概要
切手やハガキなどの料額印面に重なるように押され、料金支払に用いられたことを示す。消印には郵便局名、日付、時間帯などの情報が含まれ、差出日時の証明や懸賞などの締切(当日消印有効)に用いることができる。
消印は時代や用途により形状が異なり、また一部の郵便局、特定の期間において特殊な消印(記念印)が使用され、収集対象になっている。
ただし、こうした特殊な消印とてあくまで消印なので切手が貼られたものに対してしか押してはいけない事になっている。
つまり郵便局の窓口に行きスタンプ帳(自由帳など)を持っていってページを開き「ここに風景印(消印)を押して下さい」という事はできないし、局員さんの迷惑になるので、やってはいけない。そんな事をしても風景印は押して貰えない(下手すれば警備を呼ばれて追い出される)ので気を付けよう。
では、どうするのかと言うと、ハガキ大の大きさの紙を用意して消印を押して欲しい場所に切手(葉書料金以上の額面)を貼り、その切手にきちんと印影がかかるように押して貰うのである。つまり風景印を貰うには紙と切手の代金が不可欠。もちろん風景印を貰うために使った切手は使用済みになるので再利用はできない。
記念印
風景印
郵便局名、日付の他に図柄が入った消印。その郵便局の所在地にちなんだ建築物、特産品、人物やキャラクターなどが描かれており、使用期限は定められていない。地域により偏りはあるが、全国約24,000局のうち、およそ半数に配備されている。色は鳶色。直径36mm以内で、基本的に円形であるが変形もあり、例えば旭川中央郵便局で使用されている風景印は雪の結晶の形をしている。
アニメや漫画のキャラクターを風景印に採用している郵便局もある(期間限定の場合もあるので注意)。
有名な所では鳥取県北栄町4局と鳥取湖山北郵便局の江戸川コナン消印や、境港市内各局のゲゲゲの鬼太郎妖怪消印、福島県須賀川市各局のウルトラマン消印、宮城県石巻市各局の石ノ森作品消印などが知られている。
特印
記念切手発行などの際に、1週間限定で使用される。直径36mmで鳶色。一部の郵便局に限り、デザインが異なる押印機を用いた特印(機械印)が、初日のみ使用される。
初日印
切手やはがきの発行初日に使用される。黒色で和文、機械、欧文の3種類があり、ハトが描かれていることから「ハト印」とも呼ばれる。記念切手ではないシリーズ切手などの発行の際には絵入りハト印が使用される。絵入りハト印のデザインは特印に似ているが、両者は別物である。
小型印
特定地域のイベントなどの際に、期間を定めて使用される。特印などよりも小さく、直径32mmで鳶色。