概要
特撮専門誌の編集助手をしながら、自宅アパートでゴジラの着ぐるみ(モスゴジ)を製作し、東宝のキャンペーンに使用されるなど、アマチュア時代から名の知れた存在だった、
雑誌『宇宙船』には創刊号から関与しており、創刊号での巻頭特集記事では、アマチュア時代の品田による造型作品が多数掲載されていた。
機動戦士ガンダムがブームになった際、完成度の高い紙製のガンダムとシャア専用ザクのイベント用スーツを作成。これが評判となり、雑誌『ファンロード』にて製作過程が掲載された。
1982年、レインボー造形企画に入社しスーパー戦隊シリーズやメタルヒーローのキャラクター造形を担当する。最初に手掛けた怪人は『宇宙刑事ギャバン』のドクターダブラーで、これがレインボー造形の前澤範の目に留まり、『仮面ライダーZX』でUFOサイボーグ(トカゲロイドからタイガーロイドまで)の造形を担当することとなった
86年に退社し、フリーランスとなるが岡部淳也と共に株式会社ビルドアップを設立。平成ゴジラなどの造形に参加した。
94年にビルドアップのメイン業務がCG・VFX中心となったことを機に退社し、有限会社ビショップ(Vi-shop)を設立。平成ガメラや超星神シリーズの造形を担当した。
2009年、円谷プロダクションがティー・ワイ・オーに買収された際、ビルドアップとの合併により円谷プロ副社長となった岡部の誘いでビショップを休止し、円谷プロダクションに移籍。以後は同社の造形担当班LSSにて怪獣の着ぐるみを製作している。
なお本人はスーツを着ぐるみと呼ぶことはあまり良しとせず、ぬいぐるみと呼ぶことに拘っている。若いスタッフが口にするたびに「ぬいぐるみ」と言い正していたが後輩が増えて、「着ぐるみ」呼びが一般的となったため、話の腰を折るのは大人気ないと思い聞き流すようにしているが、同年代から上の世代人と話すときはもっぱら「ぬいぐるみ」で通しているとのこと。
ゴジラの造型について、造型者の技術や個性が出やすいと評しており、自身が手掛けた『ゴジラvsキングギドラ』のゴジラザウルスと『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』のゴジラはあまり変わらない顔をしていると述べている