屋根裏
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やねうら
屋根と天井の間の空間。またそこにしつらえた居住空間(屋根裏部屋)。
屋根裏とは、建物の屋根とその建物の最上階の天井との間にできた空間。小屋裏ともいう。
また、その空間を居住スペースとして活用したもの(屋根裏部屋)のことも指す。
屋根裏は、屋根と天井との間の空間を広くとることのできるタイプの屋根、すなわち三角屋根やマンサード屋根・ギャンブレル屋根といった勾配のある屋根を持った建物に設けやすい。このため屋根裏はこういったタイプの屋根を持つ建物の多い地域で多く見られる。
屋根裏では屋根に当たる太陽の熱や風雪による冷気が直接伝わってくるため温度管理が難しく、居住空間としては劣悪であり、おもに物置部屋として活用されてきた。ヨーロッパなどの大型の建物では賃貸部屋として貸し出すこともあったが、地下室と並ぶ安い家賃設定で貧乏な人が住むものとされていた。
このため、児童文学などの世界において、子供が懲罰のために閉じ込められる部屋として描かれたり、よるべのない孤児が非情な親権者によって屋根裏住まいをさせられたりという、哀れさやみすぼらしさを強調するイメージが付きまとうようになる。
一方では、物置としてのイメージからか、秘密基地として利用されたり、見たこともない不思議な道具がしまわれていたりするなど、ファンタジーの世界では異世界と現実とをつなぐ空間としても扱われている。
現在では建築技術の進歩のため居住空間としての活用もできるようになり、天窓があって採光がふんだんにできる明るい空間というイメージも生まれている。
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