない味方であった。銀士が死亡したことを知ると後追い自殺し、転生した(本人は銀士を失った絶望から転生を断ったが、おそらく事情を知っていた転生担当の神に強引に転生させられた)。

こういった経緯から、才能を認められながらも玖音家を憎んでいる「変わり者」。

シャーウッドの建国を認めてもらうという条件で王国とは協力関係にあり、その最中にアルジェとなった銀士と再会する。性別は変わってもアルジェのことは好きで、彼女と共に帝国に立ち向かっていく。

なお、フェルノートとは恋のライバル的立場のはずなのだが、模擬戦で息の合った連携を見せたり、酒を酌み交わしたりと、仲は悪くない。


戦争終結後は、アルジェと彼女についてきたクズハとネグセオーをシャーウッドに招き、平穏な日々を過ごしている。

‥‥ただし、フェルノートだけは古巣である王国に戻ることを余儀なくされ、彼女たちを羨ましがりながら仕事に忙殺されている。


クロガネ・クオン(玖音 黒金)

帝国の若き女帝「帝王ブルート」に仕える玖音家の転生者。種族は詳しく描写されていないが、人間の模様で、帝国の孤児として転生した。

前世では玖音家の兵器開発担当だったが、玖音家の支配が行き届いていたため(少なくとも表向きは)争いらしい争いがなく、作った兵器を生かすことができないことに不満を抱いており、「自分の力を試す世界」を望んでいたため転生した。

天才的な技術者ではあるが、転生した経緯から自分の技術の証明のために世界に殺戮を巻き散らかそうとしており、敵味方共にどれだけ死のうと構わないという危険人物

アルジェ曰く「生まれながらにして一番になることを当たり前だとして育てられた、玖音の一員として正しい生き方」

その一方で、「たとえ転生しても、前世での無力感がチャラになるわけではない」「いくら転生先で認められても、この世界に玖音はいない」と思っており、転生させてくれた神に対しては感謝どころか前世で救ってくれなかったことを恨んでいる。

言い換えれば、アルジェやアオバと違い、転生してもいまだ玖音家に縛られている


帝王とは元々は孤児仲間であり、何も持っていなかった彼女の力になりたいと思い、自らのチート能力で彼女を支えており、それは彼女が下剋上で王となっても変わらない。

帝王を逃がした後アルジェに捕らえられるが、自分が玖音家ではなく彼女に認められたかったことにようやく気付き、単身助けに来た帝王と共に脱獄。国を失い、新たな生き方を探す彼女を今後も支えるために二人で何処かへと旅立っていった。


水城流子(みずしろりゅうこ)

玖音家のメイド。20代だが童顔のため、銀士と同年代に見える。

座敷牢送りにされた玖音一族の「失敗作」の世話係をしており、心身共に壊れていく彼らの相手に疲れ果てていたが、座敷牢生活に悲観することなく受け入れ、平然と日々を過ごしていた銀士にいつしか特別な感情を抱いていた。銀士にとっても彼女と青葉が数少ない味方であり、「銀士さん」「流子ちゃん」と呼び合うほどの主従を超えた大切な友人だった。そのため、アルジェに転生後も唯一の心残りとなっていた。

銀士の死後も玖音家で働いていたが、本編の終盤で神の使い「神子(みこ)」の計らいにより、一時的に銀士の姿に戻ったアルジェが彼女の元を尋ね、再会を果たした。

銀士からは「青葉さんが死を偽装して外の世界で暮らしている」「遠いところにいるため会えるのは最後で流子ちゃんを連れていくこともできない」と(転生の事は話せないので)説明され、今度こそ今生の別れとなったが死別ではなく笑顔で別れることができた。

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