森脇真琴
もりわきまこと
北海道出身。夫は同じくアニメーション演出家の高林久弥で、森脇の監督する作品の多くに参加している。
大学を休学して上京していたころ、シンエイ動画の人材募集を見て入社。アニメーターとして活動を始める。
入社から一年弱で『一球さん』『野球狂の詩』(1977-1979年)の演出補佐を務め、1979年から始まったテレビ朝日版『ドラえもん』の初期から演出・絵コンテとして携わる。
その後、シンエイ動画から独立した有限会社あにまる屋(現・エクラアニマル)に移籍し、2004年ごろまで所属していた。以後フリーで活動。
脚本家としても活動。自監督作品以外にも参加しており、一部は「大島のぞむ」名義で参加している。
初監督は、1986年の『ハイスクール!奇面組』劇場版。テレビアニメについては1999年の『おるちゅばんえびちゅ』が初監督。
手がける作品の多くが超展開・カオスアニメと呼ばれることが多い(特におねがいマイメロディシリーズや探偵オペラミルキィホームズ1期・2期、プリパラシリーズなど)。
(メイン視聴者の年齢層では理解できないような)名作のパロディを入るのが特徴。子供向け作品でも全く容赦はなく、ハイテンションかつシュールな展開、ドタバタ系の強烈なギャグを持ち味としている。
一方でメインのストーリーから大きく破綻することはなく、キャラクターひとりひとりの個性を十分に掘り下げ、丁寧に表現する演出が評価されている。
本人は2019年に出演した「新千歳空港国際アニメーション映画祭」のトークショーで、大島弓子のファンであること、『トムとジェリー』が大好きなことに触れ、作品のルーツになっているのではないかと語っている。
また、同トークショーでは「(主人公やメイン以外のキャラも活躍し、群像劇のようになっていることについて)どうしてもキャラクターすべてに感情移入して愛情を持ってしまう」と言及している。また、『プリパラ』のちゃん子の活躍について語る文脈で「デブ専なんです。太ったキャラクターが好き」、(『プリパラ』でおそらく最も強烈なキャラの一人であろう)黄木あじみについては「私の魂のキャラですね。本当に自然に描けるし、楽しい」とコメントしている。
監督
『ハイスクール!奇面組』(東映まんがまつり)1986年
『ドキドキ学園 決戦!!妖奇大魔城』1988年
『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』1989年 - 『ドラえもん のび太の日本誕生』と同時上映
『うる星やつら 霊魂とデート』1991年
『楽勝!ハイパードール』1995年
『おるちゅばんエビちゅ』1999年
『おねがいマイメロディシリーズ』2005-2009年 - 『きららっ★』では総監督
『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』2010-2011年
『探偵オペラ ミルキィホームズ』2010-2012年
『ジュエルペットきら☆デコッ!』2012-2013年
『プリパラ』2014-2017年
『アイドルタイムプリパラ』2017年-2018年