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ブラックスターズ

ぶらっくすたーず

「ブラックスターズ」とは、アニメ『怪獣娘(黒)~ウルトラ怪獣擬人化計画~』に登場する悪の組織である。
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「いくぞ! ブラックスターズ、レッツ侵略だッ!!」


概要編集

センシティブな作品

その名の通り、原典『ウルトラマンレオ』に登場したブラックスター出身の怪獣たち(の魂を受け継いだ怪獣娘)を中心に構成される、世界征服を企む悪の組織


ウルトラシリーズでは、これまでにも首魁宇宙人怪獣たちを従えて構成される組織(ヤプール一味や、ベリアル軍グア軍団等)が数多く登場してきたが、どちらかといえばその実態は軍事組織に近く、等身大ヒーローもののような“悪の組織”と銘打って行動する秘密結社的な組織はこれまで殆ど登場してこなかった。それだけにシリーズ全体を見ても極めて異色の悪人集団と言え、等身大のキャラクターたちが活躍する本作だからこそ登場させることのできた要素であるとも言える。


とはいえ、実際には拠点がアパートの一室だったり(活動資金は一応それなりにあるものの、家賃は満足に払えていない様子)、現時点で所属しているメンバーがリーダーも含めてたったの4人しかいない小規模集団だったりと、一般的にイメージされる悪の組織とはほど遠く、その実態は“悪の組織”というよりかはストリートギャングに近いものがある。もっと言えば、彼女たちに明確な侵略のビジョンはなく、ノリや勢いでやっている節があり、映画終盤の所業を除くと(いい年した大人の)イタズラ集団レベルなのが実状。

本編に登場する悪役たちが宇宙支配をもくろむのはもちろん、並行世界をまるまる侵略しようとしたり、果ては宇宙をまるまる一つ爆破しようとしたりしていたのに比べれば、まさに月とスッポンレベルである。


それでも、メンバー全員が常人離れした身体能力を持つ怪獣娘であることから、一般人が相手どるには非常に厄介極まりない存在であることに間違いはないとは思われる。あくまで当人たちがその気にならなかっただけで、怪獣娘はやろうと思えば街をめちゃくちゃに破壊することができるだけの力を秘めているのだから。


なお、ノーバとシルバーブルーメは人間態の姿を披露しておらず、(ペガッサ星人を除いて)彼女たちが普段どのようにして過ごしているのかは殆ど明らかになっていない。


メンバー編集

サツキ以外は、人間として暮らしている時の本名は現時点では公開されておらず不明となっている(悪人である以上自分の身元を明かさないのはある意味当然とも考えられるが…)。

なお、監督の山本靖貴氏は、サツキを除いた3人について「昔からの腐れ縁なんだと思う」と話している。


ブラック指令

声 - 新田ひより

センシティブな作品

ブラックスターズの首領格。名乗り口上の際の二つ名は「漆黒のリーダー」。

レッツ侵略だ!!」が口癖。


残念な性格を体現した自己中心的かつ自信過剰な性格の持ち主で、配下の怪獣娘たちを率いて地球侵略を企み暗躍している(怪獣娘の持つ能力を悪用していることが明言されたのは何気に彼女が初である)。

また、超能力の持ち主でもあり、ブラックスターからのお告げによる予知能力や5円玉を使った催眠術、洗脳術等を使うことができる(なお、公式HPでは「手にした水晶玉も駆使して様々な能力を発現する」という設定が書かれているが、劇中では結局一度も水晶玉を使うことはなかった)。ただし、普段は大家から家賃を踏み倒したり、ブラのホックを外したりすることくらいにしか使っていないらしい。

非常にポジティブな性分で、シルバーブルーメの皮肉も通じず、多少の過ちに囚われないため無駄に逞しい。


謎の存在「ブラックスター」からの「お告げ」に基づいて行動しているらしいが、彼女の侵略計画は「デパートの物産展の料理を食べつくして人々を絶望させる」東京都庁の屋上から念を発して人々を洗脳する」等、非常に回りくどいものや現実味のないもの(身も蓋もなく言ってしまえばイタズラレベル)が多く、サツキから「今まで侵略がうまくいったことはあるのか」と問われた際には「あるわけないだろう!」と半ば開き直ったような発言もしている(最初は警戒していたサツキが彼女たちと行動を共にすることを決意したのも「この程度の侵略なら大丈夫かな」と考えたためである)。


それ故、部下たちからも基本的にリーダーとしてはあまり信頼されておらず、シルバーブルーメからは失敗した時の様子を画像や動画に撮影されてSNSに拡散されそうになって狼狽したり、ノーバからも触手で頭を突き刺されたりどつかれたりと雑な扱いを受けている。

それ以外にも、貧乏くじを引かされて散々な目に遭うことも少なくない。地雷を天然で全て踏んでしまう(言い換えると芸人なら美味しい)タイプ。


その一方で、サツキが悪の組織として問題点を指摘した場合に、上司の強権を発揮して突っぱねることはなく、むしろそれを素直に受け止めその意見をくむ度量の深さを見せている。

また、仲間思いなところがあり、サツキが功績を上げた際には彼女を参謀長に任命してきちんとその功に報い、「君の力が必要だ」と述べるなど、部下に対しては真摯に向き合う姿勢を見せている他、終盤では危機に陥ったサツキを助けようと、危険を承知で自ら助けに向かうなど、勇敢な一面も見せている。

シルバーブルーメとノーバも、これだけヘマを重ねている上司でありながらも「一緒にいると楽しいから」という理由で行動を共にし続けているあたり、(リーダーとしてはともかく)一個人としてはきちんと信頼をしているようではある。


センシティブな作品

怪獣娘』2期最終話のクライマックスにて、先行登場と言う形でサプライズ出演しており人間態から怪獣娘の姿に変身しながら不敵な笑みを浮かべていた(登場シーンは原典の『レオ』で初登場したシーンへのオマージュとなっている)。

アニメ怪獣娘2期のラストを台無しにしてみたブラック指令、侵略活動資金調達中

ちなみに、人間態は長い黒髪の女性(2期で先行登場した際は、左上の画像のようにスーツのようなものを着用し、髪をポニーテールに結わえていた)。劇場版でも回想シーンで変身を解いた姿を何度か披露しており、このことから普段は人間の姿で過ごしている模様。また、ブラックスターからのお告げは人間態の時でも受信可能のようだ。

なお、年齢は不明だが少なくとも飲酒が可能であることは確かなようなので、そのことから20歳以上であることは確実と思われる。その昔、酒の飲み過ぎで大失敗(薄着になって往来でリンボーダンスし、酒瓶を抱えてゴミ捨て場で泥酔し、不特定多数に目撃されている)をやらかした過去を持っており、本人曰く「相当後悔した」らしい。


露出度が高い胸元とそのサイズから作中でよく揺れるが、上記の性格から分かる通り彼女をお色気担当見做すのは難しい


シルバーブルーメ

声 - 高橋未奈美

センシティブな作品

ブラックスターズのムードメーカー的存在。名乗り口上の際の二つ名は「銀色のレイダー

ブラック指令のことは「ブラックちゃん」と呼んでいる。


一応ブラック指令の部下という立ち位置ではあるが、本人は地球の侵略には全く興味がなく、常にSNSで面白そうなことを探しているという、良くも悪くも今時の女の子として描かれている。ブラック指令と行動を共にしているのも「一緒にいると楽しいから」という個人的なもので、彼女自身に侵略意識や悪意はない。

また、原作『レオ』での展開を反映してか、底抜けの食欲を持つ食いしん坊キャラというい設定の模様で、アジトでも大抵何かを食べていることが多い。また、冒頭で北海道物産展を訪れて食料をドカ食いした際には他のメンバーたちが苦しそうにしている中、彼女だけは満更でもなさそうな表情をしていた。


基本的に命令には忠実だが、その一方で指令が失敗した時の様子を画像や動画に録画して笑い転げながらからかう等、ブラック指令に対しては案外Sなところがある(演じる高橋曰くクレイジーガール)。

また、指令に対して「さすがブラックちゃん!~~だねぇ!!」とおだて上げるようなことを言うが、実際にはその内容は作戦の失敗や行き当たりばったりな侵略計画への痛烈な皮肉であることが多く、本気で彼女を褒めたことはほとんどない

ただ、終盤にブラック指令の軽はずみな判断が原因で街が危険に晒された時には「さすがの私でもドン引きだよ…」と珍しく神妙な面持ちになっていた。

一方、サツキに対しては本気で褒めていることが多く、終盤でサツキが窮地から生還した際には(ブラック指令を無視しつつ)涙を浮かべて喜んでいた。


武器は腕から発射する溶解液ジェリー・スプラッシュ」。

設定では「なんでも溶かす」とあるが、威力や量は自在に調節ができるようで、封筒をピンポイントで狙って溶かしたり、飛んできた看板に掛けてサツキにぶつかるのを防いだりといった程度のことにしか使用していない。一応、アイドル募集という名目で女性を騙して(恐らくいかがわしい店で働かせようとして)いた悪徳スカウトマンにかける描写もあったが、その時もスマホや頭髪が溶けたぐらいで全身を溶かすほどの威力では使用していない。


背が高く、指令ほどではないが割と立派なものをもっているなど、スタイル自体は良い方である。


ノーバとは異なり、夜はアジトにいないことから、ブラック指令とは同居していない様子。


ノーバ

声 - 石原夏織

センシティブな作品

ブラックスターズの切り込み隊長。名乗り口上の際の二つ名は「赤きスナイパー」。

本人曰く、趣味はゲームで、特技は暗殺人を狂わせるガスを出すこと。


その経歴や素性に関しては不明な点が多く、スカウトしたブラック指令ですらよく知らないことも多いらしい。かつては凄腕の暗殺者だったとも、某国の特殊部隊に所属していたとも、ただのゲーマーとも噂される。

また、本来GIRLS隊員にしか支給されないソウルライザー闇ルートを介して入手するなど、未だに裏社会とは深いパイプがある模様。

指令やブルーメと比較すると一回り小柄で華奢な体格をしているが、上記の経緯ゆえか身体能力および戦闘能力は初期メンバー3人の中でもトップクラスであると思われる。…なのだが、終盤のとあるシーンから、案外Mっ気があるらしいことが発覚している。


相手が自分の背後に立つことを極度に嫌い(シルバーブルーメ曰く、「特殊部隊にいた時の癖」)、万が一自分の後ろに誰かが立つようなことがあれば(相手が意図して行ったものだったかどうかに関わらず)「私の後ろに立つな」「消すぞ」等と凄んで触手で警告する(これは相手が上司であるブラック指令であっても例外ではない)。

彼女がプレイしているゲームも傭兵が活躍する某ステルスゲームであり、作中でもこのゲームの登場キャラクターの台詞を引用したことが何度かあった。

これらの描写から、(本当に特殊部隊や暗殺者であったかどうかはともかく)何かしらきな臭い仕事をしていた可能性は高いと考えられる。

深夜、指令が寝ている横でゲームをしている描写があり、このことから指令と同居しているらしいことが窺える。


普段は無表情であまり感情を表に出すことはなく、口数も少ないため、どこかとっつきづらい印象を与えがちだが、名乗り口上の際にはポーズを決めたり、サツキの提案でヒーロー役を演じることになった際には割とノリノリでヒーローを演じたりと、意外にノリ自体は悪くない。さらに、サツキに対しては功績を上げた際には「グッジョブだ!」と褒めたりしているので、仲間意識が希薄というわけでもない様子。ただし、ブラック指令への対応はぞんざいで上司への敬意は薄い。

怪獣娘黒観に行ったよ~

道路を横断できずに困っている老婆を見かけた際にはブラック指令が指示するよりも早くこれを助けに向かうなど、思いやりがあるところをみせたこともある。


なお、『怪獣娘』の小説版である「始まりの物語」にもGIRLSの戦闘部隊に所属するノーバが登場しているが、同一人物かは不明。劇場版でもこのあたりについては一切語られていないが、GIRLS基地に潜入する際にもノーバは別段特別な反応は見せておらず、対するGIRLSのメンバーも彼女を目にしても驚くような素振りは一切見せていないことから、やはり別人である可能性が高いと考えられる。


また、ドラマCD『愛を叫べ!怪獣娘!?』のナレーターは石原夏織なのだが、実はドラマ本編自体がGIRLSを監視していた謎の怪獣娘による報告書だったことが明かされる。作中でその正体は語られていないが、担当声優と上司らしき相手に対する態度、「早く帰ってゲームの続きでもするか」という台詞からノーバである事が仄めかされている。


平賀サツキペガッサ星人

声 - 八木侑紀

ペガッサさん

ブラックスターズの新メンバーで、組織の参謀長。

名乗り口上の際の二つ名は「4人目のニューカマー」。


突如覚醒した自分の能力を抑えきれなかったところをブラック指令に助けられた。

その後、拉致される形でアパートへと連れていかれ、彼女から差し出された紙に名前を書いたところ強引に4人目のメンバーとして迎えられてしまった。

学校では頼みごとを断り切れない苦労人ポジションで、ネガティブな思考が強まると「ダークゾーン」と呼ばれる異次元空間が作り出される。


小説版に登場する沢中イズミとは別人である(また、このことから全くの赤の他人であっても同じ怪獣の魂が宿るケースがあるということが明らかになったことになる)。


漫画版編集

ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ』では映画に先行する形で同名の組織が登場していた(映画版ではブラックスターズを含め、漫画版から輸入されたような要素が複数ある)。

ブラック指令、シルバーブルーメ、ノーバが初期メンバーで賃貸物件の一室を拠点にしているなど大まかにはアニメ版と共通だが、追加メンバーが違ったり拠点にマルチバース移動における重要なポイントたる『Gゲート』が存在するなどの違いもある。また、漫画版ブラックスターズは当初、巻末や公式Twitter等の販促コーナー限定のキャラクターとされており、本編やアニメに登場出来ないことを嘆くシーンもあったのだが、物語後半あたりから普通に登場するようになった。


メカゴモラ

シルバーブルーメがGゲートを使ってどこかの宇宙から連れてきてしまった怪獣で、なし崩し的にブラックスターズの仲間となり円谷学園に生徒として転入した。ゴモラスカルゴモラと特に仲が良く、円谷学園がシャドウの大侵攻を受けた際はゴモラトリオで怪獣娘たちの救出とシャドウの殲滅に大きく貢献した。鎖付きのロケットパンチやミサイル発射能力はこちらでも健在。


余談編集

  • シルバーブルーメ役の高橋未奈美は、『ウルトラマンレオ』で梅田カオルを演じた冨永みーなと同じ俳協に所属しており、いわば冨永の後輩にあたる。
    • 冨永の演じた梅田カオルは最終的にシルバーブルーメの襲撃に巻き込まれて死亡するという結末を迎えていることから、これらの事実を知るファンの間では、今回のキャスティングに何かしら因縁めいたものを感じた者も多かったらしい。
    • また、原作でのシルバーブルーメの役回りがトラウマものだっただけに、オーディションに合格して配役が決定した後、高橋に対してはお祝いの他にも「大丈夫ですか?」「あなたにとって、とてもつらいことになるかもしれません」といった心配の声が多数寄せられたのだという。なお、高橋は原典におけるシルバーブルーメの登場エピソードをちゃんと視聴しており、とある雑誌でのインタビューからカオル役を冨永が演じていたことも知っている模様。
    • 高橋は、個人的にはブースカがお気に入りとのことで、今後ブースカの怪獣娘が登場したら是非演じてみたいと語っている……が、実は冨永も『ウルトラマンR/B』および『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』でブースカを演じている。
  • ノーバ役の石原夏織は最初の収録の際にお気に入りの赤いワンピースを着ていったところ、共演者から役作りの一環と勘違いされ、「役意識が滅茶苦茶高い」と褒められたらしい。--石原は本作のEDテーマ曲である「Sunny You」の歌唱も担当したが、石原にとっては(ゆいかおり時代の楽曲を除けば)これが自身初のタイアップ曲となる。
  • 石原は、本作でガタノゾーア役を演じる小倉唯と、以前アイドルユニット「ゆいかおり」として活動していたことがある。さらに、2017年の解散以来、2人が共演するのは本作が初めてであり、キャスティングが発表された際には声優ファンの間で大きな話題となった。2018年11月25日には2人揃っての舞台挨拶も行い、ゆいかおりファンを大きく沸かせることとなった。ただ、ガタノゾーア自体が殆どしゃべらないので本編中に二人の絡みは殆どない。

ガタノーバ

    • ちなみに、これはまったくの偶然ではあるが、石原と小倉は本作の公開と同時期にテレビ放送していた『ウルトラマンR/B』で主演を務めていた平田雄也湊カツミ役)・小池亮介湊イサミ役)とそれぞれ同い年である。
    • 石原はシルバーブルーメ役の高橋未奈美とも『小林さんちのメイドラゴン』や『アイカツ!』等で共演経験があり、キャストが発表された際にはそのこともネタにされた(→ウルカツ!を参照)。
  • 新田と八木は「声優グランプリ」の企画の一環として、「怪獣娘6」でのブラック指令とペガッサ星人の衣装を借りて、自分の演じる役のコスプレをしたことがある。

関連項目編集

ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣娘(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜

ブラックスター 円盤生物

ガタノゾーア


トリオ三馬鹿 四馬鹿 憎めない悪役 愛すべき馬鹿


三悪 ムコニャ ブラックゲマゲマ団 怪盗帝国 北都三羽ガラス ケロロ小隊- 似たような立ち位置の人たち

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怪獣娘(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜 かいじゅうがーるずぶらっくうるとらかいじゅうぎじんかけいかく

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