概要
「ヨルシカ」「ずっと真夜中でいいのに。」「YOASOBI」と『夜』に由来する3組のアーティストを指す総称として、Z世代の日本人を中心に定着している呼称。
ボーカロイドクリエイターを加えたMVがYouTubeで公開されて支持を広げた点、社会不安に思い悩むZ世代の日本人に寄り添う優しくも現実を見つめる歌詞などが共通した特徴とされる。ネットカルチャーが流行を生む「新しいJ‐POPシーンのカタチ」とされ、レコード会社や芸能事務所の投資に依存する商売手法が定着した邦楽業界に新風を巻き起こしている。
しかし音楽ユニット以外でも夜間をテーマのみに限らず、朝、昼をテーマにした楽曲もある。
上記のアーティスト以外ではソロアーティストにはmiletやAimer、Eveもいる。
「夜好性」の初出は2020年1月18日の おしの(@shitajiki905)氏のツイートであり、その後、その言葉がYouTubeのコメントを通じて広まっていった。
アーティスト概要
ヨルシカ
「この胸の痛みは気のせいだ わかってた わかった振りをした」
(「八月、某、月明り」から)
ボカロPとして活動していたコンポーザー(作曲家)のn-buna が、ボーカリストsuis (スイ) を迎え、2017年に結成。胸を打つ文学的な歌詞と郷愁ある音色、そしてコンセプチュアルな物語性を持つ楽曲が人気となっている。
人気曲は「ただ君に晴れ」、「花に亡霊」、「だから僕は音楽を辞めた」など。
その他、昼をテーマにしたCMソングがある。建設企業の大成建設など。
ずっと真夜中でいいのに。
「縋って 叫んで 朝はない 笑って 転んで 情けない」
(「秒針を噛む」から)
ボーカル・作詞作曲を手がけるACAねを中心とした『特定の形をもたない音楽バンド』。2018年6月に「秒針を噛む」のMVを投稿し、活動をスタートした。楽曲には、ぬゆり、100回嘔吐、煮ル果実など著名なボカロPが参加し、独自の世界観を確立している。
人気曲は「秒針を噛む」、「お勉強しといてよ」、「正しくなれない」など。
YOASOBI
「忘れてしまいたくて閉じ込めた日々も 抱きしめた温もりで溶かすから」
(「夜に駆ける」から)
『小説を音楽にする』というコンセプトのもと結成。ボカロPのAyaseとボーカリストikura (幾田りら)の2人組ユニット。2019年に「夜に駆ける」のMVを公開し、デビューした。匿名性を掲げる他2アーティストと異なり、雑誌・TV・ラジオにも出演している。
関連動画
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