『MONS DIMENSION!』
概要
『ウルトラマンデッカー』に登場する怪獣の一種で、モンスディメンションカードを使用して召喚される、デッカーをサポートする味方怪獣。
第2話でデッカーが変身前に負った足の怪我の影響でデスドラゴに苦戦する中、インナースペース内のカナタの諦めない意思に反応する形でカードホルダーの中から3つの光として出現。そのまま彼の前でディメンションカードに変化し、彼の戦力となる。
カプセル怪獣に似ているが、主な用途はあちらのように変身できない時に代わりに戦うのではなく、変身中に召喚されデッカーと共に戦うのが大きな違い(変身前でも召喚でき、第9話でカナタが変身前にウインダムを召喚した)。
召喚すればいつまでもいてくれるわけではなく、敵に一撃を加えた後はデジタル粒子となって消滅しデッカーの下へ帰還する(このため地球人側にもデッカーが呼び出した味方怪獣だとすぐに認識された)。大怪獣バトルをプレイした事がある人なら、スーパーコンボカードのようなものと言えばわかりやすいか。
ウルトラデュアルソードの「デュアルトリプルモンスクラム」では3体同時に召喚される。
また、先代デッカーが変身した際にはウルトラデュアルソード無しで3体同時召喚を行っていた他、エネルギーを吸収していたスフィアザウルスを止めるためにそこそこ長時間戦闘を行わせている(これらに関しては変身者の戦闘経験の差が反映されている可能性が考えられる)。
主な戦闘能力は原点のカプセル怪獣のそれに加えて、歴代のアギラ・ミクラス・ウインダムの能力を使用する事も可能なようで、第14話でウインダムが特空機2号ウインダムの武器である20式対怪獣誘導弾を発射している。
劇中では何の前触れもなしに、デッカーのピンチに呼応する形でいきなり出現したかのような描写になっていたため、現時点ではその出自やセブンの所持していたカプセル怪獣との関連などは不明となっている。
デッカーの公式Twitterでの紹介によると、マケット怪獣のようにデータから再現した存在で、オリジナルのカプセル怪獣達とは違って生物ではない模様。
デッカーがダイナミックタイプを体得してからはそちらに出番を譲る形で登場しなくなった(もっとも、第16話以降に登場する怪獣の多くは強力な能力を持っており、ディメンションカード怪獣を召喚してもかませ犬となってしまう可能性が高い為、登場しないのも仕方ないとも言える)。
『NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンデッカー編 STAGE3〜希望の光に導かれ〜』では、ミクラスがトリガー・ロッソ・ブルからエネルギーを分けてもらう事で活動時間を延長させていた。
一覧
- ミクラス 体当たりでのアシスト
- ウインダム 体当たり、レーザーショット、背部からのミサイル攻撃
- アギラ 角を発光させての突進 劇中で怪獣を倒したのは今の所アギラのみである。
余談
「ディメンションカード怪獣」ではいささか長い為か、ファンからは「ディメンション怪獣」と略される事がままある。
カプセル怪獣達が初登場となった『ウルトラセブン』が放送開始55周年に当たることから考案された。
召喚・消滅の際のエフェクトは、マケット怪獣として登場した『ウルトラマンメビウス』の時のエフェクトに似ているが、流用かは不明。
これまでの味方が召喚する怪獣達と比較すると、その登場シーン自体はかなり短いものの、攻撃を加えたら即座に戻る事で原点のカプセル怪獣のようなかませ犬的な役割になる事は少なくなっている(敗北する場合も囮になってデッカーを助ける、時間稼ぎをするなど純粋なかませにはならないように描写されている事が多い)。
しかし、かませにしない事を意識され過ぎてしまったせいか、前述のように後半では出番そのものがなくなってしまうという弊害も発生している。