アイドルタイムプリパラ

あいどるたいむぷりぱら

『アイドルタイムプリパラ』とは、2017年4月〜2018年3月に稼働していたタカラトミーアーツのアーケードゲーム、および同時期にテレビ東京系列他で放送されたテレビアニメ。『プリパラ』の続編。

み〜んなあつまれ!! アイドルはじめる時間だよ!!

概要

2017年4月から稼働・放送開始したタカラトミーアーツのアーケードゲームおよびテレビアニメ。『プリパラ』の続編にあたる（ファンからは事実上の4期とみなされることもある）。

舞台を移しつつも世界観は同一。スタッフも殆どが前作のメンバーを引き継いでいるが、音楽担当は斉藤恒芳・石塚玲依の2人からはまたけしに交代された（第27話より渡部チェルも参戦）。

アニメの舞台はパラ宿の隣町・パパラ宿に移され、主人公も真中らぁらと新キャラクター夢川ゆいのダブル主人公となる。メインキャラも刷新されるが、前作のキャラクターも準レギュラーとして登場している。またサブキャラクター・端役のCVには、前作メインキャラの声を当てた声優が多く起用されている（後述）。

今作では男子プリパラこと『ダンプリ』が新たに登場。

年上男子がメインキャラとして登場するのは『オーロラドリーム』や『レインボーライブ』（特に『キンプリ』）を彷彿させる原点回帰と言え、アニメ側のキャラクターデザインを手掛ける原将治によると、森脇監督は『プリパラ』企画当初から「男の子アイドルの聖地」を描写したい節があったらしい。しかし「やるならキッチリやる」との彼女の意向で、今回新機軸として組み込まれたとのこと。

パパラ宿ではダンプリが普及しており、アイドルは男がするものという認識が当たり前になっている。

前作の目的が「主人公が神アイドルを目指す」であったのに対し、今作では「主人公が所属するプリパラを繁栄させる」というのが目的となっている。女子プリパラは前作において、長い歴史を持ち神アイドルグランプリの様子が全世界で中継されている描写があるのだが、パパラ宿では不自然（それを言ったら二年も年を取らないらぁら達は…）なくらい盛り上がっておらず、当初はよその国や地域の文化扱いであった。

さらに主人公（ゆい）個人の目標も「一流アイドルである兄に、アイドルとしての自分を認めてもらう」という形となっていた。この他、校長の初期設定が（理由は大分異なるが）プリパラ嫌いである事など、前作のオマージュもいくつか見られる。

またストーリーの軸は「仲間との絆」を残しつつ、「夢」が新たに据えられている。どんな逆境であろうとアイドルデビューを夢見ていたゆいを始め、主役回を持つキャラの殆どがプリパラを通じ自身の夢と関わり、中盤からはこの傾向が更に顕著になっていく。

本作でも（一時的とはいえ）神アイドルのクビやプリパラ追放など一部のアイドルへの冷遇が劇中に存在するが、それに屈さず自分の信念を貫くアイドル達の奮闘も本作の特徴とも言え、主人公のチームはほぼ必ず勝つという展開も、3期までのプリパラに比べて抑えられている。

アーケード版では弾数が「タイム〇弾」になり、神アイドルグランプリシステムが廃止された代わりに多くの新システムが登場した。

ランダムで発動する「スーパーアイドルタイム」に加えコイン機能が登場し、プレイに応じて貯まるコインでショッピングをする事が可能。

ショッピングで『プリティーリズム』時代のアーケード曲が解放されたり（歌唱はプリパラキャラによる新録）、マイキャラに「チャームポイント」や「語尾」を付けられるなど新要素が取り込まれ、より個性を磨くことができる。また一部のアイテムは1度購入すると撤去不可能になるという、一部のプレイヤーにとっては迷惑なシステムである。

アニメは2018年3月に完結、アーケードゲームも3月末から4月中にタイム7弾を以て稼働を終了し、4月からはゲーム・アニメとも後継タイトルの『キラッとプリ☆チャン』へ代替わりした。前作『プリパラ』とのシリーズ合計話数は全191（140+51）話となり、前作の1stシーズンが3クールと若干短めだった経緯から惜しくも200話には届かなかった。『プリティーリズム』の3作品（計153話、傑作選のオールスターセレクションは含まない）と合算したここまでのプリティーシリーズ累計では344話。

なお、プリパラシリーズは2018年に一旦終了し後も根強い人気を受けて2019年秋にアーケード筐体が異例の復活したり各種ライブが継続して開催されている等新規の展開が続いている一方で、2021年から展開されている『アイドルランドプリパラ』の新作アニメは製作委員会方式ではなくタカラトミーアーツが単独で製作している関係で、製作委員会表記等では2022年5月時点においても『アイドルタイムプリパラ』名義が用いられている（詳細はプリパラの項を参照）。

また『アイドルランド』においては『アイドルタイム』終了から約5年9ヶ月越しにプリパラとしての累計200話を達成している（2024年時点で『アイドルランド』を含めたシリーズ合計話数は204話）。

あらすじ

パラ宿の隣町「パパラ宿」にプリズムストーンショップがオープンした。神アイドルグランプリを優勝したそらみスマイルのらぁらはそんなパパラ宿へとやってきたが、そこで夢見る新人アイドルのゆいと出会う。二人の出会いは、新たなるプリパラの物語の幕開けだった…。

登場人物

本作初登場の主要人物は名に数字が含まれており、好物がそれぞれ炭水化物になっている。また、スカウトマスコットは名にパ行の文字が含まれている。またダンプリの準レギュラー男子勢は名に時間に関する言葉が含まれている。

主要人物

マイ☆ドリーム

• 夢川ゆい（CV:伊達朱里紗）
• 虹色にの（CV:大地葉）
• 幸多みちる（CV:山田唯菜）

エヴァーゴールド

※最終回で結成されたという特殊な経緯を持つチームであるが、便宜上ここに記す。詳細は項目参照。

• 華園しゅうか（CV:朝日奈丸佳）
• ガァララ・ス・リープ（CV:黒沢ともよ）
• 地獄ミミ子（CV:上田麗奈）

• 真中らぁら（CV:茜屋日海夏）

スカウトマスコット

• プニコン（CV:山北早紀）
• チュッペ（CV:芹澤優）
• ピツジ（CV:澁谷梓希）
• ポワン（CV:久保田未夢）
• パック（CV:若井友希）

『ダンプリ』の男子アイドル

• 夢川ショウゴ（CV:山下誠一郎）
• 三鷹アサヒ（CV:小林竜之）
• 高瀬コヨイ（CV:土田玲央）
• めがボーイ（CV:市川太一）

私立アボカド学園

• 大神田川ババリア（CV:高乃麗）
• 大神田川ババリオ（CV:三宅健太）
• すず（CV:若井友希）
• はな（CV:久保田未夢）

ヒツジ隊

• チイ（CV:小坂井祐莉絵）
• ちあ子（CV:相良茉優）
• 愛子（CV:金子彩花）
• ガイ子（CV:金澤まい）
• 瑠衣（CV:七瀬彩夏）

新たなるプリパラ関係者

• ファララ・ア・ラーム（CV:佐藤あずさ）

前作から登場するキャラクター

セインツ

• 華園みあ（cv:大久保瑠美）

そらみスマイル

• 真中らぁら（CV:茜屋日海夏）
• 南みれぃ（CV:芹澤優）
• 北条そふぃ（CV:久保田未夢）

ドレッシングパフェ

• 東堂シオン（CV:山北早紀）
• ドロシー・ウェスト（CV:澁谷梓希）
• レオナ・ウェスト（CV:若井友希）

ガァルマゲドン

• 黒須あろま（CV:牧野由依）
• 白玉みかん（CV:渡部優衣）
• ガァルル（CV:真田アサミ）

トリコロール

• 紫京院ひびき（CV:斎賀みつき）
• ファルル（CV:赤﨑千夏）
• 緑風ふわり（CV:佐藤あずさ）

ノンシュガー

• 真中のん（CV:田中美海）
• 月川ちり（CV:大森日雅）
• 太陽ペッパー（CV:山下七海）

うっちゃりビッグバンズ

• 黄木あじみ（CV:上田麗奈）
• 北条コスモ（CV:山本希望）
• ちゃん子（CV:赤﨑千夏）

プリパラ関係者

• 赤井めが姉ぇ（CV:伊藤かな恵）
• 赤井めが兄ぃ（CV:諏訪部順一）
• ジュリィ（ジュルル）（CV:上田麗奈）
• ジャニス（CV:豊崎愛生）

スカウトマスコット

• クマ（CV:鈴木千尋）
• ウサギ（CV:寺島拓篤）
• ユニコン（CV:大谷育江）
• ネコ（CV:今野宏美）
• ウサチャ（CV:諸星すみれ）
• トリコ（CV:愛河里花子）
• ハム先輩（CV:古川慎）

声優について

前述の様に、前作にメインキャラなどを演じた声優は、本作でも脇役として登場することがある（かつてはレインボーライブでも行われていた）。補足内の★印はキャストの優先度が前作のキャラクターである声優。

	前作	本作	補足
芹澤優	南みれぃ	チュッペ	★
久保田未夢	北条そふぃ	はな、ポワン	★
山北早紀	東堂シオン	プニコン	★
澁谷梓希	ドロシー・ウェスト	ピツジ、ゆい達のクラス担任	★
若井友希	レオナ・ウェスト	パック、すず、おばちゃん（第4話登場）	★
渡部優衣	白玉みかん	たま代（第11話登場）	名前に「たま」が含まれる共通点がある
佐藤あずさ	緑風ふわり	ファララ・ア・ラーム	★
上田麗奈	黄木あじみ、ジュリィ（ジュルル）	地獄ミミ子	★
大森日雅	月川ちり	白川らん	苗字に「川」が含まれる共通点がある
山下七海	太陽ペッパー	うどん川こむぎ
高乃麗	大神田グロリア	大神田川ババリア	従姉妹同士で容姿・性格・職業も似ている
大久保瑠美	香川いろは	華園みあ	みあとしての正式な登場は「アイドルタイム」が初
稲田徹	そふぃの父親	体育教師郎
麦穂あんな	ヤギ、ラジカセ等端役多数	腕肩仁子

この内キャストの優先度は1つの話に同じCVのキャラが出た場合、本編初登場キャラではなく旧作のメインキャラでクレジットされる事が多い。これは本編初登場キャラの多くがサブキャラであることも関係していると思われる。

本作初登場ブランド

FantasyTime（ファンタジータイム）

夢川ゆいが使用するブランド。既存のブランドではなく、前々から彼女が妄想していたブランドをめが姉ぇにデザインごと採用してもらったもの。メルヘン風の『ゆめかわ』な洋服が特徴的。ブランドタイプはラブリー。

NeonDrop（ネオンドロップ）

虹色にのが使用するブランド。ローラースケートや野球等の、スポーツをモチーフとした衣装が特徴的。設立から日が浅く、にのがプリパラデビューした時点で新ブランドであった。ブランドタイプはポップ。

MeltyLily（メルティリリィ）

幸多みちるが使用する、みちる用にあろまが立ち上げたブランド。花を多くあしらったオリエンタルな衣装が特徴的。ブランドタイプはクール。

RichVenus（リッチヴィーナス）

華園しゅうかが使用する、彼女自らがプロデュースしているブランド。金や宝石、羽根などの高級素材で作られた煌びやかでゴージャスなコーデが特徴。ブランドタイプはセレブ。

Clockgarden（クロックガーデン）

ファララ・ア・ラームとガァララ・ス・リープが使用するブランド。時のコーデが属するブランドでもあり、玩具『アイドルウォッチ』で限定排出されるコーデもこのブランドに該当する。

FantasyTime Dream（ファンタジータイムドリーム）

ゆいが使用する、FantasyTimeが夢の力でパワーアップしたブランド。事実上の上位互換ブランドで、ゆいはFantasyTimeと併用する形で本ブランドを使用している。

主題歌

	曲名	作詞	作曲	編曲	歌
OP1	Just be yourself	鈴木まなか	Kon-K	Kon-K	わーすた
OP2	最上級ぱらどっくす	鈴木まなか&渡邊シェフ	安藤啓希&須藤隼太	岸田勇気	わーすた
OP3	Memorial	森月キャス	渡辺徹	渡辺徹	i☆Ris
ED1	アイドル:タイム!!	松井洋平	原田篤	矢鴇つかさ	ゆい&らぁら（第1クール）→ソラミドレッシング（第2クール）
ED2	ハートフル♡ドリーム	松井洋平	本多友紀	酒井拓也	マイ☆ドリーム
ED3	WELCOME TO DREAM	鈴木まなか	加藤裕介	加藤裕介	わーすた

ED1では第2クールで視聴者投稿映像がワイプで流れた。

放送局

同時ネット時間帯は火曜17:55-18:25。

放送局名	系列	放送対象地域	放送時間	備考
テレビ東京	テレビ東京系列	関東広域圏	同時ネット	制作局
テレビ北海道	テレビ東京系列	北海道	同時ネット
テレビ愛知	テレビ東京系列	愛知県	同時ネット
テレビ大阪	テレビ東京系列	大阪府	同時ネット
テレビせとうち	テレビ東京系列	岡山県・香川県	同時ネット
TVQ九州放送	テレビ東京系列	福岡県	同時ネット
岐阜放送	独立局	岐阜県	火曜17:30-18:00	2017年4月18日開始
仙台放送	フジテレビ系列	宮城県	金曜15:50-16:18	2017年4月28日開始
テレビ和歌山	独立局	和歌山県	金曜 7:30 - 8:00	2017年11月17日開始
奈良テレビ	独立局	奈良県	水曜 7:30 - 8:00	2017年12月6日開始
びわ湖放送	独立局	滋賀県	月曜 17:30 - 18:00	2017年12月11日開始

以下はBS、CS、ネット配信

放送局名	放送形態	放送時間	備考
BSジャパン	BS放送	火曜17:29-17:59
AT-X	CS放送	日曜0:30-1:00	リピート放送あり
ニコニコ生放送	ネット配信	金曜 21:00 - 21:30
ニコニコチャンネル	ネット配信	金曜 21:30更新	第1話のみ常時無料

関連タグ

プリパラ　エスコート(プリパラ)

アイカツスターズ!：こちらも新シリーズに突入してからは、男子アイドルグループにもスポットライトが当たるようになった。

名探偵コナン:タイム2弾でコラボ。江戸川コナンや怪盗キッドの服装や、犯人追跡メガネのキャラパーツが限定登場した。主人公の中の人はプリティーリズム・ディアマイフューチャーでメインキャラを演じていた。

すみっコぐらし:昨年に引き続きタイム3弾でコラボ。キャラクターをあしらったコーデが登場した。

アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!:同じ掲載雑誌であるぷっちぐみの付録でコラボのドリチケがついてきた。更には読み込み画面にも登場。BSジャパンでは同じ曜日に放送している。

初音ミク:タイム4弾からコラボ企画がスタートし、ミクのコーデや彼女が歌うプリパラ楽曲が実装。更にタイム5弾では、期間限定でプレイキャラに実装された。

ポプテピピック:ポプテピピック側が、アニメ1,3,8話でポプ子が「かしこまっ！」を披露した(1話ではポーズのみ)。ED歌手のうち一組はアロマゲドンの中の人達。その後、アニメ50話で原作者の大川ぶくぶがアニメーション協力として参加し、登場人物がまさかのポプテピピック絵になった。