チョコボレーシング
ちょこぼれーしんぐ
1999年に発売されたチョコボシリーズの派生作品で、同シリーズキャラによるオールスターレースゲームとなっている。
BGMの多くは歴代『FF』シリーズのアレンジ曲で、『サガ』シリーズの音楽担当である伊藤賢治が担当。
このゲームの特色としてGPモードやタイムアタックの他にストーリーモードが存在し、全9章のステージのタイムの応じて点数(最大で100点)がもらえ、クリア後にエディットキャラを1体作成出来る。
アビリティ
キャラクターセレクト時にアビリティを1つだけ選ぶことができる。時間の経過により左上のゲージが溜まっていき100%になると使用できる。また、ゲージが100%まで溜まると自動的に発動するアビリティも存在する。
計10種。内2種は隠しアビリティ。
- ダッシュ:発動すると一定時間加速する。
- はばたき:発動すると低空飛行状態で走行可能で、路面の影響を受けない。
- グリプル:発動すると一定時間グリップ力が増し、コーナーリング性能が強化される。名前はFFシリーズの魔法「スリプル」より。
- ぶんどる:他のプレイヤーの持っている魔石を1つ奪い取ることができる。奪えなかった場合はランダムに魔石が手に入る。
- 魔石アップ:最後に手に入れた魔石のレベルを1つアップさせる。魔石を持っている状態で自動的に発動する。
- バリア:ゲージが満タンになると自動でバリアを張り、魔石やアビリティの効果を一回だけ防いでくれる。
- 魔石あずかり:ゲージが満タンの状態で魔石による攻撃を受けると発動し、その時受けた攻撃と同じ魔石が手に入る。
- 突進:発動すると猛スピードで突進し、ぶつかった相手をスピンさせる。ダッシュ同様に加速用に使えるが、あちらと比べるとゲージがたまる速度が速い分、発動時間が短い。
- メガフレア:隠しアビリティ。自分以外の全てのレーサーを大クラッシュさせる。魔石やアビリティなどで防御することはできないが、ゲージがたまるのが遅い。元ネタはバハムートの「メガフレア」。
- ガンブレード:隠しアビリティ。発動させると白く透明なガンブレードを背負い、1位になるまでスピードとグリップがあがる。この間は追い越した相手を切り裂いてクラッシュ(アビリティのバリア貫通)させる。ただしゲージがたまるまで時間が最長かつ、大クラッシュさせられたら強制解除してしまう。元ネタは『FFⅧ』の武器。
魔石
コース上の特定ポイントに並んでおり、一度に最大3個まで持つことができる。使用すると魔石を消費して魔法で様々なアクションを行える。他ゲームで言うところのアイテムに該当する。また(リフレク・死の宣告を除く)同じ種類の魔石を連続で取ると合体してレベルアップし魔法がパワーアップする。ただし、1レベルアップした魔石は2個、2レベルアップした魔石は3個とカウントされる。
レーサーの後ろから体当たりすると、魔石を奪うことができる。
魔石 | レベルアップ | 効果 |
---|---|---|
? | × | ランダムで一個いずれかの魔石が手に入る。順位の遅い時ほど強力なものが出やすい。 |
ヘイスト | ○ | 加速する。レベルアップすればするほど加速時間が長くなる。 |
ファイア | ○ | 一直線に飛ぶ火球を飛ばし命中したプレイヤーをクラッシュさせる。レベルアップするとホーミングするファイラに、最大レベルだと前方にいる全てのプレイヤーをホーミングし順に命中するファイガになる。 |
ブリザド | ○ | 踏むとスピンする氷を後方に設置する。レベルアップすると一度に氷を7個設置するブリザラに、最大レベルだと全レーサーを氷漬けにしたのちクラッシュさせるブリザガになる。 |
サンダー | ○ | 前にいるレーサーの前に雷を落とす。1本だけなので避けられやすいが、レベルアップすると3本になるサンダラになり避けにくくなる。最大レベルだと全レーサーを雷でクラッシュさせるサンダガになる。 |
ミニマム | ○ | 他プレイヤーを小さくしスピードダウン。重ねがけやレベルアップも可能。3段階まで小さくなると、他のレーサーに踏み潰されて一定時間走行不能になる。 |
リフレク | × | 使うと一定時間バリアが張られ魔石からの攻撃を防ぐことができる。一度攻撃を防ぐとバリアは消える。また、この魔石は持っているだけでも攻撃を自動で防いでくれる(その際手持ちのストックから1つ消える)。サンダー系、ブリザガ、死の宣告、アルテマ系は魔石使用者に反射する。 |
死の宣告 | ○ | 使うと目の前のレーサー1人に10カウントが始まり、カウントが0になるとクラッシュする。カウントが0になる前に他のレーサーにぶつかると相手にカウントを移すことができる。 |
アルテマ | ○ | 他レーサーを全員スピンさせる。レベルが上がればクラッシュ、大クラッシュと威力が上がる。 |
キャラセレクト時には自由にアビリティが選べるものの、GPモードやストーリーモードでは所持アビリティが設定されている。
初期キャラクター
所持アビリティ:ダッシュ
ホームコース:シドのテストコース
ステータスは軒並み平均的なバランスキャラ。
使用するマシンはシドの開発した「ジェット・ブレードCR」。
ストーリーモードでは台詞は「クエッ」としか喋らない。
所持アビリティ:はばたき
ホームコース:モーグリフォレスト
マシンは動力付き動力付きキックボードのような外見「モグ・スルーR2」。チョコボに対抗してシドに開発を依頼したのモンスターマシン(と本人は思っているが、シドがうっかり忘れていおり1日で仕上げたと言うなんとも言えない裏事情がある)。
性能は最高速を含め、全てが平均的な性能。軽めで若干加速が良い。
ゴーレム
所持アビリティ:グリプル
ホームコース:巨人の遺跡
マシンは4WDが採用された「ロックルーザーV8」。
高いグリップ性能を活かしたコーナリング重視型。車体が重い為ドッグファイトにも強いが最高速度が低く、ヒルクライムコース突入時の加速が低い。
ゴブリン
所持アビリティ:ぶんどる
ホームコース:ミスリル鉱山
マシンは「ゴブトロッコH4」。
ジェットブレードCR以上の最高速度を持つが、グリップ性能が低く低速コーナーコースを苦手とする。
所持アビリティ:魔石アップ
ホームコース:黒の館
空を飛ぶ雲「魔雲」に乗ってレースに参戦する。
ジェットブレードCRに匹敵する最高速を持ち、空中浮遊状態で走行可能のため路面の状況やブリザドで設置する氷トラップを無視して走行できる。ただし車体は軽量なので、高低差がある地形には弱く、グリップ性能は低めなので低速コーナーコースが苦手。
所持アビリティ:バリア
ホームコース:ミシディア空中庭園
名称は白魔道士だが、デザインは『チョコボ2』のシロマとほぼ同じ。
「ホーリーカーペット」という空飛ぶ絨毯に乗る。黒魔道士の魔雲と同じく路面の影響を受けないが、あちらと比べると最高速が劣る代わり、グリップと加速性能に強く低速コーナーコースにも対応できる。 操作性が良好で、初心者でも扱いやすいのも嬉しい。
所持アビリティ:魔石あずかり
ホームコース:ハングリーランド
三輪車「DEV・トライシクル」に乗って登場。グリップ能力は非常に高く小回りが利き、ドリフト性能が高いコーナリング特化キャラ。レーサー自身の重さも相まって最高速度は一番低め。
ベヒーモス
所持アビリティ:突進
ホームコース:グルグ火山
マシンは無限軌道が採用された「ベヒーメタル99式」。
ロックルーザーV8と同じくドリフト・グリップ性能に優れているが、本機は加速性能が強く、高低差が激しいコースや高速・低速コーナーコースにも強い重量級オールラウンド型。
プレイヤーキャラとしてはストーリーモード最後の存在として立ち塞がる。
隠しキャラクター
その1
これらの解禁に合わせ隠しアビリティや隠しコースが追加される。
ストーリーモー1周クリアでバハムート、2周クリア後に挑まれるレースに勝利でスコールがそれぞれ解禁される。
所持アビリティ:メガフレア
ホームコース:幻界
シリーズおなじみの幻獣王。ストーリーモードでは最後の試練としてプレイヤーの前に立ち塞がり、自身の翼「ドラゴン ウイング」でコースを駆け抜ける。
魔雲やホーリーカーペットのように浮遊移動のためコース路面の影響を受けず最高速度も上位クラス。 難点としてグリップ性能が悪目で低速コーナーが多いコースは苦手とする。
※最高速度を維持しながら使いこなすには、プレイヤー自身の技量を育てる事が必要。
隠しキャラの中では唯一、エディットモードのベースに選択可能。
所持アビリティ:ガンブレード
ホームコース:FF8サーキット
『FFⅧ』からのゲスト参戦。マシンはテンペスト(アーヴァインが魔女イデアの狙撃に失敗した後、スコールが凱旋門に突入する際に乗り込んだクラシックカー)。
幻獣王の翼に匹敵する最高速度を持つ一方でグリップ性能や加速性能が低いため、操作技術は上級者向けのキャラ。
他の隠しキャラと比べて乱入イベントや専用ステージ、アビリティなどが用意されているなど演出面では本作のゲストキャラの中でも破格の扱いを受けている。
その2
キャラセレクト時にカーソルをスコールに合わせて特定のコマンドを入れると選ぶことができる。
使用キャラはストーリーモードを周回するたびに増えていく。
キャラ名 | 必要クリア回数 | コマンド | 出典 | 解説 |
---|---|---|---|---|
シドタンク(シド) | 3回 | L1押しながら○ | チョコボ2 | 最高速度こそ極めて遅いがグリップやドリフト性能が高い。 |
ムンバ | 4回 | L2押しながら○ | FFⅧ | チョコボと同速のオールラウンダータイプ。 |
クラウド | 5回 | R1押しながら○ | FFⅦ | バイク「ハーディ=デイトナ」で参戦。グリップが無いためコーナリングが不得手だが最高速度に優れる。 |
サボテンダー | 6回 | R2押しながら○ | FFⅥ | まさかの自分の足で走る。スタート前から肩で息をしている状態で全レーサーの中でもダントツに足が遅い。どのぐらいかと言えば、ジャンプ台で道路を飛び越えるコースで加速が付かず越せないほど。ネタキャラだがヘイストやアビリティ使用中の加速力はトップクラスなのでワンチャン力はある。 |
Aya | 7回 | L1+L2押しながら○ | パラサイト・イヴ | パトカーに乗っているためアヤ本人の姿は見えず。 |
初代チョコボ | 8回 | R1+R2押しながら○ | FFⅡ | FFⅡのドット絵チョコボ。性能は通常チョコボと全く同じ。 |
インビンシブル | 9回 | L1+R1押しながら○ | FFⅢ | 3に登場した飛空艇。性能は速いどころか爆速であり、他キャラがアビリティや魔石を駆使してようやく200km/hを出するとしてインビンシブルは素で240〜280km/hと言うデタラメな数値を叩き出す。その代わりあまりに速過ぎて常人には制御不能になる。 |
ジャック | 10回 | L2+R2押しながら○ | とびだせ大作戦 | 自分の足で走るため、全レーサーの中でもダントツに足が遅く、サボテンダーといい勝負。なおサボテンダーにも言えるが、何故か、普通に走るよりもバックで走った方が速い。 |
コメント
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すべて見る【チョコボ】幻界への扉
チョコボレーシング~幻界へのロードを基にしたオリジナルストーリーです。 部屋を片付けていたら、懐かしい本が出てきました。作成は8年前。少しだけ、修正加えています。 ゲームをご存じの方は、2ページ目からどうぞ。 ◆ おおお!? CR知ってらっしゃる方が!? まさかのご評価ありがとうございます!4,625文字pixiv小説作品