概要
『このせつ』とは魔法先生ネギま!の登場キャラクターである近衛木乃香と桜咲刹那のコンビ名及びカップリングのことである。
由来は勿論二人の名前の『このか』と『せつな』から来ている。
二人の最初の出会い
二人の最初の出会い(馴れ初め)は本編開始前の二人が幼少期の頃まで遡る。
木乃香は『関西呪術協会』の長である近衛詠春の一人娘であり、木乃香の実家である京都は『関西呪術協会』の本部もあるため、木乃香は雪広あやかに匹敵するお嬢様だったのだが、生まれてからは深窓の令嬢といっても差し支えない環境で育てられたため、友達は一人もおらず、いつも一人ぼっちで遊ぶ日々を過ごしていた……
そんなある日、『京都神鳴流』の御一行が木乃香のいる実家を訪ねてくるのだが、その御一行の中にいた木乃香と同年代の幼女こそが、桜咲刹那だったのである。
『同じ女の子で年も近い』ということもあって木乃香と刹那は親友と言ってもいい位に仲良くなり、特に木乃香の方は『初めての友達』ということで刹那を『せっちゃん』と呼ぶほどだったが、刹那の方は木乃香を目上の存在として扱っていた為『お嬢様』、『木乃香お嬢様』と呼んでおり、その呼び方は現在も続いている。
だがある日、木乃香が川で溺れてしまい刹那は助けようとするのだが、同じ幼い子供である自分では助けることができず、それどころか同じく溺れてしまい、二人一緒に大人に助けられるという結果になってしまう。この時の刹那は木乃香を助けることができなかった自分を強く恥じて、泣きながら強くなることを決意する。(木乃香としては刹那が自分を助けることができなかったことは微塵もきにしておらず「一緒にいてくれるだけでそれでいい」と思っていたようだが……)
その後、二人は成長するにしたがってそれぞれの人生を歩み、麻帆良学園中等部に入学した際に再会するのだが、木乃香は今まで通りに仲良くしようとしても、刹那の方は幼少期の頃とは別人のように距離を置くかのような態度を取ってしまうのであった……
本編での二人
このまま疎遠になってしまうかに思えた二人だったが、ターニングポイントが訪れる。
修学旅行編にて本編の主人公であるネギ・スプリングフィールドが木乃香の祖父及び『関東魔法教会』の長である近衛近右衛門からの依頼で、『関西呪術協会』との和睦のための親書をその長である近衛詠春に渡すべく奔走するのだが、『関西呪術協会』の一員であり、『関西呪術協会』と『関東魔法教会』の和睦を阻止を企む天ヶ崎千草率いる一派の妨害を受け、同時に天ヶ崎千草の最終目的(詳しくは天ヶ崎千草の記事参照)達成のために、木乃香が千草一派に拉致されているのだが、同じ修学旅行班のメンバーであり、近衛詠春からの依頼で木乃香の護衛を頼まれていた刹那(と神楽坂明日菜)の協力を経て、木乃香の救出に成功する。
その際に、木乃香は刹那の本心を知り、『せっちゃんは自分を嫌ってはいなかった』という事を知ると、昔みたいな仲のいい関係になるべく奮闘するのだが、刹那の方はというと幼少期の頃からの木乃香に対しての『自分が守るべき目上の存在』という認識は全く変わっておらず、木乃香の刹那へのラブコールが続いていくのだった……
まさかの公式公認!?
修学旅行編が完結した直後は単なるファンの二次創作に過ぎなかった『このせつ』だが、
本編のストーリーが進み、連載が続くごとに『このせつ』のファンは増えていき、それは公式に影響を及ぼす程になってしまう。具体的には以下の通りである。
アニメ第1期でのこのせつ要素
アニメ第1期では木乃香と刹那の会話、掛け合いが色々と追加されておりアニメの第一話から原作の第一話ではなかった『木乃香が刹那に話しかける』というシーンが追加されている。
特に修学旅行編では原作漫画では『フェイトの石化魔法を受けて徐々に石化してしまうネギを救うべく、木乃香がネギとキスして仮契約してネギを救う』というシーンが、『木乃香を救うべく重症になってしまった刹那を救うべく、木乃香が刹那とキスする』というシーンに大幅変更されてしまう程であった……
公式公認?このせつのテーマソング
上記のアニメ第1期での『このせつ』好き大歓喜なオリジナル描写だけに飽きたらず、公式で『聖なる空の下で』という曲が作られたのだが、歌うのは木乃香演じる野中藍さんと刹那演じる小林ゆうさんであり、歌詞の内容もまんま『木乃香と刹那のことを歌った歌』である。
余談
『男主人公のいる作品(ましてやラブコメという恋愛もの)で公式公認となった百合カプ』である『このせつ』だが、それと同時に木乃香絡みの二次創作では主人公であるネギが割りを食う事態に陥ってしまい、修学旅行編が始まるまでは二次創作にて木乃香の(カップリング的な意味で)相手役を務めていたネギが、修学旅行編以降はその役を刹那に奪われてしまうという事態にもなってしまったのである……
そして信じられない話だが、主人公であるネギが、このせつの為の当て馬にされるという二次創作も当時は制作されていた。