概要
ウルトラ怪獣擬人化計画で登場したミクラスの擬人化キャラクター。
アギラと同じタイミングで発表された。デザイン担当はウインダムもデザインした富岡二郎氏。
パワーファイターだった原作を反映してか、どこか好戦的な雰囲気を漂わせた凛々しい表情に。また、褐色肌、全身に施されたボディーペイント、露出の多い衣装など、野生児を思わせる姿をしている。
怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜
レギュラーキャラクターの1人で、宮下アキのチームメイト。
かつて、ウルトラセブンと共に侵略者の脅威に立ち向かった、カプセル怪獣:ミクラスのカイジューソウルを受け継いだ怪獣娘。
カイジューソウルの内容は、「憧れのレッドキングのように強くなりたい」という力への渇望、あるいはレッドキングへの憧れ。
誕生日は10月15日、年齢は16歳の高校1年生。血液型はB型。
日焼けした健康そうな褐色の肌と、ポニーテールに結った長い黒髪に八重歯がトレードマーク。
怪獣娘に変身した際は、パワフルな格闘技で敵を圧倒するが、原作で口から吐いていた赤色熱線は、本作では未使用。
生まれてこの方風邪一つ引いたことがないという健康優良児。素肌の露出が多くなる怪獣娘の姿で真冬の寒冷地の街を歩いていても特に寒さを感じないなど、寒さにも滅法強い(セブン本編にて雪中での戦いを担当したことがあり、それを意識した設定と思われる)。
考えるより先に体が動いてしまうという典型的な脳筋キャラ。せっかちで話を最後まで聞かないところがあり、第2話ではピグモンが説明をし終える前にソウルライザーを勝手に操作してしまった結果、エラーを起こして30分間変身不可能になってしまったほか、第4話ではチラシ配りをした際に地味な仕事に耐え切れずに癇癪を起こして「要は皆の目に留まったらいんでしょ?」とチラシを周囲にばらまくという暴挙に及び、後でピグモンからこっぴどく(?)叱られる羽目になった(ウインダムからは「拾ってもらえなかったらゴミをばら撒いたことになるのでは?」と指摘されたが、本人曰く「そこまで考えていなかった」とのこと)。第11話では京都の清水寺でレッドキングとザンドリアスの飛行特訓を目にした際、何を勘違いしたのか文字通り清水の舞台から飛び降りた。
この勢い任せの割に自分に甘い面は、小説版にて、姉弟が多く放任主義、通学する学校も自由な校風が売りで粗相もあまり注意されないために周囲から窘められる経験の少なさからくるものであり、GIRLSで色々指摘される事はむしろ気にかけられ、嬉しいと感じている。
一方で、持ち前の明るい性格でチームを和ませることもあり、ムードメーカー的存在としての面も持つ。
体を動かすことは得意な反面、勉強は苦手としており、小説版では、GIRLSの昇任試験もエレキングに発破をかけられたことで何とかギリギリで合格できたらしいことが語られている。
格闘技大会の「大怪獣ファイト」のファンであり、特に初代チャンピオンのレッドキングに関しては、同じパワーファイター同士色々と共感できるところがあるのか、大のファンである。
第5話でレッドキングと初対面した際には最初のうちこそ固くなっていたものの、スポーツドリンクを差しいれたり「先輩」と呼んだりと彼女を慕うようになる。
怪獣娘に変身できるようになったのも、レッドキングの戦いぶりを見て、「自分もあんな風に強くなりたい!!」と強く思ったことが原因である(ちなみに、かぷせるがーるずの中で怪獣娘への変身能力に覚醒したのは、主人公のアキを差し置いて彼女が最初であった)。
なお、観戦中は周りの状況が見えなくなるほどヒートアップしてしまうらしく、劇中では興奮のあまりアキとレイカにプロレス技をかけるという一幕も(本人に悪意はない)。
ただ、怪獣娘になって日が浅い彼女にとって大怪獣ファイトはまだまだ「憧れの存在」であるらしく、レッドキングからファイターになるよう勧められた際には躊躇いを見せ、その勧めを断ってしまっている。
ファイターになりたいかどうかも含めて将来何をするべきかについては色々と悩んでいるようで、第6話ではそのことが原因で変身することができなかった。しかし、その直後にレッドキングから「色んな人から色んな話を聞いて、それから何をやりたいか決めればいい」と諭され、気持ちに整理をつけることができた様子。
2期では気持ちの整理がついて進路を決めたのか、大怪獣ファイトのデビューが決まって筋トレ後も居残りでトレーニングに励んでいる(しかし、ほどなくしてとある人物に襲われて重傷を負ってしまい、デビュー戦は延期となってしまった)。
また、明るい性格同士気が合うのか、ゴモラこと黒田ミカヅキとも出会って間もなくかなり打ち解けた雰囲気になっていた。
一方、エレキングとは初対面時のやり取りがきっかけで苦手意識を抱いてしまっている。
シャドウとの戦いが終わった後、無事試験に合格してGIRLSへと入隊し、クライマックスではアキやレイカと共に新入りの怪獣娘を温かく出迎えていた。
また、アニメ版の前日譚とも言える小説版でも最終話のラストシーンで登場している(直接名前は出ていないものの、喋り方や大怪獣ファイトに食いついた反応から、間違いなく彼女であると思われる)。
2期では、上記のように中盤でシャドウガッツに襲撃されたことで重傷を負ってしまう。そのため、クライマックスのシャドウ掃討作戦には参加できなかったが、同じ病室に入院していたガッツ星人にソウルライザーを貸し与え、彼女の戦線復帰を後押ししている(ガッツ星人はシャドウガッツにソウルライザーを強奪され、そのままでは安全に変身できない状態だった)。
ただし、黙って病室で寝てはいられなかったようで掃討作戦の現場には車椅子で駆け付けていた。その為、エレキングからは11話おしエレコーナーにて「おバカさん」と評され、最終決戦後に「アギちゃん、偉くなったなぁ……」と感心していた際にも、ピグモンから「そうですねぇ、絶対安静なのに現場に駆け付けちゃうような誰かさんとは違ってずっと」と、手厳しい言葉を頂いていた。
その後は「お~い」と声をかけながらアギラ達の下に駆け付け、共に勝利を祝っている。
ウルトラジャーニー
メインキャラクターの一人としてミクラスをモチーフにしたミクという少女が登場。
本作は『オズの魔法使い』のオマージュとなっているが、彼女は同作における“ライオン”に相当するキャラクターとなっている。
異世界の牛飼いの村に住む少女。訛り言葉で喋り、照れると頭の角を握る癖がある。また、恵まれた肉付きの良い体型をしている。
アニメ版とは真逆で、『メビウス』『大怪獣バトル』の個体を彷彿とさせる弱気な性格である。勇敢な父親たちと共に暮らしていたが、魔女サバトが一族の〝勇気〟を奪ったために自分以外の大人たちが皆臆病な性格に変わってしまい、残った自分が牛の飼育を担当することになってしまった。当初は弱気な性格のため牛を手懐けられなかったが、ヒナ・ナタたちの助力によって勇気を発揮し、牛の暴走を止めて手懐けることに成功した。その後、父親たちの〝勇気〟を取り戻し、自身も勇気を身に付けるため旅の同行を決める。
この時に出会ったナタの言葉を拡大解釈し、彼に惚れ込んでいる。ナタに対しては「将来の婿にする」と一方的な好意を抱いて積極的にアプローチをかけており、結果として以前より大胆な行動が増えてきている。
普段は弱気な性格だが、腰に下げているバッグから大量のアイテムを出して旅の手助けをしたり、いざという時はかなりの怪力を発揮したりとスペックは高め。また、原作で寒冷地でのガンダー戦に使用されたことを踏まえてか体温が高いという設定がある。
余談
「エレキングが苦手」という設定は、いうまでもなく『ウルトラセブン』第3話の「湖の秘密」の展開に因んだ小ネタである。両者ともこの第3話が初登場である為、誕生日は同じ10月15日となっている。
また、『ウルトラマンメビウス』でもマケットミクラスをエレキミクラスにパワーアップさせた際、ミクラスが過去のトラウマからエレキングのデータを拒絶してしまうという展開がある。
これを見るに、どうやらミクラスという種族は共通してエレキングが大の苦手のようである。
また、ゴモラと仲良くしているシーンもあるが、ミクラスとゴモラは『大怪獣バトルNEO』にて、レイの手持ちキャラとして共闘したことがあったりする(また、戦死したエレキングの後任でもある)。