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怒りも喜びも哀しさも 全部ぶち込め。

概要

2023年4月24日、東映アニメーションより製作決定が発表された。

放送開始のちょうど1年前から、YouTubeでメインキャラのバンド「トゲナシトゲアリ」のMVやミニドラマを公開したり、2曲ずつシングルを出すなどしてプロモーションを行っていた。

また後述の特徴にもあるが、メインキャラ5人の中の人はリアルバンドの所属メンバーたちが担当している。

2024年春アニメとして、TOKYOMXサンテレビKBS京都BS11にて放送された。

特徴

今作には2つの大きな特徴があり、まず1つはリアルバンドのメンバーをそのままアニメ版のメインキャストに選出するという、従来とは異なる手法を用いていること。

製作陣は「バンドとして即メジャーデビューし得る音楽力」「渾身の力作アニメの声優を担える実践力」の両立という条件を定めたが、非常に厳しいものだったため選考は難航を極めた。

期間は2021年の6月末から7月末のオーディションからキャスト決定まで、実に1年半にも及んだ。数千人の応募があったが最初のオーディション直後の時点で参加者全員が落選しており、最終的に人材発掘スタッフも関わった上で数万の候補の中から選考された。因みに課題曲は、トゲトゲの現実におけるデビュー曲「名もなき何もかも」だったそうである。

そしてもう1つの特徴は、“イラストルック”のCGフルアニメーションを活用したことである。

プリキュアシリーズでのEDや『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』『THE FIRST SLAM DUNK』などで用いられている東映アニメーションのCGアニメーション技術が遺憾なく発揮されており、キャラデザを担当した手島nari氏のイラストの質感がそのまま再現されている。

特にライブシーンでは照明やカメラワークなど、3DCGだからこそ可能な臨場感のある迫力のシーンを演出できている。

物語の舞台は、神奈川県川崎市となっている。これについて東映アニメーションのプロデューサー・平山理志氏はインタビュー記事で、「地方から上京する少女たちにとって地に足がついた暮らしができる、東京近郊の街を探した」と語っている。

因みにすばる役の美怜氏は、その川崎市出身である。

あらすじ

高校を中退して上京し、大学進学を目指す主人公・井芹仁菜はある日、河原木桃香という女性ミュージシャンと出会う。彼女は仁菜にとって憧れの存在で、かつて自分に勇気を与えてくれた人物だった。諸事情から地元へ帰ろうとしていた桃香は、自身を引き留めた仁菜の歌唱力と反抗心に興味を持ったことから、バンドを組まないかと提案。当初は勉強を理由に断る仁菜だったが、音楽の魅力に惹かれていく。

その後2人は有名女優の孫だが女優にはなりたくない少女・安和すばるを仲間に加え、更に以前から2人組で活動していたルパ海老塚智に声をかけられ、5人組のロックバンド「トゲナシトゲアリ」を結成。

自分の感情、音楽性、生き方が間違ってない。ライバルに、そして自分自身に証明するために彼女たちはステージに立つ。

ひとりぼっちの怒りも 無くした喜びも ウソの哀しさも この歌に全部 全部ぶち込め。

登場人物

トゲナシトゲアリ

新川崎(仮)

(CV:理名)

17歳。誕生日は10/24。身長152cm。血液型はA型。熊本県熊本市出身。

本作の主人公で、ボーカル担当。好物はおひたし、カフェオレ、ヨーグルト。昭和マニアかつ仏像好きで、趣味は御朱印集め。

やや引っ込み思案な普通の女の子となっているが、実際は強い不満を抱えている。抑圧的な環境で過ごしてきた反動からか、度々感情を爆発させる。

真っ正面からぶつかることが多く、すばるに「正論モンスター」と評されている。

インディーズ時代のダイヤモンドダストのファンで、特に「空の箱」は、辛いときに背中を押してくれた「(自分の)テーマ曲」であり、ダイヤモンドダストを「命の次に大事なもの」だと語っている。

(CV:夕莉)

20歳。誕生日は12/9。身長164cm。血液型はO型。北海道旭川市出身。

ギター担当。好物はあんみつと焼き肉。趣味は読書とスポーツ観戦。

ソロでストリートミュージシャンとして活動。性格はサバサバとしていて男勝り。着飾らず、髪も服も素っ気ない。基本的には明るく面倒見の良い運動部の頼れる先輩といった雰囲気だが、実際は結構なダメ人間。

かつてはガールズバンド・ダイヤモンドダストのリーダーだったが、メジャーデビュー時に事務所の定めたプロデュース方針に納得できず脱退。以降ソロに転身して活動していた。

実はヘビが大の苦手で、悲鳴を上げながら物を投げるほど。

車の運転が荒い。

(CV:美怜)

17歳。誕生日は4/27。身長158cm。血液型はAB型。兵庫県神戸市出身。

ドラム担当。好物はパクチー、ピーマン、レモン、酸っぱい系。インドア派で、趣味はゲーム、ネット、レスバトル。都内のタワーマンションで一人暮らしをしている。

有名女優・安和天童の孫で、アクターズスクールに通っている。自身も有望株としてCMに出たりしているが、実際は女優業に興味が無く、音楽に専念したいと考えている。

世渡り上手な美少女で愛想も良いが、中身は気が強く負けず嫌いなお嬢様である。

beni-shouga

(CV:凪都)

16歳。誕生日は3/22。身長148cm。血液型はB型。宮城県仙台市出身。

キーボード担当。好物はシュークリーム、白米、お茶漬け、梅干し。趣味は爬虫類(ヤモリとヘビ)の飼育。メンバー内では最年少。地元でも有名なお金持ちのお嬢様だが、ある事情から今はルパとアパートで2人暮らしをしている。

クールな性格で、世の中を斜めに見ている節がある。ハリネズミのごとく警戒心バリバリであり、他者にあまり心を開かない。

牛丼屋でアルバイトをしつつルパと作曲活動をしていたが、仁菜達の演奏を見て惚れ込んだため声をかけ、6話で合流する。すばるの祖母(安和天童)が主演を務めるテレビドラマ「探偵オババの事件簿」の大ファンで、ルパ曰く「最後はいつも泣く」らしい。

(CV:朱李)

22歳。誕生日は6/28。身長169cm。血液型はO型。南アジア出身。

ベース担当。好物はパフェ、プリンアラモード、ハンバーグ。趣味は晩酌と読書。

メンバー内最年長。南アジア人の父と日本人の母を持つハーフであり、褐色の肌と抜群のスタイルが特徴。

芸術センスに溢れており、頭脳明晰。最年長とあってか場をまとめるような発言をすることが多く、周囲から一目置かれている。穏やかで優しい性格ではあるのだが、一方で喧嘩など揉め事が好きという一面もある。大酒飲みなのと、肝が据わり過ぎているのが玉に瑕。

過去に事故で親を亡くしているらしい。

バイトで客から人種差別的な暴言を吐かれる彼女の姿を見て庇おうとする仁菜に対し、「日常茶飯事」だとストップをかけているあたり、実はルパも結構生きづらい思いを秘めているではないかと思われる。

スタッフ

原作・企画・製作東映アニメーション
製作総指揮高木勝裕
企画東映アニメーション/北﨑広実
エグゼクティブプロデューサー 篠原智士/辻秀典
制作統括氷見武士
プロデューサー平山理志
シリーズ構成・脚本花田十輝
作画監督山崎智加
音楽プロデューサー玉井健二(agehasprings)
劇伴音楽田中ユウスケ
音楽制作agehasprings
キャラクターデザイン手島nari
CGディレクター鄭 載薫/大曽根悠介/近藤まり
ライブCGディレクター中西信棋
キャラクターモデリングススーパーバイザー米澤真一
リギングスーパーバイザー戸沼祐介
セッツ&プロップスモデリングスーパーバイザー石上由佳莉/黒田誠一
アニメーションスーパーバイザー関祖輝/小泉正行/中村有希恵/竹中佑城
エフェクトスーパーバイザー渡邊亮太
ルックデベロップメントスーパーバイザー芦野健太郎
ライティングコンポジットスーパーバイザー石塚恵子
ライブテクニカルディレクター森重孝子
美術監督野村正信/藤井里咲
美術設定天田俊貴
プロップデザイン田村正平
色彩設計竹澤聡
撮影監督桑原真也
ビジュアルディレクター涌元トモタカ
編集長坂智樹
音響監督三好慶一郎
CGプロデューサー小倉裕太
シリーズディレクター酒井和男
製作東映アニメーション

音楽

オープニングテーマ

「雑踏、僕らの街」

歌:トゲナシトゲアリ

作詞・作曲:大濱健悟

エンディングテーマ

「誰にもなれない私だから」

歌:トゲナシトゲアリ

作詞:カイザー恵理菜 作曲:遊部優介

劇中歌

「空の箱」

歌:井芹仁菜(2話)、川原木桃香(8話)

作詞:松原さらり 作曲:南田健吾

「声なき魚」

歌:新川崎(仮)

作詞:大西省吾・カイザー恵理菜 作曲:大西省吾

「視界の隅 朽ちる音」

歌:新川崎(仮)

作詞・作曲:大西省吾

「心象的フラクタル」

歌:beni-shouga

作詞・作曲:okoge

「名もなき何もかも」

歌:トゲナシトゲアリ

作詞:飛内将大・タカノシンヤ 作曲:飛内将大

「Cycle Of Sorrow」

歌:ダイヤモンドダスト

作詞・作曲:古賀頌哉

「空白とカタルシス」

歌:トゲナシトゲアリ

作詞:永澤和真・Misty mint 作曲:永澤和真

「運命の華」

歌:トゲナシトゲアリ

作詞:カイザー恵理菜 作曲:永澤和真

各話リスト

各アニメのサブタイトルは実際のロックミュージックバンドの曲名がモチーフになっている。

話数サブタイトル初放送日
第1話東京ワッショイ4月6日
第2話夜行性の生き物3匹4月13日
第3話ズッコケ問答4月20日
第4話感謝(驚)4月27日
第5話歌声よおこれ5月4日
第6話はぐれ者賛歌5月11日
第7話名前をつけてやる5月18日
第8話もしも君が泣くならば5月25日
第9話欠けた月が出ていた6月1日
第10話ワンダーフォーゲル6月8日
第11話世界のまん中6月15日
第12話空がまた暗くなる6月22日
第13話ロックンロールは鳴り止まないっ6月29日

関連動画

ティザーPV (2023年12月)

第1弾PV (2024年2月)

第2弾PV (2024年3月)

まさかのリアル対バンライブ

BanG_Dream!』に登場するバンド『MyGO!!!!!』とトゲナシトゲアリの対バンライブを2025年1月に行うことが、2024年7月に発表された。

ゲーム

2024年8月31日YouTubeのガールズバンドクライ公式チャンネルにてアニメの一挙配信の最後のお知らせでガールズバンドクライのゲーム制作が発表された。スマートフォンの向けのゲームらしく続報は公式X、YouTubeで順次発表するらしい。

劇場版

2024年9月13日公式Xで劇場版総集編 前編・後編の製作が発表された。

コメント

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  • 明日はニーナの誕生日

    今日(10/24)は仁菜の誕生日です だから書きました オチはだいぶ雑な運びになってしまいました トゲトゲからのプレゼントは捏造です
  • すばるに彼氏!? ドキ☆ドキ☆尾行大作戦!

    しょーもねータイトルですが、タイトル通りのしょーもねー内容です。でもこういうしょーもねーになももを書きたかったので書きました。 ガルクラが全50話ぐらいあったらこういう回もあったかもしれない ↓ガルクラ垢(X) https://x.com/shumidesuyone
  • 10月末の急な訪問

    ハロウィンの仁菜に振り回されるトゲトゲの話です ルパ智のその後は各々でご想像ください
  • ほろ酔い

    ほろ酔い仁菜が、桃香さんに甘える話。 恋人同士設定。 直接描写はないので年齢制限はつけてませんが、苦手な方はご遠慮ください。
  • GBC ヒナにな VOID 試閱

    將於2024/10/12 百合Only販售實體書 有興趣的話,印量調查還請填寫下 https://docs.google.com/forms/d/1pKKQLFBg3n51yCgZ9Pg2P8f4HQmnanVrZC8KTtndTsc/edit
    10,169文字pixiv小説作品
  • 熱量は不均衡?

    仁菜とすばるの痴話げんか話。 個人的になすば付きあってるときの各々のスタンス 仁菜 付き合ってるんだからイチャつくのは当たり前だよね すばる 恥ずかしいから二人きりの時にしてほしい 桃香 普段のはイチャついてないつもりか? ルパ 青春ですね 智 帰れ
  • 嫌いだけど

    成人済みになヒナです 健全な話です になヒナありがとう になヒナの表記ってどれがメジャーなんですかね?
  • メロウブレイク

    赤城神社𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬――
  • わかりませんが大事なことです

    ルパさんと智ちゃん、ルパさんのご両親のお墓参りに行く。 やや百合的な表現があります。
  • しょうもない

    8話まだ観てないです。オチなし
  • ルパ「智ちゃんは喜んでくれますかね」

    智ちゃんに構ってもらえなくて寂しいルパさんの話。 公式に智ちゃんに何か抱っこさせたい勢力がいると感じざるを得ません。
  • かくしごと

     はじめましての方、そうでない方もこんにちはです。すみっこのモコモコと申します。前作を読んでいただいた方、本当にありがとうございます。  再び「ガールズバンドクライ」の二次創作小説書いてみました。今回はルパ智です!……ですが、になすば智の未成年トリオでわちゃわちゃしてる配分の方が多くなってしまいました。どうしてこうなった。反省ですね……  ルパさんの出番は後半からですが、どうかよろしくお願いいたします。  話の都合上、外れてもらった桃香さん絡んだ二次創作も、いつか書いてみようかなと思います。  気の向くままに頑張ります!
  • 熊本生まれの狂犬のお世話

    トゲトゲの2ndワンマンを見て衝動的に書きました 配信だったのに声出しすぎて喉潰れてそうです オチなんてものは期待しないでください
  • ルパ「このままでは智ちゃんをメチャクチャに抱き潰してしまう…」

    というわけでルパ智です。 難産すぎて長ーーくなってしまいました。前の2倍!? 私の前書いたのと繋がりがありますが、仁菜が元カノアリの経験者でタチであることさえ認識して貰えば読まんでもよかとです あとこっから下はオタク特有の長文なので読まなくていいです。 書いてみるとルパさんのまぁ難しいこと難しいこと! 今回ルパ智を書きましたが、テーマは結構悩みました。 すなわち「ルバさんは智ちゃんに手を出すか出さないかで悩むなんてダサい真似するか?桃香さんじゃあるまいに」ということです。 もっと言えば「あんな強キャラ感あるルパさんヘタレさせてキャラ崩壊に繋がらないか?」という点です。 ですが脳内考察の末、「最終的に智ちゃんの誘惑に耐えがたしルパさん」の構図であればギリ許されるんじゃないのか?という結論と相なった次第。 ではどういう言い訳でルパさんに弱さを付与したお前?ということですが… まずルパさんがなんで作中であんな強キャラ感があるかの考察について 一言で表すなら、「トゲトゲメンバーで唯一、画面外で自分の挫折に向き合い終えているから」です。 トゲトゲメンバーの共通点はご存知の通り、過去にデカい挫折、負い目、苦しみを背負っているということです。仁菜はイジメ、すばるは嘘つきとか。そんな中でルパさんはただ1人、それに対する向き合い方に悩む描写はない。あまつさえ仁菜や智ちゃんの説得材料として使っている。 要はある程度気持ちに整理つけてきてるわけです。なので強い。喧嘩上等なところとか笑顔を絶やさないとかありますが、一番はここでしょう。作中のテーマに沿った強さだから説得力がある。 あくまで自分で書いてての個人の感想ですが、桃香さんや仁菜ほど情けない描写をするとなんか違うな…ってなりました。智ちゃんもそうですね。ルパさんほどでないにせよ、芯の強さとかあります。ベジータとはよく言ったもので。ルパ友を書くときにみんな苦しんでるポイントだと思います。 じゃあなんでこんなタイトルにしたバカがよという皆様の気持ちもわかります。やめて石を投げないで。 その理由はズバリ、「前述したルパさんの強さの根底にある『過去との向き合い」に、智ちゃんの存在が大きく関わっているんじゃないか?」と思ったからです。 明確に描写されたわけではないので妄想になる、と前置きを置いた上で。ご覧いただきたいのはルパさんの過去描写、皆様ご存知のルパ智アパートが荒れまくっているというところです。 家というのは家庭、家族を象徴しているものですが、それが荒れているというのは同じく象徴的な描写といえます。家といってもルパさんしかいないんで、家族を失って荒れてるルパさんという構図になるわけですね。あるいは自分以外帰ってこない部屋を、自分だけのために綺麗にする気が起きなかったのかもしれません。 そんなルパ智アパートも今や明るい雰囲気。ルパさんが心の整理をつけたことで、部屋も綺麗になったんでしょう。妄想でしかありませんが、智と一緒に住むようになって、念願の家族を再び得て、部屋を綺麗にする気になったんでしょう。 …そう、智ちゃんという家族を得たことで、ルパさんは家族の喪失という悲しみを乗り越えられた。ルパさんの強キャラ描写の根底である『過去の屈託を乗り越えている』という描写には、智ちゃんが深く関わっていると思うのです。 であれば…あれだけ強いルパさんも、智ちゃんに対してはちょっと弱くなってもおかしくないのでは?智ちゃんという家族を再び失うことに臆病になるルパさん、あるんじゃないか? …という話の変遷になります。 もちろんそういった状況でもルパさんが完全にマウントを明け渡すとは思いません。 なのでここのバランスがいっちゃん難しかったです。 そしてここまでクソ長文読んでくださったあなたにありがとう。それでは本編ご覧ください。
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