「夢はぜーんぶガァララのもの♪」
プロフィール
概要
『アイドルタイムプリパラ』に登場する、ファララ・ア・ラームと瓜二つの容姿をした謎のボーカルドール。彼女とは見た目の色が違う他、瞳の中の時計の針が上下反対になっている。
キービジュアルでは、アイドルウォッチを所持している姿が確認できる。
ファララとは容姿に加え誕生日も同じだが、姉妹だった前作の女神達と少々関係は異なる(後述)。
アニメでは第18話にて顔見せ登場。
実はファララを眠らせた張本人で、大昔パパラ宿にあった古代プリパラをバクのスカウトマスコットパックと共に滅ぼした。めが兄ぃにファララの存在が認識されなかったのも彼女がファララにまつわる証拠を削除して現在のプリパラに殆ど残らないようにした可能性が高く、それがシステムにも登録されていなかった原因と思われる。
現在はパパラ宿のもう1つの時計塔(ファララのものとは異なり紺色)を根城とし、ファララの復活を阻止するためパックに女の子の夢を食べさせ、その結晶であるジュエルを回収し、時計塔の巨大な釜へと放り込んでいる。
彼女が標的とするのはファララがいるパパラ宿の女子プリパラのみで、他のプリパラ及びダンプリに対しては手出しせずそれらを楽しんでいる。その結果、システム上は単なる顧客扱いで怪しまれる様子はない。パパラ宿に戻ってくるまでは、各地のプリパラをパックと共に渡り歩いていたようだ。
パックの夢食いの力は現実プリパラ問わず干渉可能で、夢を食べられた女の子は願望としての夢に関する記憶を失い、プリパラに対する興味も無くしてしまう。つまり、長らくパパラ宿に女子プリパラが無かったのも、物語初期殆どのパパラ宿女子がアイドルに興味を示さずダンプリに熱中していたのも、彼女が暗躍して夢を奪っていたからだった。この行いは何年も前から続けていて、第30話ではにのとみちるも標的にされていたことが判明している。
対象が起きている状態でも夢を食べることができ、更に夢を食べる際は自身を透明化させるため一般人には極めて対処が難しく、パパラ宿は永らく「女の子の夢が無い町」と化していた。
ただし夢の力があまりに強いとパックの許容量を超えてしまうため、ゆいは自分の夢を食べ尽くされずに済んでいた。また、透明化した状態でも殺気を感知できれば物理的に迎撃することが可能で、実際にのはその方法でパックの襲来を退けている。更に幼き日のみちるは、夢を奪われる寸前に無意識の内に夢を心の奥底にしまい込むで、自分には夢が無いとパックに誤認させていた。
ちなみに「夢を持たない」と公言するしゅうかの夢の中には彼女にとって即座に実現可能な「現実の物」しか存在せず、パックは食べることすら出来なかった。
ガァララ自身の性格はそれらの所業に反し無邪気で、動機が個人的なことも含め良くも悪くも子供っぽい。また口癖として、気分の頭に「ガァラ」を付けたりもする(例:ガァラプンプン)。
パパラ宿に夢が増えることを不満に思っており、中でも他者の夢まで活性化できるゆいをとりわけ不満に思っている。
第27話からのOP映像では、眠るファララを背後から抱きしめ、不敵に笑うカットがあったが果たして…?
アーケードではタイム6弾からみあと共に登場。
正体(第31話ネタバレ注意)
その正体は、遥か昔の古代プリパラを守っていた夜を管理する時の精霊。同時に生まれたファララとは対の関係にあたり、ファララが起きるとガァララが眠り、ガァララが起きるとファララが眠るという性質を持っていた。
しかしガァララが担当する夜のプリパラは無人であり、「夜=ファララの眠っている間」しか起きられない彼女は昼のプリパラに触れることすら叶わない。
話し相手はマスコットのパックのみ、誰かにライブを披露したことも、トモチケを交換したことも無かった。夜のプリパラで過ごす日々を数千年以上続けてきたガァララであったが、遂に孤独に耐えかねる。
「夜はつまんない……ファララばっかり、楽しそうでずるい……(第31話)」
「私だってファララみたいに昼に起きて、沢山の女の子達と一緒にアイドルしたい! どうして私は夜しか起きていられないの!? どうして夜は誰も居ないの!?(第31話)」
そんな彼女の様子を見かねたパックは、パパラ宿の女の子から夢を奪いジュエルを釜に放ることで、ガァララが昼も起きていられるようにした。すると昼の楽しさを知ったガァララは暴走し、片っ端からパパラ宿の夢をパックに奪わせるようになる。
結果、夢の力を失った古代プリパラは昼夜問わず人が居なくなり滅亡。ファララも長き眠りについたのだった。
彼女の所業は紛れもなく悪事であるが、置かれた境遇を考えると同情せざるを得ない面もある。
ちなみに『アニメージュ』2017年10月号にて、監督の森脇真琴はガァララについて「(ガァルルやジャニス同様)哀愁と悲劇を背負った」、「黙って運命を受け入れずに積極的に状況を変えていこうとする強さがある」と評している。また、副監督の佐藤は『アニメージュ』2017年12月号にて「ガァララの精神年齢はファララより少し年下かつ、小学1~2年生くらいのつもりで作っている」と語っている。
非常に長い間パパラ宿の女の子の夢を犠牲に昼の世界を謳歌し続けていたガァララであったが、ゆいと神アイドルのらぁらを始め、パックの天敵といえる存在が複数人常駐する現在のパパラ宿では不利な状況に置かれつつある。基本的にはプリパラアイドルに足がつかないよう暗躍を繰り返していたようだが、第33話でとうとうにのに潜伏先を突き止められてしまった。
そしてマイ☆ドリームを始めとした多くのアイドル達のライブでファララが復活を果たしたことで、ガァララは再び夢を奪い始める。
一方らぁら達は、「ファララとガァララ二人共起きていられる方法を探す」として、ガァララも含めた救済の道を探すことになる。
目的の為に手段を選ばない点を評価したしゅうかとは意気投合し、いつしか互いに初めての友達となっていた。第39話ではファララの物と色違いの黒のハープとマイクをしゅうかに与え、「これを使って沢山ライブをしてほしい」と悪意のない協力を仰ぐ(なお、これを使ってライブをすると、全員ではないが観客達の夢を強制的に奪ってしまいガァララの塔に転送される)。
そして第41話、数千年生きてきて初めて観客の前で満を持してのライブをするも、マイクの効果を知ったしゅうかに憤慨され大きな溝を作ることになる。
しゅうかを傷つけた理由が解らないガァララだったが、続く第42話でゆいやガァルル達の後押し、そしてみあのライブをきっかけに無事にしゅうかと仲直りする。そして「しゅうかが悲しむから」という理由で夢を奪わないこと、並びにシステム解除に動いているらぁら達に協力することを宣言した。
しかし夢を奪わなくなったことで努力の甲斐空しく眠りが訪れ、これまでファララを眠らせていた分まで眠らされる事態に見舞われる。
その後そのまま眠っていたが、第46話にてマイ☆ドリームを中心とした周囲の奮闘の末に時のジュエルの力で時のシステムが解除され、時間問わずファララ・ガァララ共に起きていられるようになった。しゅうかとは涙の再会を果たし、システム解除に伴ってファララとも無事和解している。しかし彼女のマスコット・パックはガァララと二人きりでいたい故に暴走を始めてしまい……。
第49話ではファララと共にジュリィとジャニスの姉である事が判明した。
パックの騒動が解決した後、最終回の第51話ではしゅうか、ミミ子と共に「エヴァーゴールド」を結成している。
※ガァララ・オ・ネームでも意味は間違ってはないが、正式名称ではないため気をつけよう。
楽曲
曲名 | 作詞 | 作曲・編曲 |
---|---|---|
すた〜らいとカーニバル | 宮嶋淳子 | 松坂康司 |
ファララの持ち歌「サンシャイン・ベル」とはメロディーラインが同一。
マッシュアップを前提としており、二つの曲を合わせることで両者の歌詞や動きが対応する仕掛けになっている。
中の人に関する余談
担当する黒沢ともよは、別の芸能事務所、別世界の音楽学校、別世界のスクールアイドルの親戚、別世界のガールズバンド、別の吹奏楽部、別の男の娘のいるリズムゲームと複数の音楽関係作品に関わっている。
主題歌を担当した作品を含めれば、ドキドキ!プリキュアやアクティヴレイドも該当する。
後の『ワッチャプリマジ!』と『アイプリバース』ではマイキャラボイスとして参加している。
『WITH by IdolTimePripara』から登場するウシミツ役の鵜澤正太郎とは子役時代に『宇宙ショーへようこそ』で共演経験があり、本編での絡みはほぼないがライブイベントで再会している。
関連イラスト
関連タグ
- ガァルル:名前が似ているボーカルドールで、第30話ではそのことが言及された他両者の絡みも多い。ガァララは公式サイト等でボーカルドールに分類されているが、彼女もトモチケ交換は可能。
- ジャニス:末妹。上述の監督の例えに挙げられていた存在で、「表に出ない影の管理者」と言う点が共通。