概要
円谷プロが作成した特撮番組のタイトル『ジャンボーグA』に登場する怪獣や宇宙人で、主にグロース星人という異星人が送り込む刺客たち。主に戦闘隊長ら(後述)が指揮を行う。
また、ほとんどの怪獣がサイボーグであることが特徴的である。しかし、中には完全にロボットや機械的では無く生物的なフォルムをしている個体も存在する。
また戦闘隊長の「殺せ、奪え、焼き尽くせ!」をモットーに、怪獣を送りこんでは数多くの星を滅ぼしてきた。グロース星人たちの中で特に優れた能力や才能を持った者たちが戦闘隊長となり、彼らは全員自身や他対象を怪獣化や巨大化させる能力を持っており、ジャンボーグAやジャンボーグ9と幾度となく死闘を繰り広げた。
また戦闘隊長たちは「ロボット宇宙船」や「ロボット司令船」とも呼ばれる超大型の宇宙船を有しており、前部の球体の光る部分から破壊ビームや目くらましの閃光、部下のグロース星人たちを瞬間移動させる光線などの万能的な威力を持つシャワー状の光線を発射する。
構成員たち
アンチゴーネ
第1話から登場した初代戦闘隊長。
性格は冷酷で非常に残忍であり、初戦ではPATの立花隊長、第12話で岸隊長を自身の手で抹殺している。
武器は「アンチスティッカー」という先端が鋭い杖状で、それから放つ破壊光線で対象を攻撃したり、特殊な光線で地球の生物や無機物を怪獣化することができる。また、消火剤も噴射できるようである。
第13話でジャンボーグAのジャンサーベルで刺され死亡、物語から退場した。
マッドゴーネ
第13話でアンチゴーネがジャンボーグAに敗れた直後に姿を現した2代目戦闘隊長。
武器に強烈なビームを発射する杖を所持している。ベルトのバックルから生物を凶暴化させる霧状のガス「マッドフォッグ」を放射する。
ジャンキラーやダブルキラーなどの強力なロボット超人や怪獣を配下にしており、アンチゴーネよりも具体的で残忍な作戦を展開してナオキやPATを苦しめた。事実、Aを大破させたり9を行動不能に追い詰めた実績を持つほど。
第32話で度重なる失敗によって、とうとう黒幕のグロース星総司令の最終通告が出され自身が出撃し巨大化となって暴れまわるも、村上隊長が乗ったジャンボフェニックスの体当たりによって弱点の角を破壊され、弱ったところを9のブーメランカッターを受けて首と右腕を切断され倒された。
サタンゴーネ
第33話から登場した3代目戦闘隊長。
グロース星の名門サタン族の出身でエリートに属している。変装が得意でサンタクロースなどに変身して人間たちを騙して巧みに利用するなど、精神的、頭脳的な人間の弱点を衝く戦略に秀でている。
通常時と戦闘時で形態が異なり、通常時は頭部左右から下向きに伸びた角が生えているが戦闘時にはその角とは別に上部の切り株状の突起から長いねじれた角・サタンホーンを2本出し、これを外して投げたり手に持って武器にもすることができる。
レーザービームや高熱火炎などを放つ万能杖サタンステッキを武器とし、全身にメタリックガードという防具を装備しており防御面でも優秀である。配下の怪獣はサタンの名に相応しく怪奇性やオカルトを帯びたものが多いのが特徴的である。
第45話でPATの攻撃で右眼を負傷し、同話終盤と第46話(改造形態含む)では右目に眼帯をつけて行動していた。
改造サタンゴーネ
第46話にて登場。
度重なる失敗によって4代目戦闘隊長デモンゴーネから死刑宣告を言い渡されたサタンゴーネが、「どうせなら戦って死にたい」と自ら望んで自身の身体を強化改造した姿。
戦闘のために凶暴化する宇宙ヘルメットを装着し、通常形態で着用していたマントを外している。腹部から伸ばした鞭で捕らえた敵に強烈な破壊光線を流し込む装備が追加されている。
一番の恐ろしいところはデモンゴーネによって体内に大量の「爆薬:ニトログロース」を転送(移植)され、万が一彼が敗北した際は爆破される仕組みになっており、それを想定してかPAT基地に進撃し、PATとジャンボーグAに最期の勝負を挑んだ。
最期はジャンサーベルによって腕を斬られた後、断末魔をあげながらデモンゴーネに爆薬の起動を懇願しジャンボーグAを道連れにしようとしたが間一髪でかわされ、単独で爆死するという惨い末路を辿った。
デモンゴーネ
4代目の戦闘隊長でグロース星の地球侵略総司令官を務める人物。
サタンゴーネの死後、自ら地球侵略に乗り出した。頭部は長髪の金髪で顔面は男性と女性の二つの顔へに任意に変化させることができ、作戦の状況によって使い分ける。
彼だけ配下に怪獣などが存在していないようだが、自身の能力である男性の顔になることで右手にフリーザー光線やデビルレーザーといった数種類のビームを発射する杖や外部からの衝撃を吸収するマントを羽織っており、デビルテレパシーなどの絶大な超能力を誇る。
ジャンボーグ9を強烈な念力で操ることが可能で、腹部の大きな目からは光線を放つがここが最大の弱点でもある。
最終話にて月面でジャンボーグAに大打撃を与えて戦闘不能の状態へと追い込む活躍をする。その後、ナオキの決死の覚悟で単身乗り込んできたジャンボーグ9により破壊兵器である太陽光エネルギー照射装置を破壊されて作戦が失敗、道連れにしようと死闘を繰り広げ、あと一歩というところまで追い詰めたが、一瞬の隙を突いた9に照射装置の残骸(砕けた鏡)で腹部を貫かれて断末魔をあげながら絶命。
グロース星人
全身が緑色か黒色のタイツ姿が特徴的で、普段は無言で集団行動をし、パントマイムやジェスチャーのような不気味な動きをして連携を図っていたりする。人間に憑依する能力も持つが感情を見せることは無い。言葉を話す者や女性体も見られた。
戦闘隊長がサタンゴーネに代わってからは、第34話に登場した怪獣バタフライングと似たような容姿(翅などが省略されている)の強化型の上位軍団も複数登場した。