概要
バク型マスコットで、ガァララのマネージャー。他のパパラ宿のマスコット達と違い喋ることができる(それも生まれた当初から)。語尾は「~パック」。
他のマスコットより孵化が遅れたところをガァララに拾われ、以降ガァララのことを大いに慕っている。
女の子の夢を食べてガァララに献上し、ファララ復活を阻止するために暗躍している。
相棒のガァララの願いを叶えようとする純粋な動機があったとはいえ、今までで一番タチの悪いマスコットということになる。
第42話でガァララがしゅうかとの友情を守る為夢を奪う行為を止めると宣言したが、パック自身はこれを受け入れようとせず、ガァララの意思に反して夢を奪い続けようとしていた(その際、一瞬のみであるが悩んでいるかのような描写もあった)。最終的には第44話でピツジに止められた上、ガァララからも次に夢を奪ったら絶交だと言われたことで、ようやく夢を奪う行為を諦めたかに見えたが…。
余談
モチーフからも分かる通り、『夏の夜の夢』の登場人物である妖精パックとは無関係。
同監督作品のバクにも似たような立ち位置であり、ガァララと合わせてセルフオマージュという説も。ただ、あちらはかなりの苦労人である。
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※ここからネタバレ注意!
しかしパックは「ガァララの友達は自分だけで良い」という考えを捨てておらず、第46話でガァララがファララと完全に和解してデュオライブまで披露することでプリパラの皆に歓迎され、他のアイドル達と仲良くして幸せそうにする……という光景を見たことでついに嫉妬と怒りが爆発。今まで自分で回収して貯めてきた夢を時計塔ごと取り込んで巨大な怪物になるという暴挙に出た。
そのまま大暴れしてプリパラタウンを破壊した上、挙句の果てにはらぁらを飲み込んで彼女から夢を奪おうとした。止めようとしたらぁらは自らの全力と引き換えにパックの暴走を阻止した(結果はらぁらと相打ちで、パック自ら時間を止めることでらぁらを封印した)。さらにパックの悲しみが強すぎる故に他のアイドルや女神が外からライブしても封印が解けなかったが、ここでらぁらを救う鍵となったのが『ゴッドアイドル』なる存在であった。
らぁらが復活してからも最後まで抵抗したものの(現実世界での時間で約一カ月と一週間)、マイ☆ドリーム、復活したらぁらを含めたソラミドレッシング、しゅうかやミミ子のライブ、加えて自身が取り込んだ大勢のアイドルの夢が目覚めたことで、自身の本来の夢は『ガァララと二人でいること』ではなく『ガァララが笑顔でいること』だったことを思い出し、浄化された。
これまでのプリパラのテーマだった『誰でもアイドル』『みんな友達』『夢』のいずれも否定するパックは、まさに無印1〜3期も含めた「プリパラ」という作品全体における完全なラスボスともいえる存在である。
しかし、第50話で実は悪い夢を食べてくれる聖なる獣だったことが判明する(つまりパックは、その聖なる能力を間違った方向に使っていたことになる)。パック本人もそのことは知らなかったらしい。
事態収束後は、悪い夢を食べる存在として皆に受け入れられガァララと共にプリパラで生活している。
後日談『アイドルランドプリパラ』ではとあるアクシデントによりプリパラが現実と切り離され、その際に運悪くプリパラ外にいたしゅうかがプリパラの記憶(もちろんガァララのことも)を忘れてしまう。
ポワンと一緒にしゅうかを心配するガァララ。第8話では地上に降りてきていたジャニスの制止にもかかわらず、プリパラに出られないとわかっていながらしゅうかを連れ戻そうと無茶をする。
そんな姿を見たパックは、自身の能力を活用して一計を案じることに。しゅうかの夢の中に入りこみ、ガァララの想いを込めこんだ箱を「思い出すその時が来たらわかる」と言い残しつつ置いていくのだった。そしてこれが(あまりの活躍と共に)しゅうかがプリパラの記憶を取り戻すための直接的な決め手となる。
かつて女の子の夢を食べて奪っていたパックは、実に本放送の最終回から5年目にして、誰かの夢を取り戻すために動いたのである。