魔法先生ネギま!(アニメ)
あにめばんまほうせんせいねぎま
某国会議員の漫画『魔法先生ネギま!』のアニメ版。2003年12月に週刊少年マガジン誌上で3-Aの生徒の声優が発表され、2005年から2011年にかけて、TVアニメ2作、OAD3作、劇場版1作が製作された。
2005年1月5日から同年6月29日までテレビ東京系で放送。アニメーション制作はXEBEC。全26話。
連載開始から程なくしてアニメ化が決定し、2004年中に行われたイベントにおいてパイロット版が上映(パイロット版はCD「学園生活を快適にすごすシリーズ」にDVDで収録)。ただし、監督はパイロット版を担当した錦織博に代わり、宮崎なぎさが担当。脚本は大河内一楼が全話担当。
しかし序盤から作画崩壊が頻発し、原作者の国会議員すら、自身のホームページの日記においてアニメの出来を批判するほどであった。このことが機動戦艦ナデシコの二期中止にも影響を与えたのではないか?という噂も当時からあるが一切不明。
第13話で宮崎が監督を降板し(スターチャイルド側でも大月俊倫が本作企画より降板)、以降は羽原信義が事実上の新監督となってスタッフの大幅な入れ替えをしたことでで作画の乱れは多少改善されたものの第22話以降はオリジナル展開になり、特に第23話では明日菜が14歳の誕生日とともに死亡し、続く第24話で火葬シーンが描かれたことで、多くのファンにトラウマを植え付けた。
その一方、主題歌「ハッピー☆マテリアル」のCDや、DVDなど関連グッズの売り上げは好調で、翌年の『ネギま!?』の製作に繋がった。
原作漫画との相違点
- このせつプッシュが多く、第1話では原作漫画ではなかった近衛木乃香と桜咲刹那の会話シーンが追加されたり、修学旅行編では原作では『フェイトの石化魔法を受けて徐々に石化していくネギを救うべく、木乃香がネギとキスして仮契約してネギを救う』というシーンが、『木乃香を救うべく瀕死になってしまった刹那を救うべく、木乃香が刹那とキスする』に変更されるという賛否両論とも取られかねない大幅なアレンジがされていた。
- ネギが赴任した時期が2年生の4月に繰り上がっている。
- 放送当時まだ魔法世界関係の設定が固まっていなかったこともあり、明日菜が「完全魔法無効化」能力を得たのは4歳の頃に魔族に契約されたのがきっかけになっている(これが死因でもある)。
主題歌
エンディングテーマ
「輝く君へ」(第1話 - 第13話・第26話)
作詞:ヌマダテゆか / 作曲:桑原秀明 / 編曲:桑原秀明(第1話 - 第13話)、光宗信吉(第26話) / 歌:麻帆良学園中等部2-A
「おしえてほしいぞぉ、師匠」(第14話 - 第22話・第24話・第25話)
作詞:くまのきよみ / 作曲:大久保薫 / 編曲:鶴由雄 / 歌:麻帆良学園中等部2-A 師匠となやめるオトメ組
各話リスト
話数 | サブタイトル | 主なエピソード・トピックス |
---|---|---|
1 | Asinus in cathedra | ネギ、麻帆良学園に赴任 |
2 | Omne initium est difficile | ネギ、明日菜と木乃香の部屋に住むことに |
3 | Amantes, amentes | ネギが明日菜に惚れ薬を飲まされる |
4 | Nullus est instar domus | 女子寮大浴場騒動 本放送と映像ソフトとで次回予告の内容が異なる |
5 | Fama volat | カモ初登場 |
6 | A fronte praecipitium a tergo lupi | ネギVSエヴァ、初戦 |
7 | Fallaces sunt rerum species | ネギが楓と特訓 |
8 | Omnes una manet nox | ネギVSエヴァ、決着 |
9 | Te capiam, cunicule sceleste! | 鳴滝姉妹がネギを学校案内する |
10 | Ubi concordia, ibi victoria | 聖ウルスラ女子高等学校とのドッジボール戦 |
11 | Cum tacent clamant | 長谷川千雨(ちう)回。 原作者の赤松健がゲスト声優として出演 |
12 | Aut disce aut discede | 期末試験・図書館島へ(前編) |
13 | Tamdiu discendum est, quamdiu vivas | 期末試験・図書館島へ(後編)。宮崎なぎさ監督降板 |
14 | Amicitiae nostrae memoriam spero sempiternam for | ED変更 ネギと木乃香のショッピング |
15 | Amicus certus in re incerta cernitur | ネギと2-Aの皆があやかの実家に訪問 |
16 | Amor tussisque non celantur | ラブラブキッス大作戦(枕投げ)回。 |
17 | Nihil difficile amanti | ネギとのどかの遊園地デート |
18 | Amor ordinem nescit | 羽原信義がチーフディレクターに就任。明日菜が高畑先生のためにケーキを作る。 |
19 | Verba volant, scripta manent | 相坂さよ回 |
20 | Nisi credideritis, non intelligetis | 京都修学旅行(前編) |
21 | Nil desperandum! | 京都修学旅行(後編) |
22 | Difficile est tristi fingere mente jocum | アニメオリジナル展開に突入 |
23 | Memento mori | 明日菜死亡 EDはハッピー☆マテリアルのインストゥルメンタル |
24 | Et arma et verba vulnerant | 明日菜火葬 OPなし |
25 | Mors certa, hora incerta | ネギが過去にタイムスリップし、ナギと対面 |
26 | Non mihi, non tibi, sed nobis | 魔将軍との最終決戦 2-A生徒全員がネギと仮契約する |
2006年10月から2007年3月まで1期同様テレビ東京系で放送。シャフトによる完全オリジナルストーリー。詳しくは『ネギま!?』参照。
オリジナル展開に割り切ったことは賛否あるものの作画は抜群に良くなった。しかし前後の作品や久米田の野郎の作品が濃すぎるためシャフトの歴史の中では相対的に地味な存在となっている。
原作単行本の初回限定版に付属するDVDに収録された。
2008年~2009年に制作の「魔法先生ネギま!~白き翼 ALA ALBA~」と2009年~2010年制作の「魔法先生ネギま! もうひとつの世界」、2010年制作の番外編「魔法少女ユエ♥」がそれ。
制作は『ネギま!?』と同じくシャフトが担当。これまでのTVシリーズとの繋がりはなく、ストーリー、設定、キャラクターデザインは完全に原作準拠。原作におけるネギま部の結成から、ネギがラカンへ弟子入りするまでをアニメ化しているが、主要な場面を含めてカットされた展開も多い。
主題歌
オープニングテーマ
「ハッピー☆マテリアル リターン」(白き翼 ALA ALBA)
歌:麻帆良学園中等部3-A / 作詞:うらん / 作曲:大川茂伸
「LOVE♥ドライブ」(もうひとつの世界)
作詞:うらん / 作曲:大川茂伸
「Magical Twinkle Sky」(魔法少女ユエ♥)
作詞:うらん / 作曲:山口朗彦 / 編曲:河合英嗣
2011年8月27日公開。6年間続いたシリーズの完結篇。詳しくは「魔法先生ネギま!ANIMEFINAL」参照。