「あたいペッパー!世界の王者、なる!」
概要
アプリカのサパンナで、雌ライオンに育てられた野生アイドル。一人称は「あたい」。
109話にて初登場し、116話より本格登場。
育ての母である雌ライオンを手懐けるふわりの姿を目撃し、らぁら達に興味を持つ。115話では、TV中継された神アイドルグランプリの様子を遥か遠くから眺めていた。
そして母ライオンに人間の世界で王者を目指すよう命ぜられ、一人パラ宿までやってきた。
その生い立ちゆえ視聴者達には意思疎通できるのか(そもそも人語を話せるのか)心配されていたが、たどたどしいながらも日本語でコミュニケーションは取れる。
なお、学歴はナイロピ通信幼稚園卒。
大自然で育ったためか、性格は奔放で野性的。そして何かにつけ狩猟感覚で食おうとする。
登場当初はスカウトマスコットや放し飼いされている動物を捕まえ捕食しようとしており、らぁら達までもがエサに見えていた。
なお、ペッパー視点でらぁらが招きウサギにされていたりする中レオナは雄ライオンに見えており、その後すぐさま求愛ダンスを踊っている。
仲良くなった人物へは、「ペロピタ!」と愛情表現として自分の唾液を相手の額につける。常識的に考えてまずありえない挨拶であり、潔癖症のちりは取り乱したあまり水芸で洗浄する始末だった。
この文章を見ているあなた、言いたいことは分かるが口に出してはいけない。
なぜならこれはプリパラである。ツッコんだら負けである。
グロリア校長曰く「ふわり以上の教育しがいがある」とのこと。パプリカ学園で預かられる事になり、以前ふわりが使っていた屋根裏部屋を住居としてあてがわれている。
具体的な年齢は不明だが、現実ののんと体格差があるため少なくとも彼女よりは年上の模様(設定上の身長はらぁらより少し低く、ちりよりは大きいぐらい)。ただし韓国版では年齢が設定されている(後述)。
上述の通り幼卒であるため、117話にてパプリカ学園の初等部1年生として転入し、生き物お世話係ののんが世話役を一任される形となる。
基本的に母ライオンや校長等自分より強いオーラを持つ相手の言うことしか聞かないが、校長の髪にも本人同様のオーラを感じるため、当初のんは校長の髪を常時携帯してうまいこと世話役をこなしていた。
育ったサパンナでは神アイドルグランプリ時の事故により長いことプリパラが廃れていた。そのためアイドルのアの字も知らなかったが(サパンナのアイドルとは特に関わったりしていなかった模様)、死に物狂いで雨乞い踊りをしまくった過去から踊りの経験自体はある。ジャニス曰くステップはまだ未熟らしい。
ウサチャのことは当初食料と認識しており、ウサチャが「神アイドルグランプリで勝ったら食べてもいい」と約束したため、ペッパーはウサチャを食うことが目標の一つになっていた…らしい。その後仲間意識が芽生えたことで約束は取り消されている。(取り消すまで散々からかったが)
奇抜で脳天気な振る舞いこそ目立つが、時に鋭く思慮深い。仲間意識を持ち合わせている他、自分が納得できない掟はたとえ権力者の言いつけでも認めない。
この点は、天然だが鋭い感性と察しのよさを持つそふぃに通じるものがあるかもしれない。
ネコ科に育てられた故かニンニク嫌い。また、「あんな恐ろしい生き物サパンナにもいない」という理由であじみも苦手な模様。
ちなみに使用ブランドのサニーズーは、ペッパーが着用第1号である。できたてだったのか、これまで適合者がいなかったのかは不明。
無印最終話でようやくふわりとまともに対面。ふわりと対決しようとするも、彼女の大自然のオーラによって戦意を喪失してしまった。
続編の『アイドルタイムプリパラ』では、特に目立った活動はしていないためか、のんやちりと比べて影が薄かった。
しかし続々編の『アイドルランドプリパラ』では久々の野生アイドル本能を発揮。いつの間にか拾っていたわさびマヨネーズで罠に引っかかったあまりを捕食しようとするも、「お前、腰抜けのにおいがする。よわっちぃやつの肉、まずい」という空気を読めない理由で食べるのをやめてしまった。「付け合わせのパセリ以下」と言いながらあまりは泣き崩れてしまい、(一応)小学生が高校生を泣かすという痛々しい有様に流石のペッパーも動揺していた。
外見
銀色がかった黄土色のウェーブヘアと金色の瞳をし、顎の辺りにはほくろがある。初登場時はターザンのような格好をしており、その後も無人島サバイバルにて着用していた。
パプリカ学園では小1として転入したため、小学部の制服を着用している。
丈が短いからか動きにくいからか、ワンピースの裾を破ってチュニック風にし下に短パンを履いている。胸元には学園のとは異なる毛皮風のリボンを付け、冬服用であるピンクの上着は年中着用していない。
現実世界とプリパラで容姿はほぼ同じだが、現実世界の方が背が低い。またメインキャラクターでは初の褐色肌のキャラクター。
余談
ペッパーの生い立ちにはなぜサパンナの町で人間たちと生活せず動物たちと一緒に暮らしていたのか、なぜライオンが育ての母なのか、なぜ苗字が日本語でありながら名前は英語なのか、と色々と謎の要素があり、さらにはかなり間接的ではあるが酷い干魃に巻き込まれて『サパンナの仲間』達とお別れをすることとなったという過去が示唆されたこともある。だが、これらの要素は作中では最後まで追及されるようなことはなく、あくまでペッパーの「個性」として扱われている。
(センシティブな要素を敢えて追及せずに個性として描くことを徹底するのは、プリパラという作品全体の傾向でもある。)
2018年の誕生日時にはヲタカラーからの公式バースデーグッズ発売が見送られ、(チームメイト2人は発売されたにもかかわらず)グッズをハブられる状況にファンからクレームが殺到した。それを受けてヲタカラー側は急遽発売を決定し、後日無事バースデーグッズが販売されている。
ただし、神ジュエルについてはチームメイトの2人は出たものの、結局ペッパーは最後まで出ることは無かった(最終的に筐体で神ジュエルは使えなくなったので今では無意味なのだが)。
ちなみにこのハブられはプリティーオールフレンズでも再び勃発するのだが、最終的にこれもチームメイトと同時登場と言う形で落ち着いた。
と上のように公式の扱いが散々であるが、最初に書いてあるような性格からファンが少ないニッチなキャラクターと化していたのも事実で、ドリームチーム選抜総選挙では36人中27位と言う順位がそれを物語っていた(これより下位はチーム未結成のキャラクターを除けばあくまで準レギュラーキャラで構成されているうっちゃりビッグバンズの面々、全部同一人物かつ正体であるのんも別枠で存在しているので票が割れた可能性が高いトライアングルぐらいしかいなかった)。
後のチーム対抗スペシャル大会でノンシュガーが1位になったことでチームそのものの扱いが劇的に改善されたことや、プリティーオールフレンズにペッパーが追加されたことから、放送終了後の公式のペッパーの扱いはかなり良くなっている。
年齢について
年齢不詳とされているペッパーだが、韓国版プリパラ公式サイトの紹介では「11歳」となっている(韓国では数え年を採用しているので、満年齢にすると9歳または10歳)。
のんと同い年ということになるが、ペッパーは早生まれのため、順当に通っていた場合ちりと同じ小5ということになる。
これを公式として扱うなら、多少の誤差はあれどのん、ちりと年齢がかなり近いことになる。
(それまではペッパーは身長からして小6~中学生相当と日本ファンの間で思われていたため、衝撃が走ったのは言うまでもない。現実のアフリカ人は日本人よりもいろいろ成長していたりはするので、現実的ではあるのだが)
ただしこちらのサイトでは、1年目時点でのみれぃと全員早生まれのドレッシングパフェが同じ「数え年14歳」になっているので、正確性はかなり疑わしい。
そもそも韓国版はレオナを性別不明に改変していたりするため、ペッパーの年齢も日本公式の設定とは考えない方がいいかもしれない。
なお、設定資料集では年齢不詳と書かれている。
関連イラスト
関連タグ
地獄ミミ子:同じく名字が捻ってはいないどストレート繋がりの人物。こちらは本名。
大槻唯・久海菜々美・橋本にゃー:中の人繋がりアイドル。まさか、3作品に登場しているとは……。
ガーネット:同じく中の人が演じている「パズドラクロス」のアイドル。中の人のプリパラの出演で今までの出番が減っていたが、プリパラが続編に行った為再び増加した。
アリス・ペペロンチーノ:プリティーシリーズ初の明確に本名不明が公式化された人物。