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「だからその歌が間違ってないって、証明したいんです!」

プロフィール編集

年齢17歳
誕生日10月24日(さそり座)
身長152cm
出身熊本県熊本市
血液型A型
好きな食べ物おひたし、カフェオレ、ヨーグルト
趣味御朱印集め
イメージカラー
声優理名

人物編集

本作の主人公で、「トゲナシトゲアリ」のボーカル担当。「不登校」のひと。

短めのおさげに結った栗色の髪と、感情をよく映す青い瞳が特徴。


中指を立てる意味を知らないなど世間知らずな所があり、それゆえ少々騙されやすい。その一方で見かけによらず頑固者であり、独占欲も強い。直情的で、納得できないと感じれば例え目上であっても反発する。嘘や誤魔化しなども嫌いで、誰であっても常に真正面から偽りなくぶつかっていく。

一度決めれば頑としてやり抜こうとする意志の強さを持つが、対して他者との距離を気にして孤独に悩む寂しがり屋な一面もある。

抑圧された環境で過ごしてきた反動からか、時折感情を爆発させる。喜怒哀楽も激しく、よく怒ったり泣いたりと表情はとても豊かである。

こう書くと一見してひねくれ者に思えるが、実直で優しく、年相応に甘えん坊な所もある。


若さゆえか世界観がとても白黒ハッキリしており、他人を敵か味方かで分けたがる所がある。この一面については、過去(後述)が強く影響しているらしい。そのためか憧れの人物だった桃香と実際に出会うも、彼女の雑な面を飲み込めず困惑している。脚本の花田氏曰く、桃香に「キラキラしてくれ!」と詰め寄る節がある。


桃香と初対面から仲の良いすばるに対しても、当初は反りが合わず悪者のように解釈して突っかかったため、2人から「めんどくせぇ」とハッキリ言われてしまった。

他人と意見が食い違った時は闘牛士に突進する牛のごとく馬鹿正直に真正面からぶつかっていくため、すばるから正論モンスターと称された(最終話では「正論大魔王」に進化した)。なお言われた仁菜本人は特に否定もせず、小指で角を作りながら「ぎゅう!」と吠えた。

正論モンスターぎゅう

花田氏によれば、「『かわいいな〜』と思って仁菜に接していたら、思った以上にグイグイきて、近づけば近づくほどに面倒くさい(…)というか、自分の中で曖昧にして隠している部分をとにかく覗こうとしてくる」とのこと(Febriとのインタビューより)。


とにかく自分が納得できなければ誰が相手でも真正面からぶつかり、喧嘩も辞さず、時には騒ぎを起こしたりする。なるほど、確かにこの子は面倒くさい。


因みに中指を立てる意味を知ってからは、桃香に「中指立てたくなったら、小指立ててください」と提案。以降は頻繁に小指を立てるようになっており、因縁のあるダイヤモンドダストの面々にもこの仕草が移っている。

バンド内では「ニーナ」というあだ名で呼ばれる。


井芹 仁菜

彼女が怒りやストレスを感じると、赤黒いトゲのようなオーラを背中から出す独創的な表現がある。その感情の強さに応じて量が変わるため、仁菜の心の動きが視覚化され分かりやすくなっている。


桃香がダイダスのインディーズ時代に作った曲『空の箱』を「私のテーマ曲」と語るほど入れ込んでおり、その歌詞に心を救われたと述べている。その思い入れの強さから、ダイダスの現状と新しくアレンジされた「空の箱」を聞いて憤慨した。


公式イラストやアニメのOPで来ているTシャツには、「HOPE FOR THE BEST AND prepare for the worst(最善を希望して最悪に備えろ)」と書かれている。


バンド名の候補に「ちょこれいと」を挙げたり、最終的に観客のTシャツを見て「トゲナシトゲアリ」と名乗ったあたり、ネーミングセンスはあまり良いとは言えない様子。

また11話で披露された「空白とカタルシス」では、初めて作詞を担当した。ただ本人曰く「想いを他の形で一度言語化してしまうと、すっきりして歌詞にできなくなる」とのことで、気分屋な部分もあるようだ。


作中の動向編集

1話で憧れのミュージシャンである桃香と出会い、色んなトラブルに見舞われる中彼女に助けてもらう。それを通じて彼女と仲良くなるが、桃香が諸事情から音楽を辞めようとしていることを知ってショックを受ける。何とか彼女を引き留めようと奮闘した末に、最後に「一緒に中指立てて下さい!」と桃香と一緒に路上ライブを行い、歌を披露。その歌唱力に惹かれた桃香は帰郷を撤回し、バンドをやらないかと提案する。


元々、厳格な家父長制・家中心主義の家庭で育っているらしい。過去に学校の人気者に睨まれた子を庇ってイジメの標的になったせいで不登校となるも、仁菜の状況に見向きもしなかったカリスマ教師の父親とやがて衝突が生まれる。

その後、家族からイジメの件を不問にして学校に貸しを作った上で、仁菜の成績を売り込み大学の推薦をもらうことを勧められた。

空の箱

父親がそんな方針で学校側と話をつけようとしたところ、連れて来られた仁菜は自分に暴力を振るったいじめっ子と「仲直りの握手」を無理やりさせられそうになる。その瞬間、仁菜は「空の箱」の歌詞を口ずさみながらその場を逃げ出し、追手をかわしきって放送室に逃げ込む。椅子でドアを開けられないようにすると、放送設備を使って「空の箱」を学校中に流した。エアギターを弾きながら踊る仁菜はこの時、やっと笑顔を取り戻していた。

その後彼女は、東京の予備校に通って自力で大学に行く、と実家を出たのだった。


そんな独り立ちの事情を抱える仁菜に対し、桃香は感情の発散として歌を勧める。そして、仁菜に新しいバンドのボーカルに加入してほしいとアタックをする。

初めは気乗りしなかったのかバンド加入は渋々だったが、桃香、すばると行ったライブを経て徐々に音楽活動へのめり込むようになっていく。そしてダイヤモンドダストの新しいボーカルが因縁の相手だと知ると彼女の再登場含め現ダイダスに対する不満が爆発、「爪痕を残そう」と決意し、自身の感情を燃やしながら仲間を引っ張っていくようになる。


一方なかなか勉強に身が入らなかった仁菜は、智とルパの加入を経てプロを目指すと方針を決めてから休みを取るようになり、成績は急降下。姉の涼音が来訪し、そのことに対する家族の非難を知る。

本格的に家を出て音楽に専念すべきか悩む仁菜は桃香の友達・ミネに相談するが、ライブの日に諸事情からバンドを辞めようとする桃香に向かって「予備校辞めます」と宣言をすることで、自らの退路を断つのだった。しかもステージの上で。


そのライブからの帰り道、当然桃香とは喧嘩になってしまう。シャツの襟を掴んで殴ろうと拳を構えた桃香に仁菜は「いいですよ。慣れています」「これで桃香さんを軽蔑できます」と、過去に遭ったイジメの過酷さを示唆しながら目を逸らさずに挑発する(イジメっ子のリンチで病院に運ばれることもあったと仁菜は過去に語っているので、この「殴られ慣れている」は嘘ではなく事実である)。

さすがに頭に血の昇った桃香も、この言葉で踏み止まる。


ミネのアコースティックギターを譲り受けた仁菜は父親に決別の手紙を送ると、予備校を辞めて生活費を稼ぐため、智とルパと同じ飲食店でバイトを始める。


その後仁菜は桃香にダイダスのライブへ連れて行かれ、自身の過去を打ち明けられる。最近の言動は自分の過去の姿を仁菜に重ねた桃香が、かつての自分と同じ轍を踏んで欲しくないという想いから守ろうとしていたためだった。

私で逃げるな.

しかし仁菜は「私の気持ちはどうなるんですか」と反論し、ダイダスから逃げようとする桃香にビンタをする。「私はあなたの思い出じゃない!思い出に閉じ込めないでください」と強く告げて、ダイダスと桃香が思いを通じ合わせられるように逃亡を阻み、更に自分からダイダスへ宣戦布告をする。

その帰り道、仁菜は桃香に「やっぱり私、桃香さんが好きです」「決まってるじゃないですか。告白です」と優しく告げ、それを聞いた桃香はハンドルを握りながら涙を流す。

こうして仁菜はやっと、桃香に自分の想いを受け止めてもらうことに成功したのだった。


それから芸能事務所社員の三浦に声をかけられ、今の音楽性のままでプロデュースしてもらえるかどうかが決まる分水嶺のフェスに向け、新曲の歌詞を練っていた仁菜に降りかかったのは、両親の電撃来訪だった。

涼音によれば仁菜が送った決別の手紙を見て父親が憤慨したらしく、納得できないと叱り飛ばしに来たのだという。仁菜は両親を避けようと必死で逃げ回るも、父親にアパートの鍵を変えられてしまう。すぐさま大家に連絡して訴えるも未成年かつ親の許可でアパートに住んでいる都合上鍵を戻してもらうことはできず、結局すばるなどバンド仲間の家に泊めてもらう。その中、彼女らから両親と対話をするようにと促される。

特に両親を事故で亡くしているルパに諭された仁菜は、彼女と智からもらった熊本行きのチケットを手に実家へと戻る。


桃香に指摘された通り、仁菜にとって一番大きな傷となっているのは、イジメ事件の際に父親が味方してくれなかったことだった。そのため父から勝手な行動を叱責され、もぎ取った学校の謝罪を見せられても父は娘の必要としていることが未だに分からず、結局話し合いではどうにもならないと呆れる。

飛んでるって思い込んでるだけかもしれないけど井芹仁菜「空の箱」

その日の夜、涼音にイジメを受けて自殺を考えていた頃「空の箱」に救われたこと、今の音楽活動への本気を打ち明ける。すると涼音は仁菜に対し、父親は本当は空回りしているだけで、実際は仁菜のことを愛していると告げる。これを聞いた仁菜は泣きながら母親特製のカレーを食し、翌日ようやく父親と和解、思いを通じ合わせる。

家族の愛を実感した仁菜は「カタルシス」をテーマに、新曲の歌詞を書き上げるのだった。


その後、フェスでヒナの態度を見て相変わらず小指を立て棘を生やしまくる仁菜だったが、仲間とステージに立ち思いの丈を歌にぶち込んで、やり切った笑顔を見せた。


無事に事務所と契約を結んだトゲトゲだったが、それから間もなくダイダス側から無茶な対バンの話が舞い込んでくる。しかしデビューしたてのトゲトゲは三浦も悔しがるほど宣伝をしてもらえず、新曲に注目が集まらないという厳しい現実を突きつけられる。

この状況に不満を燻らせる仁菜に、ヒナからインスタのフォロリクを送られるが…?


終盤ではバタースコッチブロンドのASATクラシックエレキギターを欲しそうに眺める描写が増え、最終的に購入。最終話のライブでこのギターを使い、「桃香と一緒に演奏する」という夢を叶えた。

因みにこのギターは、放送前のキービジュアルなどのイラストで抱えている姿が描かれていた。


ファンからの扱い編集

🖕^▽^🖕怒れる少女が現れた!▼

1話で嘘を鵜吞みにして、飲食店スタッフに両手の中指を立てながら満面の笑みで「ありがとうございました!」と言うシュールな姿が早速SNSでバズり、作品自体に注目を集めることとなった。


序盤から初対面の人に無愛想な態度を取る、攻撃的な言動を取る、大声で九州弁を叫ぶ、絡んできた酔っ払いにシーリングライトを振り回しながら襲い掛かる、などなどインパクトある姿を多く見せたからか、ネット上では「川崎の狂犬」と呼ばれている。

尤も序盤の凶暴性は都会での孤独な新生活で追い詰められていたのが大きく、それが解消される3話以降では直情的ではあっても他人に無闇に噛みつくようなことは無くなっている。

育ちの良さから来る柔らかい面を見せることも多く、「案外普通の女の子」と評する向きもある。


制作スタッフから見た仁菜編集

先の通り狂犬扱いされることの多い仁菜だが、ディレクターの酒井氏はこの扱いを「ちょっと心外…」と感じるほど意外だと語っている(Anime Recorderのインタビューより)。


逆にプロデューサーの平山氏は男性ファンに仁菜の性格を受け入れてもらえないのではという恐怖を抱えていたそうで、脚本の花田氏も「この子はさすがに愛されるのは難しいのでは」と思いながらシナリオを書いたという。

因みに公式サイトの「やや引っ込み思案の普通の女の子。小中高と目立たない存在で、成績もごく普通。特に大きな夢もなく、空気を読んで、みんなに合わせて生きてきた」という紹介文は、実は彼女の初期設定である


Febriとのインタビューで花田氏が明かした所によると、放送前に平山氏から「実態と乖離しているから、紹介文を直してください」と言われるも「(本編の)あのままのキャラクターを紹介文に書いたら、誰も見なくなっちゃうよ」と反論して直さなかったという。

このことからも、スタッフが視聴者の反応をよほど気にしていたことが窺える。

なお同じ上のインタビューで、花田氏が脚本家の吉野弘幸に「仁菜って、あなたそのものだよね」と言われたエピソードを明かしている。

作中で、仁菜にバンドをやるよう説得するのに5話も消費した面倒くささが自分の性格に由来しているのだと納得したそうである。


また、いざ放送を始めたら仁菜が人気キャラになったことについて平山氏は、苦悩が多く衝突を生みやすい性格を持ちながらも主体的な主人公たり得る条件を持つ『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジのようだと例えている(ASCIIのインタビューより)。

花田氏によれば、トゲトゲを家族に例えたら仁菜は長男だとか。

調和と協調よりプライドや信念を重んじることで「男の子っぽく」書いたらしく、仁菜と桃香のぶつかり合いを父と息子の喧嘩のように例えている(オタク総研のインタビューより)。


関連イラスト編集

💦 🎤 🎸!!!!!!井芹仁菜

无题girls band cry!

Ninanina🤟

Iseri NinaGirls Band Cry = 赤

井芹仁菜無題


関連動画編集


関連タグ編集

ガールズバンドクライ トゲナシトゲアリ

河原木桃香 安和すばる 海老塚智 ルパ(ガールズバンドクライ)

井芹涼音 井芹靖恵 井芹宗男 三浦潮美


狂犬 正論モンスター レッドヒロイン


ヒナ(ガールズバンドクライ)

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