データ
別名: | 宇宙サイボーグ |
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身長: | 40m |
体重: | 3万t |
飛行速度: | マッハ11(宇宙空間も航行可能) |
掛け声(※): | 立花直樹(第1〜2話) |
子門真人(第3〜25話) | |
池水通洋(26話以降) | |
スーツアクター: | 高橋重大、岩本照雄、坂本道治 |
デザイン: | 米谷佳晃 |
※正確にはジャンボーグAに搭乗しているナオキの声である。
概要
エメラルド星人(後に登場するエメラルド星人カインの父親)が持てる科学の粋を結集して作成した宇宙サイボーグ。
全宇宙の支配を目論み、遂に地球にまでその魔手を伸ばしてきたグロース星人たちから地球を護るために立花ナオキへと託されて以降、彼の良き相棒として活躍して行く事となる。
ちなみにジャンボーグAは、どっからどう見ても生体をベースに作成されたサイボーグではなく、後述するように明らかに人が動かして操縦する巨大ロボットなのだが、その理由は作成元の円谷プロが≪人間がロボットに搭乗するのを人間と機械が一つになる≫という解釈から敢えてサイボーグという設定にしたらしい(そういった経緯からなのか、Aと対となる存在であるグロース星人たちが使役する怪獣たちはサイボーグ怪獣という設定となっている模様)。
また、劇中ではナオキもA及び9、更に2基の元であるセスナ機“ジャンセスナ”と“ジャンカーZ”を自らの命と同等に考えており、友情を持って接するシーンが数多く存在している。
第27話で一度、マッドゴーネが使役する対ジャンボーグA専用怪獣・ジャンキラーとの戦いで大ダメージを受けて再起不能になるものの、エメラルド星人の力とナオキの懸命な修理によって復活。以降は状況に応じて後続機のジャンボーグ9と使い分けられ、最終決戦直前で活動不能に陥るまでナオキの良き相棒として活躍した。※この「大ダメージ」、劇中ではジャンキラーのミサイルを左頬に受けた「だけ」なのに異様にもがき苦しんだのだが、ジャンセスナに戻り不時着した際に理由が判明する。驚くべき事に着弾箇所は(セスナ時の)エンジン部だったのだ!!(そりゃ大破判定されるわ・・・)
普段はナオキ愛用のセスナ「ジャンセスナ」(愛称はジャン)の姿をしているが、ナオキの「ジャン・ファイト!」との掛け声と共にセスナからジャンボーグAへと変身し、元のセスナに戻る際は「フライト・リターン」との掛け声で元の姿へと戻る。
なお、変身の際はナオキとジャンセスナ、そしてナオキの兄・立花信也の形見である腕時計が必要となるが、この腕時計は第1話でエメラルド星人によってグロース星人たちの活動を感知し、セスナがジャンボーグAへと変形可能である事を知らせる際はエメラルド色の光を放つように改造が施されている(ちなみに9も同様の仕様となっている)。
ちなみにジャンセスナ自体はナオキ個人の所有物ではなく、あくまでも彼の勤務する大利根航空の保有機である為に(主人公やセスナの秘密を知らなかった事も手伝って)第6話で伴野社長の一存でジャンセスナをたいそう気に入った佐々木という名の大会社の社長さんに1000万円で売り飛ばされそうになったことがある(その後、ナオキのひたむきな思いを組んだ佐々木さんは購入を諦めた為、事なきを得たが…………)。
操縦席は左目の奥にあり、そこに立ったナオキの体の動きを脳波伝達用のヘッドギア及びヘッドフォン、制御ワイヤーによってナオキの動きを忠実にトレースする操縦方法となっており、周辺の様子は頭部に取り付けられたカメラによって前方の大スクリーンへと映し出される。その為、操縦席や操縦桿の類が操縦室内に全く存在しておらず、コントロール・バイ・ワイヤーのその操縦方法は機動武闘伝Gガンダムのモビルファイターの操縦方法(ただし操縦者はヘッドギアやヘッドフォン、そしてワイヤーが付いたスーツ(「ジャンスーツ」と言う)を着用しているが)とほぼ同じと思ってもらって(多分)間違いない。
地球上は勿論の事、宇宙空間も飛行可能である。
背中に内蔵されている燃料タンクが弱点となっており、この部分を敵に狙われた事もある。
また、バックルにはエネルギーが少なくなるとその事を点滅して知らせてくれる“カラータイマー”のような機関がバックルに内蔵されており、万が一エネルギーが切れて動かす事が出来なくなった時は足の裏に設けられている非常用出口となっているハッチから脱出できるようになっているほか、作戦上緊急を要する時は「テレポート光線」を用いてAのコクピットから9のコクピットへと直接移動出来ることや、飛行して来たジャンボーグAが直接パイロットであるナオキをコクピットへと収容する事が可能となっている。
タイとの合作映画「ジャンボーグA&ジャイアント」では操縦方法がトレース式ではなく、潜望鏡で周囲の様子を窺いながら、ボタン操作で必殺技を撃つ仕様になっている。こちらの作品では登場こそするものの、あまり戦果は挙げていない。
1970年掲載の漫画版ではPATに所属する大川博士が製造し、彼の息子である真一少年が腹部で操縦する巨大ロボットという設定であり、セスナからは変形しないものの、デザインは現在のものとほぼ同じである。つまり、「ウルトラマンダイナ」の「マウンテンガリバー5号」や「ウルトラマンZ」の「特空機」の大先輩にあたる。
また、戦う相手はグロース星人ではなく、ムー星人となっている。
必殺技
ビームエメラルド
額から発射するエメラルド色の破壊光線で、最も使用頻度が高く、数々のサイボーグ怪獣たちを倒してきたジャンボーグエースを代表する必殺技の1つ。
ゴールデンレザー
エメラルドビームやハンティングフラッシャーよりも強力な手から放つ光線技の一種。
拳にエネルギーを集めてパンチを繰り出すタイプや両手を前方に伸ばして放つ光弾タイプ。そして両腕を前方に伸ばして発射する光線タイプの3タイプがある。なお、光弾タイプは「ハンディングサンフラッシャー」との別名を持つ。
ヘッディングキラー
ビームエメラルドと並ぶジャンボーグAの代表的な必殺技の1つである荒技。
エメラルド合金でできている頭部の“ジャンカッター”を発光させて飛行ないしジャンプしてのダイビングをしながら敵目掛けて突っ込み敵を切り裂く。
ハンティングフラッシャー
ジャンボーグAの手から発射される光線技の総称で、両耳の“ジャンシーバー”に両手を当てて放つ手裏剣状の光弾、両手を耳に当てずに放つ手裏剣状の光弾、両手を合わせて放つ光線に右手先にエネルギーを集めて放つカッター上の光線、更に後期にはマシンガン状に放つやや大型の光弾等々、様々なパターンのスタイルがある。
ハンディングスライサーと呼ばれるタイプは青い手裏剣光弾を発射する。
ジャンサーベル
腹部に取り付けられたシャッター“ジャンポケット”から取り出す赤色の剣。
そのまま使用する事もあれば投擲用の武器としても使用される事もある。※投擲用の物は「ジェットナイフ」と呼ばれる。
必殺・風車(ウィンドミル)
空中で高速回転しながら虹色の円を描きつつ光線を放つ必殺技。ちなみに2回目以降は大人の事情なのか、それとも設定を忘れたのか、何故か回転しながら体当たりし敵を切り裂く技へと変更になった。
ジャンキャノン
ジャンポケットから伸びる二門の大砲。劇中ではジャンミサイルやジャンレザーなどの砲撃のみならず、枯葉剤を放ってマッドサタンを枯らした。
ジャンシャワー
腕先から消火剤を放って対象を鎮火させる。
バックルレザー
バックルから放つ破壊光線。
アイフラッシャー
目から熱線を放ち、熱に弱い敵を溶かしてしまう。
エメラルドハリケーン
緑色の光線嵐を放って怪獣にされた対象を元に戻す。
ジャンフラッシュ
胸から放つ破壊閃光。
スクリューハリケーン
体を高速回転させ、両腕から光線を放つ。
余談
上述の通り「ジャンボーグA&ジャイアント」では、ナオキはジャンスーツを着用せず、私服で潜望鏡を覗きながら操縦しているが(セットはペルミダーⅡ世/モグリアンの流用)、これは過去の通説であった「最終2話との同時撮影」では無い為と見られる(タロウからレオへの移行期とは思われるが)。
ジャンスーツ自体は強化グロース星人の衣装の一着共々(何故か)「電人ザボーガー」のキャラクターに流用されており(前者:バーナー8人間態/後者:サソリジャガー)、この辺りにも特撮ヒーロー史における謎を紐解く鍵が有りそうだ。
なお、操縦方法はのちに2007年6月23日放送分のケロロ軍曹にてパロディされている。
関連項目
ジャンボット→彼(?)がモデル関連で