概要
日本語の品詞の一分類で、助詞が付いた語句とその後に続く語句、あるいは文中の動詞との関係性を表す。他言語の後置詞、接続詞に当たる。
名詞の後ろに付いてその語と他の語との関係を示す〜が・〜を・〜に・〜へ・〜で・〜から...などの格助詞、〜の・〜と・〜や...など2つのものを並立させる並立助詞、〜さえ・〜まで・〜ばかり・〜だけ・〜ほど・く〜らい(ぐらい)...など副詞のように下の用言や活用連語を修飾・限定する副助詞、〜と・〜から・〜て(で)・〜が・〜ても・〜けれど・〜のに・〜ながら・〜し・〜たり...など文を接続するはたらきがある接続助詞、語尾について疑問・禁止・感動などの意味を付け加える終助詞といった分類がある。
英語には助詞、格助詞は無いとされ、翻訳の際はBe動詞や前置詞がこれらの代替になっている。英語は主語・動詞・目的語の語順がある程度厳密に決まっているためである(日本語は助詞があるおかげで語順を入れ替えても意味が通じやすい)。
助詞の省略は会話文(話し言葉)では頻繁に行われるが、文章文(書き言葉)では好ましくはないとされる。