概要
多摩美術大学卒業後、デザイナーとして数々の広告、CM制作に携わり「にゃんまげ」、「Lismo」、「BooBo」といった誰もがCMで一度は見たキャラクターを次々と作り上げる。
しかし、2015年に2020年の東京オリンピックのポスター用に手がけたロゴが、ベルギーの劇場のロゴと類似点が多いことが発覚。本人は「ものをパクるといったことはした覚えはない」としつつも、その後他作品においても類似点や画像素材の無断使用が多数発覚し、疑惑にさらに火をつける結果となった。
そんな中、佐野をあくまで擁護しようとしたデザイナー仲間達にも疑惑は飛び火し、彼らと各種デザイン関係の受賞歴からかえって「出来レースだったのではないか」との疑念を強める結果となってしまい、「佐野る」というインターネットスラングも誕生するほどの事態に。
ポスターデザインは白紙に。自身もロゴデザイン担当を降板することになった。
また、以前に行った景品用トートバッグのデザインも「部下がやったこと」と責任転嫁しつつも盗作を認め謝罪した。
その後
一時期は仕事が三分の一にまで減り、講師として所属していた母校の多摩美術大学も(誹謗中傷などを原因として)1年ほど休講していたが、騒動から約7年後の2022年には再びデザイナーとして活躍しているようだ(外部リンク)。
また、IP管理が専門の友利昴氏が執筆した書籍「エセ著作権事件簿」によると、佐野氏のデザインは(少なくとも東京オリンピックに使用される予定だったロゴについては)法的には全く問題のないものだったことが判明した。
関連タグ
在日認定 - 小規模なものは現在でも散見されるが、大規模な騒動まで発展した在日認定は佐野氏がほぼ最後であった(因みに当時流布されていた名前は「朴尊簸」)。