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怪獣娘

かいじゅうむすめもしくはかいじゅうがーるず

複数の意味があるが、ここではアニメ『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』に登場する、怪獣の能力を宿した少女たちについて解説する。
目次 [非表示]

曖昧さ回避

  1. 怪獣の要素を持つ少女。基本的には怪獣擬人化とほぼ同義語。
  2. アニメ怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』の略称。
  3. 2.に登場する怪獣の魂を受け継いだ少女たち。本項で解説

概要

地球で怪獣災害が根絶された後に確認されるようになった、怪獣たちの魂「カイジューソウル」を受け継いだ少女たち(いわゆるミュータント)。

「かいじゅうむすめ」若しくは「かいじゅうがーるず」と読む(作品のタイトルを呼称する際には「がーるず」、それ以外では「むすめ」という呼称が使われている模様。これに当てはまらないケースもあるが)。


元になった企画が『ウルトラ怪獣擬人化計画』という名称なのでしばしば勘違いされがちだが、彼女たちは「怪獣が人間の姿に化けた」だとか、「怪獣と人間を掛け合わせて誕生したハイブリッド」だとかそういった類の存在ではない。

生物学的にはヒト=ホモ・サピエンスそのものであり、元を辿れば人間社会でごく普通の少女として生活を送っていた者が殆どである。ある程度成長するまで自分の体や能力の特殊性に気づかなかったという者も多い。


当初は、どのような経緯で誕生したのか、過去に地球に出現した怪獣たちと具体的にどういった関係にある存在なのかははっきりとは語られておらず、その正体については「地球に残留していた怪獣の魂が人間に取りついて誕生した存在」「ウルトラ戦士に倒された怪獣の生まれ変わり」等色々な説が出されていた。

一応、小説版『はじまりの物語』では、「怪獣たちの魂の不滅性」に関する論文があったり、「怪獣がこんなにぱったり出現しなくなることの方がピンと来ない」といった発言があることから、かつてウルトラ戦士たちに倒された怪獣たちの残留思念のようなものが何か影響を与えている可能性が示唆されていた。


その後、小説版の単行本化に合わせる形で、「かつて地球に出現した怪獣たちの魂が人間の少女へと転生した存在」(=怪獣たちの生まれ変わり)であることが明確化された(ちなみに、アニメ版では「アキモロボシ・ダンと思われる人物の声を聞く」というこれを裏付ける描写がある)。


ただ、なぜ女性にしか変身できないのか、ザンドリアスのように母娘そろって怪獣娘であるケースもあるが、遺伝性があるものなのか等、明らかになっていない部分も多く、物語の主役でありながら多くの謎に包まれた存在でもある。


特徴

怪獣娘への覚醒は概ね第二次性徴(思春期)頃に起こり、カイジューソウルに目覚めると、人間の姿でも「突然叫びたくなる」「軽い外傷ならすぐに治る」「力が増し、加減できずに物を壊してしまう」といった異変が現れるようになる。

さらに覚醒が進むと獣殻(シェル)と呼ばれる皮膚でも衣服でもない不思議な物質で身体を覆われた怪獣と人間の中間のような異形の姿(?)に変身できるようになる。

基本的に「怪獣娘」と言えばこの姿を指すことが多い


怪獣娘は一様にかなり露出の多い格好をしていることが多い(ガッツ星人の様に露出が増えない例外もいる)が、変身すると羞恥心が薄れるので、あまり恥ずかしいとは感じなくなるらしい。しかし、変身者が思春期の少女である以上、感じ方には当然個人差もあり、中には恥ずかしく感じている者もいるようである(例えば、レッドキングは足のフリルを恥ずかしいと感じている一方、ゴモラは特に何も考えてないとのこと。小説版では、アギラは露出の増加で太る事を危惧した)。

ちなみに、小説版によると、獣殻は変身者を保護する役割を持っているが、深刻なダメージを受けると変身者を衝撃から守るために剥離するという一種の防衛システムがあるらしい。また、獣殻に覆われていない部分(素肌)も通常時と比べて格段に強度が増しているとのこと。

映画版にてアギラとガッツ星人がシルバーブルーメの液体攻撃を受け、獣殻が溶ける事態が生じているが、獣殻の損傷で痛みやダメージを受けている様子はなく、むしろ露出が増える事への羞恥に戸惑っていた。


アニメ版の変身シーンを見ていればわかるが、変身前の衣服は消失するが、変身を解けば元の衣服に戻る。そのため、小説版でレッドキングは普段と印象の異なる服を試着したことを誤魔化すために変身したものの、消失した訳ではないのでそのまま出れば万引きや窃盗行為に当たるということに気づき、変身解除しないと店を出るに出られない状態に陥った。


なお、ペガッサ星人のように、全く別の人物に同じカイジューソウルが宿るパターンもある。これに関しては、同族の別個体の魂がそれぞれ別の人物に宿ったのではないかとする説が有力である。


能力

この姿では、通常の人間と比べて身体能力が劇的に上昇し(ただし、ピグモンの様な例外も存在する)、岩や道路を木っ端微塵に粉砕する、軽乗用車のフレームが歪むほどの握力で握った挙句放り投げるといったことまでできるようになる。

受け継いだ怪獣の能力によっては、光線を放つ、バリアを張る、空を飛ぶ、風船を作り出す、催眠術などの超能力といった超常的な能力も行使できるようになる(ただし、最初からこれらの能力を自在に使いこなせるとは限らず、場合によっては訓練が必要になる。実際、ザンドリアスは覚醒した当初うまく空を飛ぶことができなかった)。


なお、劇場版では怪獣娘が何かしら能力を行使すると“UMG反応”という特殊なエネルギーのようなものが観測される描写がある。基本的に強力な怪獣娘ほど強いUMG反応が観測されるようだ。


また、視力などの関係で変身前は眼鏡等を着用しているが、変身後の強化で改善され、非着用になるケースも小説版で語られている。ウインダムのように変身後も着用している例もあるが、彼女の場合は変身後も眼鏡が獣殻の一部と化すのか、普段から着用してない方が違和感を感じているからそのままになっているのかは不明。


しかし、この変化によって一般人との間に過度に身体能力の隔たりが生じて、スポーツ競技に参加できなくなってしまうという弊害も生じている。


暴走の危険性

一方で、怪獣娘は通常の人間と比べて闘争心が強いともされており(ただ、宿している怪獣の因子による影響もある程度は受けるようで個人差があるらしく、一概にすべての怪獣娘が攻撃的な性格をしているわけではない)、「心に大きな穴が開いた時」等、負の感情の増幅が原因で怪獣の凶暴性に心を支配されてしまうと、力を制御できずに暴走してしまう危険性も孕んでいる


万が一暴走してしまうと、目が赤く染まってハイライトが無くなり(初期症状の段階では目は赤くはならないがやはり理性を失ったかのようなつり目になる)、声もドスが利いた野太いものに変化する。性質も、周囲に見境なく攻撃を加えるなど格段に凶暴化してしまう。こうなってしまうと、最早通常の人間や経験の浅い怪獣娘には手出しができず、暴れている怪獣娘に攻撃を加えて意識や戦意を失わせるなどしない限り、破壊活動を止めることは不可能となる。


このため、人間たちの中には当然、怪獣娘に対して「自分たちに危害を加えかねない危険な連中」として恐れや偏見を抱いている者も大勢存在しており、小説版では、そんな彼女たちの性質・境遇を悪用して、意図的に怪獣娘を暴走させることで社会的な信用を失墜させようと画策している組織が存在しているらしいことが明かされている。


また、怪獣娘の中にも自分の能力を利用して悪事を働こうとする者がごく少数ながら存在している。


こうした事態に対処すべく、作中では国連の指導の下、国際怪獣指導組織「GIRLS」という組織が発足し、怪獣娘たちの保護や教育・更生等を行っている。

GIRLSに所属すると、「ソウルライザー」という専用のデバイスが配布されるが、これには暴走させることなく怪獣娘に変身できるようにするための特殊なセーフティー機能が備わっており、基本的にはこのデバイスを介して変身することを義務付けられる(ただし、ソウルライザーを使用して変身しても完全に暴走を抑えられるわけではなく、変身後に精神面が不安定になるなどすると暴走する危険性がある)。


また、彼女たちの闘争心のはけ口として「大怪獣ファイト」という怪獣娘による格闘大会が開催されているほか、小説版第4話では競技に参加できなくなった怪獣娘のために陸上競技の大会が開催されるという措置が取られている。

大怪獣ファイトの興行やトークショーイベントの開催等は、怪獣娘への好感度や理解を得ること、未だに根強く残っている怪獣娘への恐怖心を解消してもらうという目的もあるようだ。


名前

基本的に、名前は苗字は漢字で、下の名前はカタカナで表記される(これは作中に登場する他の一般人も同様だが)。

また、苗字か下の名前のどちらか(人によっては両方)に、元になった怪獣の名前や姿などを連想させる言葉が含まれることが多い(例外アリ)。


なお、基本的に作中でこれらの本名が登場するケースはほとんどない。これは、怪獣娘には相手のことを本名ではなく元になった怪獣の名前で呼んでしまう本能のようなものがあるためらしい。


名前一覧

キャラクター名元になった怪獣の名前名前の由来
宮下アキアギラアギラ→アキ
牛丸ミクミクラスM78星雲バッファロー星(ミクラスの出身地)→丸、ミクラス→ミク
白銀レイカウインダムM78星雲メタル星(ウインダムの出身地)→白銀
???ゼットン
岡田トモミピグモン別名の“好珍獣”→トモ
歌川ベニオレッドキングレッド()キング()→ベニオ
黒田ミカヅキゴモラ黒田→兜の形状がゴモラの頭部のモチーフになった戦国武将 黒田長政、ゴモラの後頭部の三日月形の角
湖上ランエレキングエレキングの初登場エピソード「のひみつ」、“Lightning”(イトニグ)?→ラン
道理サチコザンドリアスザンドリアス→道理
印南ミコガッツ星人インコ?(ガッツ星人のモデルとなった鳥)
クララ・ソーンキングジョー弱点のイトンR30爆弾→クララ、同爆弾の開発者アンダーソン博士→ソーン
鳴無ミサオノイズラー無音(東京サイレント作戦?)→音無→鳴無
風巻ヨウマガバッサー別名の“魔王獣”+竜巻風巻ヨウ
竜波ユカマガジャッパタツノオトシゴ竜波
道理サチコの母親(本名不明)マザーザンドリアス
???ブラック指令
???シルバーブルーメ
???ノーバ(※1)
平賀サツキペガッサ星人(※2)ヒラガサツキ→ヘイガサツキ→ペガッサ
???ガタノゾーア
???メカギラス
???モゲドン(※3)
???ペギラ(※4)
???ライブキング(※5)
???ハネジロー
???レイキュバス
滑川シイナシーボーズ川、シーボーズ→シイ
百地メルメトロン星人メトロン(Metron)星人→メル(Meru)
天城ミオベムラー???
アデリーナ・海堂ペギラ(※4)アデリーペンギン
國枝アサミブリッツブロッツ???
火野ユリカバードンバードンの得意技の火炎放射
柴崎ランガーディー犬→柴崎
黒柳ナミブラックキングブラックキング →
仁科エミリメフィラス星人???
仁科カレンメフィラス星人二代目???
沢中イズミペガッサ星人(※2)???
晴海ソラスカイドン晴海 → スカイドンの出現地、東京都中央区晴海ソラ → スカイ(Sky)の日本語訳:
下舘マドカモゲドン(※3)下館→ンダモシテXのアナグラム
???ノーバ(※1)
???キリエロイド
アンジェリカ・サーヴェリタスマグマ星人サーヴェリタス → マグマ星人の別名:サーベル暴君
星江カナローランローランの人間態の名前である“かな子”

※1 ※3 ※4 同じカイジューソウルを宿しているが、同一人物かは不明。

※2 同じカイジューソウルを宿しているが、全くの別人である。

※5 1期の最終話にライブキングの怪獣娘と思われる人物が登場しているが、同一人物かは不明。


関連項目

ウルトラ怪獣 ウルトラ怪獣擬人化計画 ウルトラヒロイン / 変身ヒロイン


レイオニクス - 生まれつき特殊な因子を埋め込まれている、感情の昂ぶりにより暴走する危険性があるなど、共通点がある。

フレンズ - 生物の擬人化・女体化繋がり。


怪獣少女アノシラス(2代目) - 『SSSS.GRIDMAN』に登場した“怪獣少女”。ただし、彼女は怪獣の生まれ変わりではなく怪獣そのものである。

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