概要
ウルトラマンマックスがトウマ・カイトと一体化した際にカイトに与えた変身アイテム。
カイトが右手で取り出して空高く掲げ光を蓄えてから、左前腕に装着する(変身バンクでは「DASH制服のカイト」「DASH制服+キャップ着用のカイト」「DASH制服+ヘルメット着用のカイト」の中からその時のシチュエーションに合わせたものが使用され、この関係から第1話のみ変身バンクそのものが存在しない)ことでマックススパーク本体から放たれた光に包まれ、胸のパワータイマーを中心に体が段階的に変化し、両腕を掲げずに画面奥から登場し巨大化する(歴代のウルトラ戦士でいえばウルトラセブンに近い。実際、マックスの変身音もセブンのそれと同じである)。
人間が自分の持てる力を精一杯出し切っても誰かを守れない時にのみ変身が許され、カイトの一存では変身することは出来ない(第3話にて判明)。
変身後も左前腕に装着されており、必殺技・マクシウムカノンを発射するときのアイテムとして使用される。また、いろいろな能力を作り出す機能もあり、ダークバルタン戦では、マックスタイフーンを作り出し、体をバラバラにした。その他ナツノメリュウに対し、浄化光線を作り出し、ナツノメリュウを沈めた。
装着の動作を省略することもある他、第16話では宇宙化猫タマ・ミケ・クロの光線で変身方法を忘れてしまった時に事故に近い形で変身に成功したものの倒れたまま巨大化したり、第22話ではカイトと入れ替わった脚本家、蓮沼が変身してしまうと言った事態もあった。
また、第34話で光が失われた時にバルタン星人の子供たちからエネルギーを分け与えられて変身し、最終回ではカイトがマックスギャラクシーと融合することで変身した。
『ウルトラマンX』登場時にはマックス自身(これは『マックス』本編でマックスがカイトと分離した為に「マックスがトウマ・カイトの姿を借りている」事によるもので、その時は「トウマ・カイトに擬態した敵」と対峙していた。ただし、いずれのカイト似の二役の演者もカイト本人を演じた青山氏である)のサイバーカードをエクスデバイザーに転送している。
余談
企画段階では「マックスフラッシャー」という名称だったが、ショーン・ホワイト役のショーン・ニコルスから「(英語で)『フラッシャー』は露出狂を意味する」と指摘されたため、変更されたという経緯がある。過去のシリーズの変身アイテムにはビームフラッシャーやリーフラッシャーが存在していたが、仮に彼がキャスティングされていなかったら「何で子供向け作品の変身アイテムに卑猥な単語が含まれてるんだ?!」などと「厚切りジェイソンみたいに糾弾する事態」に陥った事も考え得るので、以降「フラッシャー」の名を関した変身アイテムは日本のテレビシリーズではウルトラDフラッシャーまで登場しなかった。
DX版玩具は光にかざし続ける事でパワーを集めて変身遊びをするというユニークな機能を持っており、変身シークエンス最初の掲げて光を集める場面を再現できる。
腕に装着する変身アイテムというコンセプトは、次回作のメビウスブレスとナイトブレスに引き継がれた。また、必殺技を発動する武器を兼ねるという要素は以降の変身アイテムにも(実際に劇中で使われるかどうかは別として)踏襲されていく事になる。
関連タグ
ウルトラマンマックス ウルトラマンマックス(キャラクター) トウマ・カイト 変身アイテム