一般的には「特定のキャラと幼馴染関係にある人物が幼馴染という立場を利用して優位に立とうとすること」だが、ここでは上原歩夢の幼馴染マウントについて記述。
「あなたがいるから、私、スクールアイドル頑張れるんだよ。」
概要
スクフェスALL_STARS(スクスタ)の上原歩夢は公式サイトの説明文でも「あなたのことが大好き」とはっきり書かれるほど、幼馴染の「あなた」のことを慕っている。
「あなた」が他のスクールアイドルと仲良くしたとしても決して嫌そうな顔はせずちゃんと笑顔で相手のことも立ててくれるいい子なのだが、即他の子(というか中須かすみ)がその場で進展させてきた距離を一気に詰めるようなアピールを取ってくるという特徴がある。
スクスタのメインストーリー第一章5話で初めてかすみと歩夢が出会う。
昨日知り合ったばかりにもかかわらずかすみはこの頃からすでに「あなた」にすっかり懐いてしまっている状況。
かすみは歩夢と幼馴染と知り嫉妬の感情を見せるも、いつもの小悪魔キャラで仲良しアピールをする。
从cι˘≻ ᴗ σ˘*「もう先輩(「あなた」)とはちょー仲良しなんですよぉ」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「ふふっ、そうなんだ」
@cメ*˶˘ ᴗ ˘˶リ「…ねえ、幼稚園のときのこと、覚えてる?」
@cメ*◉ ᴗ ◉リ「あ、覚えてないって顔してる。もう、私にとっては大切な思い出なのにな」
だが歩夢はかすみの煽りをもろともせず、かつて出るのを嫌がっていたお遊戯会を「あなた」の支えのおかげで頑張れたという昔話でさらりと対抗。
この幼馴染という属性を最大限に発揮した無駄がなく自然過ぎる受け流し方がSNSでも話題となり、歩夢やぽむで検索すると候補に「マウント」「重い」などがヒットする程の反響を呼んだ。
その後も、
→@cメ*◉ ᴗ ◉リ「…この子、昔から笑いのレベルが赤ちゃんなの。そういうところがかわいいの…」
- 「あなた」がかすみの作ったパンを毎日でも食べたいくらい美味しいと絶賛→从cι˘> ᴗ σ˘「先輩のためなら毎日焼きますよ♡」
→@cメ*◉ ᴗ ◉リ「かすみちゃん、今度パン作り教えてくれない?」
- 从cι ´ - `「あーあ、かすみんほんとはみんなでお風呂入りたかったです~」→「あなた」がみんなで一緒に広いお風呂に行くことを提案
→@cメ*◉ ᴗ ◉リ「あなたとは、小さい頃、一緒にお風呂入ったりしたよね」
…と、どれだけかすみが「あなた」に優位に立とうとしようが歩夢はすかさず回り込んでくる。まさに正妻ポジションである。
これ、ギャルゲーなのか?
@cメ*◉ ᴗ ◉リ「かすみちゃんがフラグを乱立しても、私はその先へ行く…」
過去作でも高坂穂乃果に対する園田海未、小泉花陽に対する星空凛、高海千歌に対する渡辺曜など幼馴染に強い独占欲を持ったキャラは存在したが、いずれも打ち解けた相手には心を許す性格だった。
だが歩夢の場合、打ち解ける以前にわだかまりすら発生すらしていない状態でこれであり、ラブライブ!シリーズ史上でも類を見なかったタイプの幼馴染である。
しかも、本人はこれらの行為を嫉妬や不快感などの感情を一切表に出すことなく(おそらくは)無自覚でやっているのだから恐ろしい。穂乃果ちゃん無自覚攻撃シリーズの幼馴染版とも言えるかもしれない。
その本命相手に奥手そうな外見とは裏腹に清純さは保ちつつ、攻めるところはガンガン攻める隠れ肉食系ヒロインだったことに驚愕したプレイヤーは数知れず…
だが、スクスタのサービス開始前はかすみ・せつ菜・果林の電撃組三人が飛びぬけて人気が高かったことや、色々キャラ崩壊が凄まじいことで有名なファミ通App版を除き「大人しく地味な子」という印象を持たれていた歩夢だけに、良い意味でプレイヤーの期待を裏切るその強烈なキャラクターに魅了され歩夢推しに目覚めた人が多いのも事実である。さすがメインヒロインは格が違った!
まあ、その一方でゲーム開始早々ヤンデレ疑惑を持たれたり、ある意味「ファミ通App版よりヤバい」との声もあったりするのだが…
キズナエピソード19話では、遂に「歩夢の誘いを断って出掛けたあなた」を尾行、知らない女の子と会っているのを目撃するやいなや、「この子誰なの?」と飛び出していくと言うギャルゲーなら修羅場になりかねない行動までしてしまっている。
しかし「あなた」に対し積極的なのを除けば、元々物事に奥手な性格もあって幼馴染マウントに反論されると一気に弱くなってしまう欠点もある。
最近は徐々に耐性を付けてきたかすみに押され気味になっており同じ手が通用しなくなっている。
しかしスクスタ2ndシーズンでは、ランジュによって追放状態にあった同好会の活動場所を得るという思わぬ活躍も果たした。昔のこと覚えていて良かった…!
2019年11月28日放送のWebラジオ「お昼休み放送室」第45回では、キャスト陣からも幼馴染マウントの存在がスラング共々認知されていることが発覚し、お隣さんマウントなるスラングまで誕生してしまった。
もちろん歩夢役の大西亜玖璃女史にも認知されており、ニジガクの生放送でも何度かネタにした他、「First Live"withYou"」でもMCで幼馴染マウントを展開した。
@cメ*˶^ ワ ^˶リ「私の幼馴染みのあなた!」
从cι˘> ᴗ <˘*「違います!かすみんの先輩ですっ!」
@cメ*˶^ ワ ^˶リ「かすみちゃんからしたらそうだね。うふふ」
从cι=つ˘> ᴗ <˘*=つ(パンチする真似)
重いのは『あなた』に対してだけ…だと思ってた?
歩夢が重いのはあなたちゃんが関わる事象についてだけだと思われがちだが、実は意外とそうでもなかったりする。
遡るはスクスタ解禁から約1年半前、電撃オンライン4コマ漫画第40回に歩夢がゲストで登場。この頃からかすみは歩夢を密かに一方的にライバル視しているが、歩夢はその事に気付いていない。
80「歩夢2」でかすみが自分のことを避けていたという話を聞き、自分が何か嫌われるようなことをしたと誤解し詰め寄った。その様子をかすみは「ちょっと怖い」と言っている。
スクスタの毎日劇場の津島善子との回「天使vsヨハネ」では善子が天使に追われているというせつ菜の仮説を鵜呑みにした歩夢が天使に対抗する時は自分も加勢するなどと言い出し、善子からは「見かけによらず物騒」だと言われた。ちなみに歩夢は初対面から善子をヨハネ呼びしている数少ないメンバーで、ここからも人柄の良さが出ている。
さらに、にじよんシーズン3 #32「かすみと歩夢と警戒②」ではかすみが歩夢をねずみの玩具を使ったイタズラでおどかすも、逆に歩夢から再び自分が嫌われるようなことをしたと誤解され、酷く落ち込んで詰め寄られてしまった。その様子を「いい人過ぎるというか、結構重い」と指摘されている。
つまりは歩夢の重い性格は、これまであなたちゃんとばかり接触していた場面が多かったため独占欲からのみ来るものだと誤解されていただけで、実際はあなたちゃん関係なく人が良すぎるが故の感受性の強さによるものが大きいと思われる。
アニメ版
アニメ版では意外なほど幼馴染マウントを見られることが無い。
というのも、侑が相手に結構グイグイ行くタイプであることや、歩夢がスクスタ版と比較して冷静になっていること、(主にマウントをとる対象である)かすみがしずくメインでのやり取りが増え、侑関連で優位に立とうとしていないことなどが要因。
そのため、このまま普通の幼馴染キャラで終わるかと思われたが、第4話にて愛のダジャレに爆笑する侑に呆れた様子のせつ菜に
@cメ*; ˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「侑ちゃん、『幼稚園の頃からずっと』笑いのレベルが赤ちゃんだから…」
と苦笑いしながら言う一幕が。
一見すると幼馴染相手とはいえ相当な暴言ではあるのだが、さりげなく『幼稚園の頃からずっと一緒にいたから分かる』という自慢になっているのがポイント。
しかし、第10話にてせつ菜と侑が二人きりでいるところを目撃した歩夢が複雑そうな表情をしていたことからここから幼馴染マウントが進行していくのではという声が上がり始めている。
そして、同好会メンバーの中で一番侑と接点が深いせつ菜に対しての嫉妬心が段々と増していき、第11話でせつ菜から自分が知らなかった侑についてのエピソードを聞いてから少しずつアクセルがかかるようになり、侑の部屋にて今までの気持ちを爆発させてしまった・・・
その後、事態を察したせつ菜や歩夢を慕うファン達のアシストもあり、侑と和解に成功したのだが。
2期においては、5話で上述するキズナエピソードと同様に侑に対してストーカーまがいなことをしたり、しずくが美女と野獣で歩夢を野獣役にしても似合うと言及した際にも侑から実感こもった言い方で同意されるなど、根っこ自体は全く変わっていない。
関連タグ
スクフェスALL_STARS 上原歩夢 スクスタちゃん あなぽむ 幼馴染 愛が重い 肉食系女子 マウント
穂乃果ちゃん無自覚攻撃シリーズ さすがパッケージヒロインは格が違った
ヤンデレポム…さらに悪化した結果
NO_EXIT_ORION…初代に登場しているミニユニットの曲。当時も歌詞があまりにも重すぎることが話題になったが、アニガサキ11話の展開がこの曲の歌詞内容そのまま過ぎたため衝撃を受けた古参ライバーが多かった。ほぼ同義に「小夜啼鳥恋詩」がある。
三船栞子・鐘嵐珠(ランしお)…同じ同好会におけるもう一組の幼馴染コンビ。この二人は作中において、愛が重かったりマウントを誰かに取ることもない(逆にアニメ版ではお互いに遠慮しあった結果による事件が起きている)。しかし、余談ではあるが、2022年7月10日のラジオアニガサキ公開録音で行われた即興劇において、大西が「ねえ、侑ちゃん覚えてる…?」と幼馴染マウントを発動させたのに対抗し、嵐珠役の法元明菜が「ねえ、栞子覚えてる…?」と幼馴染マウント返しを発動し会場にいたファン達の爆笑を誘った。
渡辺曜…シリーズ第2作に登場するキャラ。歩夢同様幼馴染に対する愛が重いと言われるが、こちらはあまりマウントを取ることはない(逆に言えばマウントを取る相手がいないと言うべきか)
嵐千砂都…シリーズ第4作の主人公である澁谷かのんの幼馴染。主人公にとって必要な幼馴染であり続けるためなら、たとえ遠く離れた場所でも自分を磨き続けるという歩夢とは真逆の方向で重い愛情を持っている。かのんの方もそういった彼女の内面を理解しているため、友情面で縺れたことはまったくないどころか、アニガサキでは色々と衝撃を呼んだ回(1期11話)と同じスーパースター!!1期11話では主人公に完璧な立ち回りを見せて大勝利するという真逆の結果となった。
新見遙佳…別名攻略系女子。幼馴染(プレイヤー)に対する強かな彼女のキャラはまさに歩夢の延長線上とも言えるかもしれない。
青木れいか…幼馴染が何かやらかす度に「なおは昔から~」を多用した幼馴染アピールをするブルーヒロイン。
三日月夜空…主人公の幼馴染という立場で(文字通りの)マウントを取ろうとしたのがかえって裏目に出てしまった曜以上の失敗例。
大倉都子…主人公の幼馴染という立場で本来はサポートキャラクター枠なのだが実際は攻略可能ヒロインのひとりであり、ときめきメモリアルシリーズの様々な要素を全て逆手に取り、最強のヒロインと化したときメモ史上最強の存在。主人公の幼馴染としてのアピールはゲーム開始時点で既に主人公の両親から主人公の嫁として認められるレベルの信頼を得ているなど、外堀を既に埋めた後である。他のヒロイン相手では前述のようにゲームシステムすら利用したそのアピールは彼女のルートに入ったが最後、彼女の完全勝利で終わるほどに強い。ちなみに、ファンからの人気も他のヒロイン達を圧倒しており、本来のメインヒロインを完全に食った存在となっている真のメインヒロイン。
幼馴染ざまぁ:マウントの末に下手したらたどりかねない末路