キキーモラとは――
- ロシアの民間伝承に登場する妖精の一種。
- 上記をモデルとした、RPG『魔導物語』シリーズやパズルゲーム『ぷよぷよ』シリーズ等コンパイルのゲームに登場するキャラクター。トップ画像はこちらのキキーモラ。
- アニメ『アウルハウス』の敵幹部の妖魔。
妖精としての「キキーモラ」
ロシア語で【кики́мора】、ラテン語で【Kikimora】と書く。
「キーキー音を立てる」という意味の名を持つ、「家憑き妖精」の一種。
暖炉の傍や屋根裏に隠れ住み、普段は滅多に人に姿を見せることはない。
夜中に大きな音を立てながら騒ぎ、住民の安眠を妨害するという。その一方、その家の妻が働き者であった場合には、住人たちが寝静まったのを見計らって家事を済ませて置いたり、糸を紡いだり機を織ったりするとも、働き者の妻の願いを叶えてあげたりしてくれるともいう。
『キキーモラ』の"キキー"は機織りの音の形容ともされ、特に機を織るのが大好きな妖精であるらしい。
ただし、怠け者の妻に対しては様々な嫌がらせを実行し、一説にはその怠け者の妻を餌として食らうとも言われる。
「大工がクレーム付けられるとこの精霊を家に植え付ける」という伝承もある。
容姿についての諸説
伝承によってその姿は様々に言われており……
…など、かなりその姿にずれがある。
いずれもすべて『キキーモラ』とされており、もしかすると"家憑き妖精"で女性の見方をするもの全般を指す言葉なのかもしれない
魔導物語・ぷよぷよの「キキーモラ」
「お掃除しちゃうぞ☆」
前述の伝承を基にし、『綺麗好きな精霊』として登場。伝承通り家事全般は得意な様子だが、掃除以外の家事をしている所はあまり見かけない。
あくまで『綺麗なもの、清潔なもの』が好きなだけであり、実は掃除自体は特に好きではないらしい。散らかすと怒るのはこのため(掃除自体が好きなら嬉々として掃除を始めるはず)。
伝承でも少女か老婆か諸説あることから、少女の姿をしていても少女でない可能性がある。実際、『おばさん』と呼ばれた時に異常なまでの猛反論をしている。
プロフィール
誕生日 | 5月30日 |
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身長 | 159cm |
体重 | 48kg |
3サイズ | B80・W56・H82 |
その後、お掃除妖精メイドという属性の権威をかさに、DiscStation内にて彼女を主役にした『キキーモラのおそうじ大作戦』というゲームまでできた。システム的にはドットイート系具体的には屋敷内の汚れをナスグレイブとかミノタウロスをよけつつあるいはモップで撃退しつつ掃除する。この作品では黒い衣装の「ブラックキキーモラ」というライバル役が登場した。
パズルゲームの『ぷよぷよ』シリーズでの初登場は、『す~ぱ~なぞぷよ通 ルルーの鉄腕繁盛記』。その後『ぷよぷよSUN』にも登場し、ここで知名度を大幅に上げた。続編『ぷよぷよ~ん』にも継続して出演し、同作ではおじゃまぷよを全消しする特技「お掃除大作戦」を使う。
セガに移ってからは『ぷよぷよ!!クエスト』で久しぶりに再登場。前述のブラキも「くろいキキーモラ」としてほぼ同デザインで登場している。
その他のぷよクエの亜種には「夏やさい収集祭り」の報酬カード「園芸のキキーモラ」、ハロウィン風コスチュームの「キキーモラ ver.HW」、蒸気都市にて清掃人を務める「蒸気都市のキキーモラ」が存在する。
声優
- さかなやさん(コンパイル社員) - 『ぷよぷよSUN』、『わくわくぷよぷよダンジョン』、SS版『魔導物語』、GBC版『ぽけっとぷよぷよ~ん』、『みんなでぷよぷよ』、ディスクステーション収録アニメムービー
- 引田有美 - 『ぷよぷよ~ん』
- 藤川茜 - 『ぷよぷよ!!クエスト』
その他の創作の「キキーモラ」
女神転生シリーズ
初出は『真・女神転生デビルサマナー』で種族は”夜魔”。
姿は20世紀初頭のロシアのイラストレーター・ビリービンの描いた幻獣タイプそのままである。
靴ずれ戦線
NKVD将校ナージャの実家のお隣さんの老婆の正体はキキーモラだった。
魔物娘図鑑
詳細は →キキーモラ(魔物娘図鑑)