概要
ここで言う「1/1」とは、モデルになった艦艇に比してその大きさのまま擬人化されているという解釈。
元々、『艦隊これくしょん』は艦船を擬人化したシミュレーションゲームであるため、艦娘が艦船サイズであることを連想されたりもする。
また投稿数はそれほど多くないため用法は定まりきってはいないのだが、使われ始めた当初は「巨大娘」系のジャンルタグとして使用されている感があったことは、付け加えておくべきだろう。
注意点としては
- 公式では艦娘たちのサイズは明言されていないので、いまのところ二次設定となる。
- 公式コミカライズでは、どちらかというと等身大サイズであるかのような表現がとられている。
- 「解体」の解釈について、「装備を外して普通の女の子に戻る」とする旨の発言がある。
- 逆に武装などの口径表示は、実際の艦艇に装備されたものそのままの数値が使用されているため、数値どおりに解釈すれば当然艦娘は巨大となる。
- ただし「装備の方が小さい」などという解釈もできるため、公式や各投稿作品の著者が明言しない限りやはりどちらともいえない。特に規準となる数値がゲーム上で一切載せられていない艦載機などは、サイズ表現の基準にはならない。
- また、一部の家具の説明文では艦娘と提督は同じ人間サイズであるという解釈ができるものも存在している。そのため「普段は等身大で戦闘時に巨大化する」という巨大ヒーローもののような解釈する作品もある。
- 今のところこのタグは使われていないが(使う必要もないが)「提督が小さい」という作品も存在する。
住み分け用などとしても機能するので、これらに留意し投稿者以外の第三者による乱用は避けたい。
ちなみに、ゲームの端々に登場する妖精さん(装備妖精)は小さなサイズと見られ、艦娘たちが妖精より大きいからといって、艦娘が巨大とは限らない。
ごくまれに、妖精と一緒に描かれているイラストに1/1艦娘タグが付くものもあるが……
逆に、このような二次創作的な解釈のあり方を公式が否定しているわけではない。
公式のコミックアンソロジー本にも、巨大艦娘を扱った作品が掲載されている。
※艦隊これくしょん-艦これ-コミックアラカルト 舞鶴鎮守府編 壱
133頁 濃霧を駆ける夏服 作者:ともつか治臣
なお、Pixivにも1/1艦娘漫画を投稿しているので、参考にしてはいかがだろうか。
1/1艦娘のサイズ比較
実際の艦船サイズで比較した場合、何と愛宕のサイズはガンバスター等と大差ない。
これより大きな長門は、そのガンバスターを少し見下ろす形となる。
そして駆逐艦娘ですら100m超えのサイズとなる。サイズだけならイデオンと同等。
更に言えば、実装されている艦娘で最小のまるゆ(ゆ1型で41.41m)でもエヴァンゲリオン並みのサイズはある。
これだけのサイズとなると、装備品扱いの甲標的甲(23.9m)よりも小さいガンダムは最早玩具同然である。
有名どころのスーパーロボットよりも更に大きいと言う圧巻ぶり。
といっても、このサイズは全長(ヨコの長さ)の話であり、船をタテにするかロボットのほうをヨコに寝かせなければこの比較は成り立たない。
ちなみに、艦橋高(水線から艦橋頂上まで)は長門型戦艦で概ね41m程度であり、ウルトラマンと同程度、いわゆるスーパーロボットとしてはさほど珍しい数字ではない(ちなみにダンバインは全高6.9m、ガンダムは全高18.0m程度の為、一般的なリアルロボットと比較するとやはり巨大)。
そもそも比べるならイデオンやガンバスターじゃなくて母艦のソロシップ(400m)やヱクセリヲン(7205m)のほうだろ!というツッコミはなしで。
リアルでは
と、フィクション(ロボットアニメ)の感覚では、「身長(艦橋高)40m前後」というと“普通”と感じてしまうが、リアルで考えれば大変な“巨人”である。特に戦前は、いわゆる「百尺規制(高さ約30m)」と、直後に起きた関東大震災の経験から、高さ40m越えの建築物は、国会議事堂などほんの一握りしかなかった。
つまり、日本海軍の軍艦は、当時の日本では最大級の“高層建築物”だったのである。他に高い建物もないので遠くからも眺められ、天気の良い日には横須賀の戦艦の艦橋が、東京からでも見えたという。
大人、子供を問わず、当時の人々の人気を集めたのも当然だろう。
さらに、“全長”基準ならば、赤城や大和を越える高層建築となると、現代ですら日本国内ではあべのハルカス(300m)、横浜ランドマークタワー(296.33m)など、計画・建設中を含めても片手で足りるほどしかない。東京都庁(243m)よりも高いのだ! 正に「見よ! 大空の鉄の顔!」である。
こんな“鋼鉄の大巨人(乙女)”をゲーム上で指揮していると考えると、別の意味で興奮を憶えないだろうか。
関連タグ
艦隊これくしょん / 艦これ / 艦娘 / 艦隊これくしょん(二次創作)